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噛みあわない会話と、ある過去について の商品レビュー

3.8

361件のお客様レビュー

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2022/07/30

 表紙の可愛さに惹かれて軽い気持ちで読んでみたら、、、  怖い。ホラーの要素で怖いのではなく、リアルで人間的な怖さ。この本に出てきた主人たちのように、何気無く言った一言で相手を傷つけたことがあるんだろうと思ったら鳥肌がたった。これからは自分が発する言葉に気をつけよう。

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2022/07/11

怖い、、 自分が過去にした何気ない発言や行動が、他の人にどれだけ影響を与えていたのか。 自分はそんなつもりなかったのに、相手は自分と同じようには捉えていなかった。 そんな話がいくつか収録された短編集です 怖い、、

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2022/07/11

こういう他人との思い違いってあるんだろうな、と納得させられる話ばかり。ちょっと怖いけど自分と他人では想像以上に捉え方違うことは実はよくあるのかも。 結末が歯切れが悪い話があったり、小学校時代を題材にした話が2話もあったところが個人的にはちょっと物足りなさを感じたものの、短編集なの...

こういう他人との思い違いってあるんだろうな、と納得させられる話ばかり。ちょっと怖いけど自分と他人では想像以上に捉え方違うことは実はよくあるのかも。 結末が歯切れが悪い話があったり、小学校時代を題材にした話が2話もあったところが個人的にはちょっと物足りなさを感じたものの、短編集なのでサクッと読めて楽しめました。

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2022/07/05

自分から見た自分と、他人から見た自分が全然違ったり、自分の記憶にある思い出も書き換えられたものかもしれなかったり、時間が経てば経つほど人間は思い出を美化しがち。 それが一挙に暴かれ、制裁されていくのが恐ろしかった。暴いていく側の視点ではなく、暴かれていく側が主人公なのも意外で、よ...

自分から見た自分と、他人から見た自分が全然違ったり、自分の記憶にある思い出も書き換えられたものかもしれなかったり、時間が経てば経つほど人間は思い出を美化しがち。 それが一挙に暴かれ、制裁されていくのが恐ろしかった。暴いていく側の視点ではなく、暴かれていく側が主人公なのも意外で、よりぐさぐさ刺される感覚があった!面白い!

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2022/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぞっとする面白さでした。 どの話も実際に存在した感情なんだろうと思うような、現実感の強いお話です。 「真面目な人って、義務が得意なんだよね」 私も同じようなところがあって、とても他人事には思えませんでした。 同じ経験はなくとも、似た感情に苛まれたことがある。過去の自分や、これからの自分がちらついて、身につまされる文章です。 ナベちゃんも佑くんもスミちゃんもゆかりさんも、私を取り巻くみんなの、いつかの姿なんじゃないかと思えて、怖くなりました。

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2022/05/31

読み易くてサクサク読めちゃうけれど、 悪い意味ではなく、 痛い所を突かれるという意味で、 読んだ後の後味がすごく悪い本。 何気なく過ごしている日常の中で、 人を傷付けていたことはないか、 誰かを大切にできていないことが あったのではないかと、 心を冷たいものがザラリと撫でて、 ...

読み易くてサクサク読めちゃうけれど、 悪い意味ではなく、 痛い所を突かれるという意味で、 読んだ後の後味がすごく悪い本。 何気なく過ごしている日常の中で、 人を傷付けていたことはないか、 誰かを大切にできていないことが あったのではないかと、 心を冷たいものがザラリと撫でて、 ヒヤリとしたものを残していく。 とても身近な内容なので、 自分を振り返る、 今後の生き方を考えさせられる一冊でした。 ◼️パッとしない子 ◼️早穂とゆかり ↑が特に考えさせられました。

Posted byブクログ

2022/05/30

感じ方は人それぞれで、自覚はなくても相手を傷つけている事は多くて、言葉や態度、人間関係は難しいと感じる本でした。 読み終わって苦しい感じがしたので☆2にしましたが、辻村さんは大好きな作家さんです。

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2022/05/27

怖い怖い!アイドルの話と塾の話はこっちまで冷や汗もの。ナベちゃんの話はあるある。外野があーだこーだ言うのって楽しいよね。笑 辻村さん天才か。

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2022/05/15

熱いレビューを目にして、気になっていた本。 怖い! 本を閉じてまず思ったことです。 その怖さは、物語の中だけにあるのではありません。 自分の心の底にあるモノのカバーをそ~っと外された、 蓋をして隠していた物を「ほら!」と目の前に差し出された、 そんな怖さでもあります。 四つの...

熱いレビューを目にして、気になっていた本。 怖い! 本を閉じてまず思ったことです。 その怖さは、物語の中だけにあるのではありません。 自分の心の底にあるモノのカバーをそ~っと外された、 蓋をして隠していた物を「ほら!」と目の前に差し出された、 そんな怖さでもあります。 四つの短編集。 怖かったのは、『パッとしない子』と『早穂とゆかり』。 両作品とも、テーマは同じと受け取りました。 かつて「力を持っていた側」の人間が発した言動。 それを受けた「そちら側に入れてもらえなかった」人間の恨み。 言った方は覚えていなくても、言われた方は忘れない。 そして、時を経て立場が逆転すると 恨みを抱えていた側が すくっと立ち上がって反撃に出るのです。 『パッとしない子』の逆襲は理解できるのですが 『早穂とゆかり』の方は、どうなんだろう? ゆかりの傷がそれほどまでに深かったということかな。 思い返せば、思い出したくないのに覚えている言葉があります。 でも、自分の言葉が人を傷つけて、 それすら知らなかったことがあるかもしれない。 最近、言霊というのは本当にあると思えるようになりました。 言葉が現実を変えていく。 (これって、『ママ・はは』のテーマだったのかな?) 陰口は叩かない、負のエネルギーを発する言葉は避ける、なんて。 そうは思っていても、なかなかね…。 だから、この作品は怖いのです。

Posted byブクログ

2022/04/11

無意識に相手を傷つけている可能性があるということ、言葉を送る側と受け取り側との感じ方は違うということ、人は無意識に自分の描いたとおりに記憶を改竄してしまうこと 怖いなぁと感じて自分を見直そうと感じさせられる作品

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