明日の子供たち の商品レビュー
立場が変われば考え方も変わるし、見え方も変わる。当事者について考えさせられました。どこにいてもどう生きてもその人次第。
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文庫の紹介文には「ドラマティック長編」とあったが、どちらかと言うと淡々とした日常が抑えた筆致で描かれているように感じた。だからこそ、どこか遠くにある特別な世界の話ではなく、思春期の子どもたちと、熱意を持って働き始めた若者と、様々悩みながらも働いていく人々と、登場人物それぞれの思い...
文庫の紹介文には「ドラマティック長編」とあったが、どちらかと言うと淡々とした日常が抑えた筆致で描かれているように感じた。だからこそ、どこか遠くにある特別な世界の話ではなく、思春期の子どもたちと、熱意を持って働き始めた若者と、様々悩みながらも働いていく人々と、登場人物それぞれの思いを身近に感じることができた。 それにしても、解説にこれほど驚かされたのは初めてだ。笹谷さんに拍手と感謝を送りたい。
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「施設にいるからといって可哀想ではない」 「正しく施設のことを知って欲しい」 知らなかった世界に触れる初めの一歩になった。 みんな、自分の人生は一回だけなのに、ご本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ。 感情移入して、泣いたり笑ったりしたこと全てが、...
「施設にいるからといって可哀想ではない」 「正しく施設のことを知って欲しい」 知らなかった世界に触れる初めの一歩になった。 みんな、自分の人生は一回だけなのに、ご本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ。 感情移入して、泣いたり笑ったりしたこと全てが、自分の心を耕してくれているのだ。 「価値観が転倒するところには必ずビジネスチャンスが生まれる」
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児童養護施設で暮らす子と働く人達のお話。登場人物達全てが、本当に素晴らしい人達でした。この本を読んで少しは施設の事を知れたかな?“子供たちは明日の大人”という言葉に妙に納得させられた。
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あっという間に読了しました。 有川浩にしては、少し簡単なツッコミだけのお話しだったようです。でも、ラストに向けてグーッと盛り上がっていくのがよかった。
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久しぶりに本屋さんで買った本。 出張の際、往復の新幹線の中で今持ってる本を読了してしまう予想をしたので、カバンが重くなってしまう事を覚悟して浜松駅の谷島屋で購入。 売れ筋とか新書とか見てたら、おぉ有川浩の新刊有るじゃん!って迷わず買いました。 で、今回の内容は児童養護施設のお話...
久しぶりに本屋さんで買った本。 出張の際、往復の新幹線の中で今持ってる本を読了してしまう予想をしたので、カバンが重くなってしまう事を覚悟して浜松駅の谷島屋で購入。 売れ筋とか新書とか見てたら、おぉ有川浩の新刊有るじゃん!って迷わず買いました。 で、今回の内容は児童養護施設のお話。 ネタバレになっちゃうけど、実際に児童養護施設に通っている学生(当時)が、有川浩のファンで、自衛隊の事(たぶん「空飛ぶ広報室」)を読んで、世間一般に児童養護施設の内情、実情を知って欲しい、ならば有川浩に小説を書いてもらうとファンレターを書いて実際に小説になったお話です。 有川浩も小説にして欲しいというファンレターをもらって、すぐに快諾したそうです。 有川浩の事ですから、児童養護施設の事を色々しらべて取材して小説にしたんでしょうね。 だから、内容は凄くリアルですが、面白さも有るし、登場人物もみんな好感が持てる。(有川浩の小説の登場人物はほぼみんな好感が持てる) 児童養護施設で生活している子はかわいそうと感じますか? タイガーマスクのランドセル寄付は良い事してるなって思いますか? 卒園したら進学するべきか就職するべきか、どう思いますか? 問題はどこに有るのかわかりますか? ・・・この本を読むまで気が付かなかった事がいっぱい書かれています。 たかが小説でしょと言われるかもしれませんが、有川浩の事ですから、書かれている内容はほぼ実情に近いんだと思います。 なので、ご興味がお有りでしたら是非読んでみてください。
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児童養護施設=硬いイメージ。そして分厚い本…心意気して読み始めたが、有川さんらしい人間味溢れる作品だった。 当事者目線、支援者目線で描かれていてそれぞれの葛藤、苦悩が描かれている。映像化され、より多くの世代の方に施設や退所後支援センターのことを知って貰える事を願います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三田村慎平 児童養護施設『あしたの家』に着任。二十六歳。元ソフトウェア会社営業。 和泉和恵 施設職員の女性。三田村より一つ二つ歳上。 三田村を教することになった先輩職員。職場では3年目の古株。ショートカットでやや厳しい。 福原政子 『あしたの家』施設長。 梨田克彦 『あしたの家』副施設長。 猪俣吉行 いつも陰気な様子。 施設のベテラン職員。和泉の仕事の上での「羅針盤」だが、進学に関する意見は合わない。 岡崎 三田村が研修中に指導していたが、三田村が着任した時には退職していた。理想に燃えているタイプだった。 谷村奏子 施設で生活している高校生二年生。和泉が受け持っている児童の一人。「問題のない」子。進学志望。 坂上杏里 奏子のルームメイト。 平田久志 施設で生活している高校生二年生。猪俣が受け持っている子。「問題のない」子。防衛大への進学を考えている。 読書好き。 ユカ 職員に反抗的な態度を取ることが多い高校生女子。 アッコ 重野温子。猪俣が『あしたの家』に勤めはじめの頃に進路を相談してきた高校生女子。 赤田 久志が駐屯地を見学した時の自衛隊員。 山内 猪俣が施設で新人だった頃の指導員。 マミ 山内の担当児童。 真山欣司 児童養護施設の当事者活動を応援する交流施設『サロン・ド・日だまり』の職員。 大本 『サロン・ド・日だまり』の隣家のおばちゃん。 渡会一 施設出身者で『日だまり』によく遊びに来る。和泉の高校の同級生。
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この本が執筆された経緯を知ったことで、この本に出会えてよかったと感じました。多くの人に読んでもらいたい一冊です。
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最後はちょっと拗さもあったけど、解説を読んで鳥肌が立った。いつもは解説を読まないが、この本は、解説までもが小説の一部なので、最後まで読んで欲しい!児童養護施設について、学ぶことができて良かった。
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