dele(2) の商品レビュー
本多孝好のdele2(ディーリー2)を読みました。 依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するという依頼を受ける、 dele.LIFE というサイトのお話の続きです。 最初に2編の依頼人死後のファイル削除に関...
本多孝好のdele2(ディーリー2)を読みました。 依頼人の死後(具体的にはパソコンやスマフォが一定時間以上操作されないとき)指定されたフォルダの内容を削除するという依頼を受ける、 dele.LIFE というサイトのお話の続きです。 最初に2編の依頼人死後のファイル削除に関するエピーソードが語られます。 3編目で dele.LIFE に来た室田和久という依頼人からのデータ削除依頼は、主人公の真柴祐太朗の個人的な事柄に関連するものでした。 そして、dele.LIFE が始まった経緯が明かされるのでした。 3編目は楽しめませんでした。 依頼人死後のファイル削除についての物語だけで良かったなあ、と思ったのでした。
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第2弾が文庫本だったのでしばらく気が付かなかった?こと、ファンとして申し訳ない。 所長の圭司と祐太郎、前作よりも柔らかく良い意味で人間臭くなっている。 妹の死の真相が明らかに!
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短編2編と中編1編が収録。前作「dele」で徐々に明らかになり、ラストで判明した祐太郎と彼の家族に起った出来事とその真相、そして圭司(ケイ)の秘密が明かされ、今作のラストに収束していく様子は前作に続いて読みごたえがあったが切ないものだった。 彼らの抱えているものは消えないし、二人が別々の道に向かうラストではあったが、祐太郎に関してはどこか前向きな印象を感じるものだった。
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依頼人が亡くなると、予め頼まれた秘密のデータを削除する会社『dele.LIFE』。 デジタル遺品という時代にぴったりのテーマを扱い、ドラマにもなった本多さんの作品、deleの第2弾。 所長の圭司と、従業員の祐太郎の2人が依頼人の死に伴い、死亡確認・データ削除をするが、ときにその死...
依頼人が亡くなると、予め頼まれた秘密のデータを削除する会社『dele.LIFE』。 デジタル遺品という時代にぴったりのテーマを扱い、ドラマにもなった本多さんの作品、deleの第2弾。 所長の圭司と、従業員の祐太郎の2人が依頼人の死に伴い、死亡確認・データ削除をするが、ときにその死に不審点などがあったとき、2人はそのデータから真相を探る。 故人のデジタルデータをどうするかは現代のリアルな問題。特に、本作では故人が自分の死後に消してほしいと願っていたデータであり、残された人がデータの内容、そのデータに秘められた想いを知ることで救われる場合もあるが、実際には複雑な想いが残る場合もあるだろう。本作で兄を失ったミュージシャンの弟、唯一の友人を亡くした少女の場合、良かったと言い切れない気持ちにもなり、色々と考えさせられる。 そして、本作では祐太郎の妹・鈴の死の秘密が明らかになるが、ドラマで既に展開を知ってしまっていたのに改めてこの衝撃の真実にドキドキした。祐太郎の優しさが切ない。妹の死に関わった人を憎むより、妹を純粋な気持ちで思い出したい。自分だったらそんな感情になれるのだろうか。 ドラマのキャスティングが私の中での主人公のイメージとぴったりハマっていたため、読みながら山田孝之さんと菅田将暉さんのやりとりが鮮明に浮かんだ。原作とドラマがここまで相性が良いと感じたのは久しぶり。ドラマの依頼人のストーリーはオリジナルだったけど、原作は第3弾が出てるし、ドラマの続編がぜひ見たい!
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1に引き続きおもしろかった。 故人に託された秘密のデータを削除する仕事。 テンポよく読み進められる作品。 圭司と祐太郎の関係性なんかいいなぁ、なんて読み進めていたら、祐太郎の過去に絡んでくる展開とは、、 みんな自分の身近で大事な人を守りたくて、根っからの悪人は出てこない結末に、なんだか切ない気持ちになる。 故人の残したデータを見ても結局どうにもならないことが多いのかもしれないけど、この話の登場人物たちにとっては何らかの救いだったんだろうな。
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1は貸出中なのか本棚になかったので気にせず2から借りる。 プライムビデオでちょっと見たら面白い! と思って借りたのだけれど、書籍よりは映像のほうがイケてるかもなぁ。
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続きが気になってどんどん読み進めてしまった。 最後のお話は、泣けた。 「思い出せばいいんだよ。そのときに思い出せる限りを思い出せばいい」というセリフが胸に響いた。
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依頼人が亡くなったときに、託された秘密のデータを削除する仕事の話、第二弾。 今回は2編の短編と、中編が一つというような内容。次に3巻があるのは知ってたけど、終わり方はキレイに完結しているように思った(1巻で伏線にされたのもキレイに回収されたし)。 ただキレイに終わったけど、3つ目...
依頼人が亡くなったときに、託された秘密のデータを削除する仕事の話、第二弾。 今回は2編の短編と、中編が一つというような内容。次に3巻があるのは知ってたけど、終わり方はキレイに完結しているように思った(1巻で伏線にされたのもキレイに回収されたし)。 ただキレイに終わったけど、3つ目の話にでてきた50代の男(アイバ?)はまた登場しそうだなとは思った。普通に犯罪行為をやってたけど、通報しないのだろうか。 後、個人的には、今回の2つ目の話にでてきたナナミのキャラが面白いと思った。自称デジタルアイドルの女子中学生(引きこもり)で、ちょっとしたハッキング能力も持ち合わせているよう。この子はまた再登場してほしいと思った。
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祐太郎の妹・鈴ちゃんが何故死んだのか──『チェイシング・シャドウズ』 ドラマ版も最終話は鈴ちゃんの死に関する話だった。 けれど、本作はドラマ版とは異なる展開とラストになっている。個人的にはドラマ版の終わり方が好きだったなあ……でも、本作もアリ。というか、本作の展開の方がリアルだ...
祐太郎の妹・鈴ちゃんが何故死んだのか──『チェイシング・シャドウズ』 ドラマ版も最終話は鈴ちゃんの死に関する話だった。 けれど、本作はドラマ版とは異なる展開とラストになっている。個人的にはドラマ版の終わり方が好きだったなあ……でも、本作もアリ。というか、本作の展開の方がリアルだと思った。 「コンビ復活で続編希望!」な人もいるようだが、私は“この”切ない幕引きがベストだと感じた。無期限の約束というのが、依頼者の『死』という期限付きの仕事をしていたケイ達らしいな、と。 (そう思ったのに、翌年、続編が発売される事を当時の私は知らない)
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