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わたしの本の空白は の商品レビュー

3.4

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2018/12/01

病室で目覚めたら記憶を失っていることに気付く。夫だと名乗る男性には愛情を感じない。夢の中で出てくる男性には心揺さぶられる。周囲の人が埋めようとする自分の空白の記憶への違和感。それが本当か嘘か判断できるもののない怖さ。

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2018/11/13

黒い近藤さん。晴哉は顔以外どんな魅力があったのだろう。生来の詐欺師。南より、キャラとしては、渚や祐未の方が興味深かった。タイトルから本の話かと思ったので、それは肩透かし。南の記憶喪失はやはり心因性か。愛する人に裏切られたショックの。前に進む南と、堕ちて行きそうな渚。慎也は立ち直る...

黒い近藤さん。晴哉は顔以外どんな魅力があったのだろう。生来の詐欺師。南より、キャラとしては、渚や祐未の方が興味深かった。タイトルから本の話かと思ったので、それは肩透かし。南の記憶喪失はやはり心因性か。愛する人に裏切られたショックの。前に進む南と、堕ちて行きそうな渚。慎也は立ち直るかもしれないが、晴哉はますます悪くなりそう。

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2018/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2018/11/10読了) 終盤に差し掛かるまで面白かったので、星4つかなと思っていたけど、その後があんまりにもやっつけだったので、星は3つに。 サスペンスって、先を早く知りたい気持ちで、どんどん先に読み進めてしまうものだったね。なんだか久しぶり。さらにこの本は、誰が悪で誰が味方なのか、誰が嘘をついて、誰が真実を言っているのか。あっちだと思ったらこっちなの?的な。かなり引っ張るなぁとも思ったけど、その辺りが一番面白かったな。 章のはじまりがいきなり話に入るので、いったい誰のいつの話なのか、とっかかりが分かりづらかった。複線のように最後でつなげて納めたかったのでしょうけど、伊坂さんのように華麗にまとまってなかったな。あと、後味が悪かった。 (内容) 気づいたら病院のベッドに横たわっていたわたし・三笠南。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも、夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。何のために嘘をつかれているの?過去に絶望がないことだけを祈るなか、胸が痛くなるほどに好きだと思える人と出会う…。何も思い出せないのに、自分の心だけは真実だった。

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2018/11/01

ある意味、恐ろしい物語だ。 目覚めると、そこは見知らぬ病室。 主人公、三笠南は、記憶をなくしていた。 そして、夫だという男が病室を訪れる。 夫に連れられて戻った家では、義母、義姉が、 思わせぶりな態度をとる。 誰も信じられないなかで、妹の存在だけが ...

ある意味、恐ろしい物語だ。 目覚めると、そこは見知らぬ病室。 主人公、三笠南は、記憶をなくしていた。 そして、夫だという男が病室を訪れる。 夫に連れられて戻った家では、義母、義姉が、 思わせぶりな態度をとる。 誰も信じられないなかで、妹の存在だけが 南を支えてくれる。 そして、夢の中に出てくる男。 本当に愛しているのは、この男なのではないのか。 南の絶望感は、日に日に増していく…。 記憶喪失という、確かなものが一つもない状況では、 始めから終わりまで、不安な感覚に囚われ、 落ち着かない。 男と女の愛は、そもそも幻のようなものかもしれない。 記憶があろうと無かろうと、心もとなく、 不確かで、愛する心も愛される感覚も、 消えてしまえば、なかったことと同じだ。

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2018/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

記憶喪失もの。 見知らぬ男が夫と名乗り……的な。 記憶喪失ものでぱっと思い浮かぶのが宮部みゆきの『レベル7』なのだけど、今作は大きな事件や陰謀に巻き込まれるとかでなく、淡々と身近な人間だけで話が進んでいく。にもかかわらず、スリリングになるのは作者の巧さ、なのでしょうか。 大風呂敷が広がらない分、身近な怖さが感じられるのかも知れません。 終盤の悪役?性悪?な二人の未来が気になる。スピンオフとかでないかな。

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2018/10/24

自分が、自分自身の記憶という実に頼りない、しかも主観的なものに頼って生きてるんだと気づかされた。 忘れたくないのに忘れてしまうこと、忘れたいのに忘れられないこと。 わたしはどれだけ意識的に忘れたり忘れなかったりしているんだろう。 読後、そんなことをあれこれ考えてしまった。

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2018/10/18

目が覚めたら、自分が一体誰なのかを全く忘れてしまっていた主人公。思い出せないまま、夫だと名乗る男との暮らしに戻っていくが、彼女の夢には違う男の姿が現れる。その男をなぜか愛しく思う自分に戸惑い、違和感を持つ生活をつづけていきながら、彼女は思いがけない真実へと近づいていく。 夫、姑...

目が覚めたら、自分が一体誰なのかを全く忘れてしまっていた主人公。思い出せないまま、夫だと名乗る男との暮らしに戻っていくが、彼女の夢には違う男の姿が現れる。その男をなぜか愛しく思う自分に戸惑い、違和感を持つ生活をつづけていきながら、彼女は思いがけない真実へと近づいていく。 夫、姑や義理の姉、そして謎の男と彼女を取り巻くいわくありげな人間関係がだんだんと剥がれていき、意外な真実をあらわしてきます。 真実が思っていたよりも随分「ひとでなし」だったりあの人がわりと可哀想だったり、複雑な真実なのですっきり爽快とはいきません。 でもどろどろとしつこい描写ではなくあくまでいつものあっさりとした筆致なのでむしろさくさく読めてしまう。で、ちょっと立ち止まって「結構実はエグイな」って思わされてゾッとする、そんなさらりとした厭味がなかなか効いたお話でした。

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2018/10/18

気づいたら病院のベットに横たわっていた私。 目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も家族のこともわからない。 迎えに来た夫には違和感があり、夢に現れる心から好きだと思える人がいる。 続きが気になって一気読み。 驚くような展開ではないものの、安定した読みやすさで面白かった。 (図書館...

気づいたら病院のベットに横たわっていた私。 目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も家族のこともわからない。 迎えに来た夫には違和感があり、夢に現れる心から好きだと思える人がいる。 続きが気になって一気読み。 驚くような展開ではないものの、安定した読みやすさで面白かった。 (図書館)

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2018/09/30

主人公 三笠南。 病院のベッドで、目が覚めたら、自分がわからなくなっていた。 記憶喪失である。 出だしから、すいすいと読めてしまう。 気付いたら、自分という、人生が、何もわからなかったら、どんなに不安であろう。 見舞いに来た慎也は、自分が、夫である事や、妹がいる事などを伝えてく...

主人公 三笠南。 病院のベッドで、目が覚めたら、自分がわからなくなっていた。 記憶喪失である。 出だしから、すいすいと読めてしまう。 気付いたら、自分という、人生が、何もわからなかったら、どんなに不安であろう。 見舞いに来た慎也は、自分が、夫である事や、妹がいる事などを伝えてくれるのだが、、、 何も覚えていない不安。結婚していたことも、携帯電話の暗証番号もわからず、どうしたらよいのか? 夢に出て来る彼は、南が愛して、お金を巻き上げ、そして兄の慎也の名を騙っていた事。 少しづつ南の記憶が、戻って来る。 幸福な記憶以外を忘れてしまったら、人は、もう一度同じ過ちを繰り返すことは無いのであろうか? 正直者が、損をするような今の社会、生まれ育った性格を変える事は、出来ないようにおもうのだが、、、、どうなのであろう。

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2018/09/25

+++ 気づいたら病院のベッドに横たわっていたわたし・三笠南。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも、夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。何のために嘘をつかれているの?過去に絶望がないことだけを祈るなか、胸が痛くなるほ...

+++ 気づいたら病院のベッドに横たわっていたわたし・三笠南。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも、夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。何のために嘘をつかれているの?過去に絶望がないことだけを祈るなか、胸が痛くなるほどに好きだと思える人と出会う…。何も思い出せないのに、自分の心だけは真実だった。 +++ 自分が誰なのか、どんな立場で、誰とどんな暮らしをしていたのか、思い出せないのはどれほど心細いだろうと、まず胸が痛くなる。しかも、どんな理由で、記憶をなくして病院のベッドで目覚めたのかも皆目判らないのである。どこに帰ればいいのか、誰を信じればいいのか。極端なことを言えば、自分さえも信じられないだろう。ただ、主人公の南の場合は、覚えてはいなくても、居心地がいいとか、安心できるとかいう気分は何となくわかるようで、当面は、それで判断するしか方法がない。途轍もなくい緊張感の中で過ごさなくてはならないことが容易に想像できる。日々を過ごし、周りの人の話や、折に触れて接するものごとから、少しずつ手掛かりに触れられるようになってくると、そこには、思いもしなかった現実が待ち構えているのだった。すべて忘れたままだったほうが幸せなのか、それともすべてはっきり思い出すのが幸せなのか。どちらにせよ、悩みは尽きそうにない。次の展開が早く知りたくて、ページを繰るのがもどかしい一冊だった。

Posted byブクログ