わたしの本の空白は の商品レビュー
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近藤さんらしくない、と思いきや、やっぱり近藤さんだった。 ゾクゾク恐ろしさを感じつつ読み進めた なるほどなあ、と最後の方は理解出来たし、足を1歩進む描写も良かった良かった ゾクゾクしたい時におすすめ
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記憶喪失になった南。迎えに来た夫への感情は湧かないのに、夢で見るあの人への気持ちは鮮明に蘇る。誰も知らないあの人は誰なのか、本当のことを教えてくれるのは誰なのか。南は懐かしさだけを頼りに、無くした記憶をかき集めていく。 男はクズだし、兄とそのまま結婚続ける…?少しでも前向きな未来があれば救われるものの、雨が降り続けていくようなじっとりとした人生しか想像できない。
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この人の描くおはなし、おもしろいなあ。 タルトタタンシリーズでも思ったけど、間違いなかった。やっぱり読んでて心地よい。 記憶を失う物語は、大抵完全に思い出してちゃんちゃん、となるのだけど 今作はほろ苦ビターチョコレートのような終わり方。 人を好きでいることと、一緒にいることはイ...
この人の描くおはなし、おもしろいなあ。 タルトタタンシリーズでも思ったけど、間違いなかった。やっぱり読んでて心地よい。 記憶を失う物語は、大抵完全に思い出してちゃんちゃん、となるのだけど 今作はほろ苦ビターチョコレートのような終わり方。 人を好きでいることと、一緒にいることはイコールでは無いんだな。 なんとなく感覚としては分かるけど、でも自分がそんなことを体験したことが無いから分からない。 てっきり慎也さんが悪者かと思ったし、祐未さんもそうかと冒頭では感じてたけどそんなこと全然無かった。 むしろ祐未さん優しい… 兄弟でそこまで違いが出るなら、晴哉は天性のものかな。 ある種、サイコパス… 違う女性に出会って、その後彼はどうなるのかしら。 治るというのはまた違うかもだけど、少しは今までのレールからズレて軌道修正がかかるといいな。 そしてこれ、ミステリー・サスペンスなんだ。 カテゴリ名だけ聞くと恐ろしさを感じるが、読んでみると全くそんなおどろおどろしさは無かった。 こういう内容なら、ミステリー・サスペンスも読めるかもしれない。 それにしても記憶喪失した当事者にでもなったかのような感覚を味わえるのは不思議。 冒頭部分は読んでいてしばらく目隠しされて生活しているかのような恐怖を感じた。 こういう、没頭させる力のあるお話を描くものが好きだ。
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記憶を失って、誰を信じたら良いのか? 自分だけが頼りだけど、心許ない南 義姉が突き放した言い方だけど不思議と嫌な感じではなかった。
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自分が記憶喪失になってしまったら…と思うとゾッとする。 周囲の人間が言う事よりも、自分の感覚を信じたい。 南は、自分の感覚を信じ上手く危機回避し、この先生きていけそうなので、ホッとする。 晴哉と渚は、その後どんな人生を送るのだろうか?
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ある日目覚めたら、自分がどこにいるのか、自分が誰だかわからない・・・・ 見知らぬ人が現れて、夫だと告げる・・・ いや~、怖いミステリーだった。 自分がそうなったら、と思ったら、恐怖でしかない。 目の前の人はいい人なのか、悪い人なのか? 自分が誰かに恨まれてないか、憎まれてない...
ある日目覚めたら、自分がどこにいるのか、自分が誰だかわからない・・・・ 見知らぬ人が現れて、夫だと告げる・・・ いや~、怖いミステリーだった。 自分がそうなったら、と思ったら、恐怖でしかない。 目の前の人はいい人なのか、悪い人なのか? 自分が誰かに恨まれてないか、憎まれてないか? 色々と想像したら、パニックになってしまうだろう。 山の中を濃い霧で遭難して、どこに行けばいいのか分からない。 「自分」という本には真っ白で何も書いていない。 いつもと違う切り口で書かれたミステリー。 徐々に霧が晴れてくるにつれ、別な恐怖が見えてくる。 記憶を取り戻してほしくない人達に監視されるところも怖かった。 認知症の義母との対比がよかった。
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胸騒ぎを覚えながらの読了。記憶を失ったとき誰の言葉を信じられるだろう。少しずつピースが埋まっていくのが面白い。
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恋愛ミステリーというのだろうか。 不思議な話だった。 ミステリー要素強めですいすいと読みました。 階段から落ちて記憶を失い、病院で目覚めた主人公南。 夫と名乗る慎也のことは全然ピンと来ず、過去の記憶を探ろうとするが、それを阻もうとするように対応する慎也。 夢の中に現れる綺麗な男...
恋愛ミステリーというのだろうか。 不思議な話だった。 ミステリー要素強めですいすいと読みました。 階段から落ちて記憶を失い、病院で目覚めた主人公南。 夫と名乗る慎也のことは全然ピンと来ず、過去の記憶を探ろうとするが、それを阻もうとするように対応する慎也。 夢の中に現れる綺麗な男性はだれなのか? 時系列が前後するものの、読み終わる頃にはなるほど納得…。 最初は私も、南と同じように謎の男性、晴哉って素敵な人なのね…と焦がれるように読んだものの、物語が進むにつれて雲行きが怪しくなり、なんでこんな男を素敵と思ってしまったんだ!と思うほどに。本当に近藤史恵さんのリードは上手だと、改めて感心したよ。 記憶が戻らない方が幸せだったのかなぁ…。でも自分の過去がわからないって怖いよね。過去がわからない状態で周囲に隠し事されたり嘘つかれたりするのもすごく怖い。 過去が明らかになるにつれて、南は一生懸命生きている人だと思うんだけど、なんでこんな目に遭うんだ…と理不尽に対する怒りが生まれた。 そういう男性は、現状にもがきながら助けを求めてる人を嗅ぎ分けるのが上手いのかな。 話の流れ的に無理に感じるところはあるものの(例えば、晴哉はなぜお金のなくなった南に執着して家に通っていたのか?とか。本文中の説明ではちょっと納得できないんだよね…)、南と慎也の結婚の真相がわかってゾーッとして、大きな謎がとけたことでなんだか満足してしまった。 近藤さんの本の中では、インフルエンスに近い作風なのかな。 もともと近藤さんの書く文章がとても好きなんだけど、嫌な人間を書くのもうまいよねぇ…。そして、嫌な人間をおくびにも出さないで匂わせずよく描写できるものだぁ。 実際に、いろんな事件が起きてるわけで、こういう人間は存在しないとは言い切れないのが、怖いよね。
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見慣れない部屋で目を覚ましたら、そこは病院のベットの上。おまけに自分がどこの誰なのかもわからない。記憶喪失の主人公三笠南は夫と名乗る慎也を見ても何も思い出せない。その代わり夢に現れる男性に自分が思いを抱いてる気がしてならない…。記憶喪失になるのは恐いけれど、思い出したくない嫌な記憶を封印出来るなら、思い出さないままでいた方が幸せな場合もあるのかな。南の身に起きた事を思うとそんな気がしてしまいます。でも騙されてたこと思い出してもまだ好きだなんて共感出来ないな~。晴哉と渚みたいな人たちは実際いそうで恐いわ~。
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夢で見たあの人が誰なのか、わかっていくにつれて、いい人じゃなくて。 その部分が読んでいてガッカリで、恋愛の話じゃないんだからいいんだけど、でも。 涙が出るほど会いたかったあの人はいい人であって欲しかったって言う勝手な思い。
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