ディス・イズ・ザ・デイ の商品レビュー
思いを寄せるチームは違っていてもその先にある思いはみんな一緒なんだなと思いました。 いいですね。 相当前にアカデミー賞か何かはちょっと忘れてしまいましたが、その時のスピーチで、それぞれに願う神様の顔は違っても願う思いが一緒であれば世界はもっと素敵なものになるんじゃないかな。...
思いを寄せるチームは違っていてもその先にある思いはみんな一緒なんだなと思いました。 いいですね。 相当前にアカデミー賞か何かはちょっと忘れてしまいましたが、その時のスピーチで、それぞれに願う神様の顔は違っても願う思いが一緒であれば世界はもっと素敵なものになるんじゃないかな。と言っていたのを思い出しました。 津田さんの作品って感情と言うか気持ちの匙加減が絶妙で。とても好きです。
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とても良かった。なにより、作者が楽しんで書かれたことが想像できた。 けれどちびちび読み進めていたので、前の章の内容を忘れた状態で読む、という非常にもったいない読書をしてしまった。(各章の登場人物のその後を描いたエピローグはもはやちんぷんかんぶんだった) 以前読んだ"現...
とても良かった。なにより、作者が楽しんで書かれたことが想像できた。 けれどちびちび読み進めていたので、前の章の内容を忘れた状態で読む、という非常にもったいない読書をしてしまった。(各章の登場人物のその後を描いたエピローグはもはやちんぷんかんぶんだった) 以前読んだ"現代生活独習ノート"に収録の"イン・ザ・シティ"で、自分たちだけの街をつくる中学生のキヨとアサが登場し、津村さんって細やかに空想の世界をクリエイトすることが好きなんだな、という印象を持った。本作も本当に細やかにサッカーJ2リーグの架空のチーム設定がなされており、読んでいて楽しかった。 また、"この世にたやすい仕事はない"に登場したサッカーチーム『カングレーホ大林』にも再開できにやっとした。(実際は本作の方があとに執筆されたようだけれど) 学生時代、当時マインツ05に所属していた岡崎選手や、J1のチームを追いかけていたこともあったけれど、正直J2のチームはあまり注目したことがなかった。けれどこの作品を通して、昇格も降格もあり、資金力やいろいろな課題があってうまく運営が機能していないチームもあるJ2リーグの実態を知り、そのドラマチックさに俄然興味が湧いた。 そして、本作に出てくる登場人物は誰しもサッカーに強い思い入れがあるわけでもないところがとてもよく、なんだかふらっとスタジアムに行ってみようかな、などと思った。 こちらの作品では、ひとりひとりが違う形で少なからずサッカーという存在に支えられたり、人と繋がるきっかけになっている様が丁寧に描かれている。サッカーに限らず、ひそかな楽しみや、家族や友人と共有する習慣は、誰かの小さな支えになり得るよな、と温かい気持ちになれた。
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サッカーリーグ2部の最終節を巡る群像劇、と言うかオムニバス。ほぼ全てのチームに焦点を当てようとしたせいか、サッカーファンの日常を事細かに追っているせいか、やや表現が冗長に感じた。 ファンが考えることなんかは「あぁ、こう言う気持ちになることあるよね」と共感できる部分が多かっただけに...
サッカーリーグ2部の最終節を巡る群像劇、と言うかオムニバス。ほぼ全てのチームに焦点を当てようとしたせいか、サッカーファンの日常を事細かに追っているせいか、やや表現が冗長に感じた。 ファンが考えることなんかは「あぁ、こう言う気持ちになることあるよね」と共感できる部分が多かっただけに、間延びした部分が物語をぼやけさせてしまい少し残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今までで一番好きな短編集かも。 私自身、Jリーグのとあるチームのとてもライトなサポなので、サッカー観戦での機微がほんの少しわかり、ふんふんと読んだり。 涙が溢れる話やしみじみしたり…でもほんわかで良い本でした。ってことではなくて、もっとなんか本を読むって幸せだなって感じた一冊でした。
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2部リーグが焦点と、自分にとっては粋な小説と思った。人生をチーム観戦、応援を通じて見せるのはとても良かった
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サッカー2部リーグを応援する人たちの連作短編。 サッカーに限らず、何かを応援する人たちの気持ちがあまりわからなかったんだけど、 熱量も事情もそれぞれでそれぞれに一喜一憂している様はとても自然に素敵で、羨ましい。 私も贔屓のチームをつくりたくなる(旦那に言わせると、おすすめはバスケ...
サッカー2部リーグを応援する人たちの連作短編。 サッカーに限らず、何かを応援する人たちの気持ちがあまりわからなかったんだけど、 熱量も事情もそれぞれでそれぞれに一喜一憂している様はとても自然に素敵で、羨ましい。 私も贔屓のチームをつくりたくなる(旦那に言わせると、おすすめはバスケらしい)。
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登場するのは全てフィクションのチームなんだけど、Jリーグサポーターなら誰でもが共感できる短編を紡いだ良書。シーズンオフにぽっかり空いた穴を埋めてくれる作品。
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J2のチームを応援している私にとっては、とても興味深く楽しい本でした。 舞台がJ2というのがまたいいですね! それぞれのクラブのチーム名、エンブレム、マスコットやユニフォームデザインなど、とても作り込まれていてすごい!地図を見ながら楽しく読みました。
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読後感がとても爽やか。津村さんの本は何冊か読んでいるけど、この本はかなり好き。 他の本では前3/4くらいは何言ってるかわからないくて、最後にやっっっと「そうか!」てなる事が多くて途中くじけそうになるのですが、これは短編のような感じなので、私的にはバランスが良くて読みやすかったです...
読後感がとても爽やか。津村さんの本は何冊か読んでいるけど、この本はかなり好き。 他の本では前3/4くらいは何言ってるかわからないくて、最後にやっっっと「そうか!」てなる事が多くて途中くじけそうになるのですが、これは短編のような感じなので、私的にはバランスが良くて読みやすかったです。 大きな出来事は起きないのだけど、みんな色々ある中、最後は前を向くところが良い。 登場人物や固有名詞が多いのが、ちょっとだけ辛い。(あまり気にしないで読むことにしました。)
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3冊目の津村さんの本。「ポトスライムの舟」、「ポースケ」はほぼ女性主人公の物語だったので、知らず知らずに固まりつつあった著者の印象が変わった。今年の一冊目として最高。
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