人間に向いてない の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
20180725 M リクエスト 今までにない設定の話。 気持ちわるいもの見たさに、先を読み進めた。 すべてが同じ症状ではなく、虫に変わったり、犬、観葉植物…様々。 大事なこともが、ある日こんなふうになったら… 最後は予想外でした。
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異形になった家族を、それまでと変わりなく人間として愛せるのか?そもそも、愛していたのか? 私たちは見える範囲の世界しか見ようとしないし、自分から見える世界こそが真実だと思ってしまいます。「わかっているつもり」「できているつもり」のことは、自覚しているよりずっと多いのではないかな...
異形になった家族を、それまでと変わりなく人間として愛せるのか?そもそも、愛していたのか? 私たちは見える範囲の世界しか見ようとしないし、自分から見える世界こそが真実だと思ってしまいます。「わかっているつもり」「できているつもり」のことは、自覚しているよりずっと多いのではないかな、と思いました。荒唐無稽に思える設定ですが、登場人物の情動ややりとりはどこまでもリアルです。むしろ、この設定でなければ浮き彫りにならなかったであろう家族や社会の問題がふんだんに盛り込まれています。異形のいきものの描写が映像として目に浮かぶような文章です。また、言葉に対する執念や敬意が、登場人物のセリフから感じられました。これを書いた人は決して言葉を軽く扱わないという安心感があります。
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2018年77冊目。ある日突然、息子が異形の生き物に変貌したら…。社会的には死亡したものと見なされ、家族の協力も見込めない。様々な問題を内包しており、中々考えさせられる設定だった。 異色の設定のわりに、ストーリーラインはまあまあオーソドックスなところがあるので、異形ゆえの展開がも...
2018年77冊目。ある日突然、息子が異形の生き物に変貌したら…。社会的には死亡したものと見なされ、家族の協力も見込めない。様々な問題を内包しており、中々考えさせられる設定だった。 異色の設定のわりに、ストーリーラインはまあまあオーソドックスなところがあるので、異形ゆえの展開がもっとあると更に深みが出ると思う。
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異質なものへ愛情を抱けるか? でもその本質は異質なものへ、ということではなく家族という愛憎に対しての向き合い方のひとつであるという気がした。 家族だからとか同じ人間なのだからといって完璧に意思の疎通がとれるわけじゃない。 人間としての在り方と他者との向き合い方について考えてしまっ...
異質なものへ愛情を抱けるか? でもその本質は異質なものへ、ということではなく家族という愛憎に対しての向き合い方のひとつであるという気がした。 家族だからとか同じ人間なのだからといって完璧に意思の疎通がとれるわけじゃない。 人間としての在り方と他者との向き合い方について考えてしまった。 けどそれはそれとして人間が異形の生物へ変化する、そのストーリーがめっちゃ面白い!と一言で薦めてもアリなところがこの作品の良きところ。
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メフィスト賞受賞作。 社会的不適応者の若者が一夜にして虫になってしまう病気という設定はいいが、その後の展開が・・・ 特にラスト、予想を全く超えないのが残念。 メフィスト賞は持ち込み原稿を審査するという特殊な賞で、出身者は一点突破の変な作家も多い。それだけに楽しい賞だが、今回はまあ...
メフィスト賞受賞作。 社会的不適応者の若者が一夜にして虫になってしまう病気という設定はいいが、その後の展開が・・・ 特にラスト、予想を全く超えないのが残念。 メフィスト賞は持ち込み原稿を審査するという特殊な賞で、出身者は一点突破の変な作家も多い。それだけに楽しい賞だが、今回はまあ普通。
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