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ディス・イズ・ザ・デイ の商品レビュー

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69件のお客様レビュー

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2018/08/31

楽しかった。 あるあるだらけだ。 登場人物たちのチームとの関わりは自分のサッカー観戦の姿勢とはかなり違うが、面白い。 私もアビスパ福岡をもっと気合いれて応援しなければ。

Posted byブクログ

2018/08/28

何て良い本なんだ!と思う。出てくる人みんなが好き。小説のことよく分かんないけど,どの話も登場人物とか街の雰囲気とか具体的に想像しながら読み進められて,だから親近感も湧くしみんな好きになる気がして,津村さんの本は本当に好きだなぁと思う。 連載小説も大好きだったけど,さすがに最初の頃...

何て良い本なんだ!と思う。出てくる人みんなが好き。小説のことよく分かんないけど,どの話も登場人物とか街の雰囲気とか具体的に想像しながら読み進められて,だから親近感も湧くしみんな好きになる気がして,津村さんの本は本当に好きだなぁと思う。 連載小説も大好きだったけど,さすがに最初の頃の登場人物とか忘れていて,エピローグが分かんなくて悔しかったのだけど,小説になると復習しながら読めるから嬉しかった。他方,連載小説の場合,一週間後とかに「ここであの話が回収されるのか!」と感動することになって,これは小説では味わえない感覚だなと思う。連載小説にしてくれた朝日に心から御礼を言いたい。

Posted byブクログ

2018/08/24

サッカーの試合はほとんど見ない。どこを見ていいかわからないし、ちょっと気を抜いてたら点が入ったり、力の入れどころがつかめないのよね。そんなサッカー音痴の私にも、これは面白かった! 華やかな一部とは少し違う二部リーグの、しかもシーズン最終戦の話っていうのがいい。うまいなあ、さすが...

サッカーの試合はほとんど見ない。どこを見ていいかわからないし、ちょっと気を抜いてたら点が入ったり、力の入れどころがつかめないのよね。そんなサッカー音痴の私にも、これは面白かった! 華やかな一部とは少し違う二部リーグの、しかもシーズン最終戦の話っていうのがいい。うまいなあ、さすが津村記久子さんだなあ。それぞれの入れ込み具合に違いはあるが、好きなチームを応援する人たちの姿が等身大に描かれていて、自分には縁遠いサポーターの人々が、ぐっと身近に感じられた。しかも、そうか、サッカーってこんな風に見るのね、とちょっとだけわかったような気にもなる。そこがすばらしい。 しみじみ思ったのは、サッカーに限らず、心から応援する対象があるっていいなあということだ。そりゃあ負け続きで情けなかったり、納得いかない采配や移籍に憤ったり、なんでこんな思いをしてまで、と思うことも多々あるわけだけど、それでも好きなんだから仕方がないというファン心理、身に覚えがある。以前(その頃は)弱かったプロ野球チームを贔屓にしていた頃の気持ちを思いだした。いつ頃からか、暴力的とも思える球場一体型の応援にちょっと嫌気がさして遠ざかっていたけど、また見に行こうかな。サッカーも一度スタジアムに行ってみようと思う。

Posted byブクログ

2018/08/20

太宰治賞、野間文芸新人賞、芥川賞、織田作之助賞、川端康成文学賞、芸術選奨新人賞、紫式部文学賞、酒飲み書店員大賞。最後のは何だ(笑)と思いますが、華々しい受賞歴をお持ちの津村記久子さんの、サッカー第2部(架空のJ2)全22チームの最終戦を舞台に描かれた11の短編集です。 各チームの...

太宰治賞、野間文芸新人賞、芥川賞、織田作之助賞、川端康成文学賞、芸術選奨新人賞、紫式部文学賞、酒飲み書店員大賞。最後のは何だ(笑)と思いますが、華々しい受賞歴をお持ちの津村記久子さんの、サッカー第2部(架空のJ2)全22チームの最終戦を舞台に描かれた11の短編集です。 各チームのサポーターが主人公。最終戦に向けての昇格・降格争いや、2部リーグのサポーターの、例えば「好きなんだけど、それを表立って言いづらい」なんて微妙な鬱屈も描かれますが、サッカーは基本は背景です。描かれているのはサポーター達の淡い恋やら、友情、夫婦、家族の物語。 津村さんのちょっとズルッとした感じの文体はあまり好きではないのですが(良し悪しではなく好き嫌いです)、主人公たちの心理の「揺らぎ」の何とも言えぬ描き方が素晴らしく。話が予期せぬ方向に向かったり、どれも明確な決着が描かれるわけでは無いのですが、何となくホッとして応援したくなるような物語です

Posted byブクログ

2018/08/17

サッカー2部リーグのサポーター達の群像劇。 流石です、津村記久子! それぞれにそれぞれの暮らしがあり、そこに小さなドラマがある。 22チームを全て網羅し、最後にしっかり回収する。 なんとも楽しい読書タイムでした。 架空のチームの架空のエンブレムのくだらなさ(笑) アドミラル呉...

サッカー2部リーグのサポーター達の群像劇。 流石です、津村記久子! それぞれにそれぞれの暮らしがあり、そこに小さなドラマがある。 22チームを全て網羅し、最後にしっかり回収する。 なんとも楽しい読書タイムでした。 架空のチームの架空のエンブレムのくだらなさ(笑) アドミラル呉のエンブレムがかっこいいかな。 息子の成長する背中を見送る親の『若松家ダービー』 選手に孫をダブらせて応援していた『おばあちゃんの好きな選手』が良かった。

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2018/08/17

J2リーグに所属する日本各地の地元のサポーターたちの心理を描きながら、いろいろな背景を持った人たちがスタジアムに足を運ぶ。彼らはなぜこのような弱いチームに入れ挙げているのかと悩みながら、応援せざるを得ないその心理が手に取るよう。三鷹vs弘前、泉大津vs琵琶湖(雄琴)、倉敷vs呉、...

J2リーグに所属する日本各地の地元のサポーターたちの心理を描きながら、いろいろな背景を持った人たちがスタジアムに足を運ぶ。彼らはなぜこのような弱いチームに入れ挙げているのかと悩みながら、応援せざるを得ないその心理が手に取るよう。三鷹vs弘前、泉大津vs琵琶湖(雄琴)、倉敷vs呉、松江vs松戸、川越vs桜島など全国各地に及ぶ。これはJ2のマイナーなチームでなければならない!いずれもシーズン最終節近くの昇格・降格がかかった重要な試合。敬遠していた学友と、母と娘と、疎遠だった父方の祖母と、そして憧れの先輩女性への思いを込めて川越の観戦にのめりこんでいく男子高校生はトランペットを吹く先輩の姿を見つける…。サッカーに縁遠かった人たちが熱心なサポーターに成長していく。選手たちはあくまでも応援される対象であり、試合内容も含めてこの本の主題ではない。最終節を終え、昇格プレーオフでそれぞれのサポーターである登場人物が繋がっていく。著者は全国のスタジアム観戦を踏まえ、豊富な人々に取材してきた結果の力作だ。日本挙げての老若男女によるサッカー讃歌。

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2018/08/17

自分は、熱心にスポーツを観る人間ではないので、サポーター達のことは理解できないと思ってきたが、読了し「こんな思いで応援していたのか」と、少し分かった気になれた。同時にちょっとうらやましくも感じた。 すべて架空のチームとサポーターの話だが、深い取材と調査のたまものなのか、リアリティ...

自分は、熱心にスポーツを観る人間ではないので、サポーター達のことは理解できないと思ってきたが、読了し「こんな思いで応援していたのか」と、少し分かった気になれた。同時にちょっとうらやましくも感じた。 すべて架空のチームとサポーターの話だが、深い取材と調査のたまものなのか、リアリティがある。サッカーに興味のない私のようなものでさえ、毎年こんなにエキサイティングできる期間が必ずやってくるっていいな、と思ってしまうほどに。 かなりの時間をかけて作り上げた本だと想像するが、筆者がそれを楽しんだろうこともわかる、気持ちの良い物語だった。

Posted byブクログ

2018/08/04

サッカーに限らず 野球なり、映画なり、舞台なんか大勢でを観るって 人生に潤いをもたらすよねぇ。 なんだろう、一体感がいいのかなぁ。 それぞれ別の人生を歩んでいるのに 一時同じ経験をするってなんか、いい。

Posted byブクログ

2018/08/03

サッカー2部リーグって、あんまり興味が無いんだよな~(--;)と思いながら読み始めたんだけれど、笑いあり涙ありで面白かった!(^o^)2部リーグならではのドラマが満載♪「権現様の弟、旅に出る」が一番好き!でも最後の「昇格プレーオフ」も良かった(^^)そして各チームのエンブレムが可...

サッカー2部リーグって、あんまり興味が無いんだよな~(--;)と思いながら読み始めたんだけれど、笑いあり涙ありで面白かった!(^o^)2部リーグならではのドラマが満載♪「権現様の弟、旅に出る」が一番好き!でも最後の「昇格プレーオフ」も良かった(^^)そして各チームのエンブレムが可愛かった(*^^*)

Posted byブクログ

2018/08/02

サッカーを見に行く人たちを描いた群像短編集みたいな本です。 タイトルの「デイ」は最終節のことで、二部の試合を行うチーム(Jリーグと違って架空のチームです)を応援する人々のお話。22チームなので11試合全てについて描かれていますが、それぞれはチームの順位くらいしか共通点はありません...

サッカーを見に行く人たちを描いた群像短編集みたいな本です。 タイトルの「デイ」は最終節のことで、二部の試合を行うチーム(Jリーグと違って架空のチームです)を応援する人々のお話。22チームなので11試合全てについて描かれていますが、それぞれはチームの順位くらいしか共通点はありません。 それぞれのお話自体は面白かったです。 続きというか、その後が気になるお話が多かったですね。 ところどころ現実でそれは無いなーってところがありましたが、1つ以外はあまり気にならない程度だと思います。

Posted byブクログ