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教誨師 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2018/04/13 |
| JAN | 9784062938679 |
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教誨師
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商品レビュー
4.5
71件のお客様レビュー
教誨師とは、 「死刑囚に精神的な祈りや宗教的な支えを提供する人」。 もともとは仏教やキリスト教などの宗教者が担う役割で、 死刑執行前まで寄り添い続け、 ただ最後まで“人”として向き合う存在。 「人間は弱い。 人との出会いや置かれた環境によって、善人にも悪人にもなり得る。 誰も...
教誨師とは、 「死刑囚に精神的な祈りや宗教的な支えを提供する人」。 もともとは仏教やキリスト教などの宗教者が担う役割で、 死刑執行前まで寄り添い続け、 ただ最後まで“人”として向き合う存在。 「人間は弱い。 人との出会いや置かれた環境によって、善人にも悪人にもなり得る。 誰もが心の中に、拭いきれない煩悩を抱えている。」 ずっとKindleに入れていて、 覚悟を持って読み始めた一冊。 結果、本当に読んでよかった。 堀川惠子**さんの本は、いつも真実を淡々と語る。 余計な感情のフィルターを通さない文章だから、 内容の重さと確かさが、ちゃんと届く。 何度も立ち止まり、 自分自身と対話する時間が必要だった。 読むというより、考え続ける時間を与えられる本。 死刑制度の是非だけではなく、 「じゃあ、人間って何?」という問いに戻っていくなぁ。 人間の不安定さを知ってしまう怖さ。 これだと思った。
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大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。 私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。 正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。 忌まわしい印象がある。 生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るとい...
大変読み応えがあった。読み終えるのが惜しくて、時間をかけて読んだ。 私はこのように、罪深い人のために尽くせるだろうかとしんから考えさせられた。 正直、死刑囚の方々とはあまり接したくない。 忌まわしい印象がある。 生きていればどんな喜びもあったかもしれない被害者の人生を断ち切るという点で、殺人はあってはならないと思うからというのもある。遺族感情を思うと、死刑制度を廃止とまでは思えない。 しかし、この本に出てくる死刑囚たちは悪人ではあるが一人の人間であり、哀れな生い立ちさえなかったら真人間であったのではと何度も思わされた。 また、教誨師渡邊の人生にも心を抉られるような痛みを感じた。原爆で偶然が重なった末に生き残り、火傷や原爆症を患いながらも命からがら生き延びたが、途中で助けを求める被爆者を何人も見捨ててしまった。だからこそ、今度こそ見捨てないという信念で死刑囚たちと向かい合う。 しかし渡邊自身も、人間であった。何が原因かはわからないがアルコール依存症になり、入院までする。聖人のような人間の弱い一面。 そしてこの弱さが、死刑囚との距離を縮める。 私は、渡邊教誨師はつくづく素晴らしいと思う。 自分の弱さを客観的に見つめ、それを死刑囚たちに晒すのだ。もちろん、筆者にも。 私は、カッコ悪い自分は隠したい。ましてや、自分より道徳的に劣ると感じる死刑囚には出せやしない。 そこが、渡邊の素晴らしさ、凄みだ。 次のくだりも好きだ。 自殺などを防ぐため、執行の朝死刑を告げられるのが決まりだが、前日に教えてくださいと渡邊を信じて頼み込む死刑囚がいた。彼は家族に遺書を残したかったのだ。渡邊も彼の気持ちを汲み、承諾していた。しかし執行を前日に知らされたが、どうしても死刑囚を信じられず、また保身も考えて彼に告げなかった。彼の絶望やいかに。しかしこのような、きれいごとではないエピソードを余すところなく筆者にさらけ出した渡邊の人間性に、私は頭が下がった。 私は渡邊のようにはなれないが、それでも、罪を犯した人はもとより、自分の価値観で「下」と感じる人を、自分と同じ一人の人間として見直してみよう、と思わせてくれる一冊だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わってからも、どう感想を書けばいいのか整理がつかずな内容だった。 被害者遺族の感情に立つと、死刑囚のことはどうしたって許せない。 けれど、人は、人との出会いで変わっていくもの。 それをどう受け入れればいいのかわからなくなってしまった。
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