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教誨師 の商品レビュー

4.5

59件のお客様レビュー

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2021/03/07

教誨師 渡邉普相に取材した話をまとめたノンフィクション。 原爆から生き延びてからの半生を描き、死刑の内実に踏み込んだ内容。 宗教家としてのお坊さんってあまり信用出来ないけど、人格者として尊敬できる方。 読み応えありました。

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2021/02/27

学生時代に死刑制度の是非についてディベートしましたが、あれが机上の空論だった、ということにこの本を読んでみて今更ながら気付かされました。

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2021/02/22

教誨師という存在すら存じていませんてした。 死刑執行の直前の様子は、たとえ殺人犯といえどただの人間でした。そして執行する方もまた人間という事に気付かせていただきました。 この本をきっかけに歎異抄を読もうと決意しました。仏様とのご縁を結んでもらったのです。

Posted byブクログ

2021/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋で何気なく手に取った1冊だったけどとても衝撃だった。私は祖父が熱心な仏教徒だったこともあり、仏教の教えはとても身近に感じた。教誨師と死刑囚との関わりを通して死刑囚のイメージが変わったとともに命について考えさせられた。母親の存在ってものすごく大きい。育った環境と周りの助けの有無で防げたものが多いと感じた。

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2021/01/11

カウンセラーみたいに上からモノを言っている人間になっていないか? 掃除のおばちゃんみたいに、同じ目線で話をしている人になれているか? 本音で人と話をできるのは後者の人

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2020/10/01

非常に興味深い本だった。 犯罪者や犯罪心理的なものにもともと興味があったという事もあり非常に読みやすい。 死刑については、賛成か反対かは非常に難しく結論が出せない。 とりあげられてた各死刑囚の話は1970年代以前ということで、最近の死刑囚とは罪を犯す理由や心理的な変化はあるの...

非常に興味深い本だった。 犯罪者や犯罪心理的なものにもともと興味があったという事もあり非常に読みやすい。 死刑については、賛成か反対かは非常に難しく結論が出せない。 とりあげられてた各死刑囚の話は1970年代以前ということで、最近の死刑囚とは罪を犯す理由や心理的な変化はあるのだろうか? 被害者遺族も死刑が執行されて必ずしも浮かばれるわけではないよう。 逆に恨む相手がいなくなり、気持ちのぶつけ所がなくなるという話も聞いた事がある。 でも、死というものに直面し反省や後悔するのも一理あるっちゃあるかとは思う。 死刑執行の様子は知っていたがそれぞれの死刑囚がどういう状況なのかは知らなかったので、すごく印象に残った。

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2020/07/26

教誨師(きょうかいし)とは、刑務所等の矯正施設において受刑者の育成や精神的救済を目的として行われる活動を行う者のこと。 この本は、半世紀にわたり、死刑囚と対話を重ね、死刑執行に立ち会い続けた教誨師・渡邉普相氏へのインタビューを基に構成されたルポタージュである。 渡邉普相氏は、広...

教誨師(きょうかいし)とは、刑務所等の矯正施設において受刑者の育成や精神的救済を目的として行われる活動を行う者のこと。 この本は、半世紀にわたり、死刑囚と対話を重ね、死刑執行に立ち会い続けた教誨師・渡邉普相氏へのインタビューを基に構成されたルポタージュである。 渡邉普相氏は、広島出身の浄土真宗の僧侶で、原爆の被爆者だ。晩年はアルコール依存症にも悩まされながらも教誨活動を行った。 教誨は、通常、受刑者の社会復帰つまり「生きること」支援するが、死刑の教誨となると「死んでいく」ことを手伝うということになる。渡邉氏は時には自らの活動を死刑という「人殺し」の手伝いと蔑むようなことを言いながらも、死刑囚に寄り添いながら、その心を救済し続けた。それこそ、刑場での死刑執行のその瞬間まで。 帯に「死刑の裏側が書かれています。」とあるが、まさしくそんな本。 死刑制度に賛成か反対か、僕の中でもなかなか答えは出ないが、「明日は刑が執行されるかもしれない」という恐怖の中で生きていくことはそれだけで充分過酷な刑罰である気はする。死刑判決後の死刑囚の精神状態は尋常なものではないだろう。 そして、そんな死刑囚のケアを(なんせ、心身ともに健康に死刑を受けさせなくてはならない)しなくてはならない拘置所の職員や教誨師の精神的苦痛は相当なもののはずだ。「制度がある限り誰かがやらないといけない」という強い使命感を持ってその職務を遂行している。 そんなことも考えさせられた。 あと、自分の生をしっかり生きようと。 平生業成(へいぜいごうじょう)=今こそ大切

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2020/07/02

死刑というものがあるかぎり、法の下に「仕事」として誰かが「人殺し」をする。 その誰かの苦しみはどこへ。 私はもっと知りたい。

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2020/05/06

長い間教誨師を務めていた浄土真宗の僧侶「渡邉」と、刑務所の関係者へのインタビューを元に執筆されたノンフィクションです。 死刑制度についてだけでなく、罪とは何なのか、人が人を罰するということは何なのかを深く考えさせられる作品でした。 そして「死刑」という制度がある以上、死刑囚だ...

長い間教誨師を務めていた浄土真宗の僧侶「渡邉」と、刑務所の関係者へのインタビューを元に執筆されたノンフィクションです。 死刑制度についてだけでなく、罪とは何なのか、人が人を罰するということは何なのかを深く考えさせられる作品でした。 そして「死刑」という制度がある以上、死刑囚だけではなく刑務官や教誨師など、それに直接関わる人たちの心にも多くの深い傷を与えるという事は見逃せないと思います。 死刑制度をどうすべきかはもっと議論されなければならないと思いますし、そのためにはこの本に書かれているような事柄、犯人が罪を犯すまでのさまざまな経緯、罪を犯してしまった背景、死刑が確定してからの死刑囚の心の動き、死刑に関わる全ての人の苦しみを、まずは知ることが大切だと思います。 そういった点で本書は、死刑廃止、存続、いずれの立場の人にとっても有益な内容であると思います。

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2021/01/15

烏兎の庭 第四部 書評 8.3.14 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1408.html#0803

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