デートクレンジング の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2024/09/01

結婚や出産で女友達と溝ができること。
この本に描かれている友情ほど濃密な友情は築けていないから、今後出産しても友達との距離感は変わらない、とは思っていない。
現に、今だって母になった友人とは話せる話題が限られるな、と思ったりもする。
でもまたおばさんになったらきっと再集結して旅行に行ったりできるはず。
婚活、妊活、保活、と今の幸せを味わう前に次の何かに駆り立てられる気持ち、身に覚えがあった。

2024/08/24

アイドルを卒業して。
恋愛禁止と謳っている訳でなくとも、活動中にスキャンダルが発覚したら幻滅するファンはいるだろうな。
それぞれの道を歩む選択肢を選んだからこそ、友人として今も関われているのかもしれないな。

2024/07/04

女性なら尚更この本の内容が刺さる
かも。
各々人生のステージが変わり特に女性
はそのステージが違うと疎遠になって
しまう傾向がある。
ずっと仲良しだった女友達が結婚したり
するとスッカリお互いの遠慮なのか
話が合わなくなるのか、あんなに毎日
一緒だったのにプッツリと連絡が途絶えて
しまう。
寂しさもあるが、諦めもある。
この小説を読むとそんなに達観せず
年代、性別問わず、人生のステージ
が違っても別の世界で生きている
訳では無くちゃん過去に交差した
人生は今の世界やその先の世界に
ちゃんと繋がっているのだ。
ずっと会っていない友人にふらっと
連絡したくなった。

2024/06/30

｢先にあるのはいつだって、時間ではなく世界だ。誰かが決めた数字は後付けで、大地から自然に溢れ出たエネルギーで朝は動き出すのだ。｣（p.228）
就活、婚活、妊活、保活、終活。あるいは推し活。終焉を決める時計の針の音は、どんなに耳を塞いでも大きく響いてくるけれども、それは単なる｢音｣でしかない。そこに付随する重さみたいなものは、いわゆる｢世間｣がかたちづくるもので、｢わたしはわたし｣と言い切りたくて、でもその｢わたし｣も世間の呪縛の中に見事に囚われている。
まさに3と5の歳を目前に控えて、妊活とやらの最中にいる人間にとっては、あまりに耳が痛い。望むのであれば、こればかりはどうしようもない。人体の構造がそうなってしまっているので……。婚活もあまりに分かってつらい。
打算で恋は出来ないが、理性で愛は育めるので。

2024/03/23

学生まではみんな人生経験も同じに進んでいくのに、就職していくと、私生活にしろ仕事面にしろ人生経験が全く異なっていくんだよね〜〜〜

そして、今まで仲良かったはずなのに、どちらかが結婚、出産、子育てとライフステージを踏んでいくにあたり、共通の話題が無くなるんだよね〜〜〜学生時代は普通に会話していた友達との、共通話題がなくなり会うことも数年に1回となり、何喋ったらいいっけ？ともなり、対しておもしろくもない(←失礼かな？笑笑)会社の愚痴とか仕事の話とか、急に友達が遠くなるんだよね〜〜〜

この本が言っている意味が分かる〜〜〜

そして、ライフステージは各々違うけどやっぱり、いつまでも一緒にいて話の尽きない友達は本当の友達なんだよね〜！！！
続かない友達はそれっきりということで！と、言うような感じで私は割り切っている。笑笑

2023/11/01

柚木麻子さん大好きなのにこちらは微妙。
女同士の友情や立ち位置を描くのは上手いけどくどかった。アイドル崇拝しすぎだし結局どういう収まり方？って思ってしまった。

2023/08/27

図書館。
書きたいテーマや内容に頷きつつも、助長になっていたり行動を理解できなかったりすることがあった。それを含めての作品なのかな。

2023/08/17

おもしろかった。シスターフッドものなら柚木さんが1番だと思う。自分の状況が変わるときに友だちとの時間が少なくなることへの不満や不安を結婚相手が理解してくれたこと、その不満や不安に家族で立ち向かおうとしてくれたこと。そして不満や不安の根源のような存在をやっつけに行くこと。読んでて楽しかった。私も知らぬ間にそういう呪いがかかってたのかもなー。

2023/08/04

そう。結婚はしてもしなくてもいいんだよ。これに気づかず、ずっと苦しい思いをしてきた。女には呪いが多すぎる。
私が心から安心できて、大好きな人ができた時、相手と一緒にその可能性について考えればいいんだよ。
最後は、そうそう！そうゆう風にもっと柔軟に生き方を作っていけばいいんだよと気持ちが楽になった。

2023/06/03

女友達はお互いの環境が変わると関係継続が難しい、うんうんそうだよな、と思って読んでいたけれど、そうじゃなくてこの話って、いろんな生き方があっていい、別の生き方をする友人ともうまくやっていけるよ、というポジティブなメッセージなんだろうか。

働く場所や環境が違い、結婚や出産があったりなかったり、そんなことを経て以前の親友たちと今では滅多に連絡しないという私なので、苦い思いで読み進めていた。
佐知子と実花の関係は、素晴らしい。羨ましい。
ついでにアイドルと仲良くなれちゃうなんて、そして彼女たちと一緒でも自然体でいられるなんて、さっちゃんすごい。