明日の子供たち の商品レビュー
解説を読み始めて、超サプライズが…。そういうことだったのかー! という感じです。 本書は、児童養護施設に転職した三田村慎平の一年間の成長物語でもありますが、施設の実情、そこで過ごしている児童・生徒や職員の喜びと苦悩について、世に知らしめる点で意義深いと思いました。 児童養護...
解説を読み始めて、超サプライズが…。そういうことだったのかー! という感じです。 本書は、児童養護施設に転職した三田村慎平の一年間の成長物語でもありますが、施設の実情、そこで過ごしている児童・生徒や職員の喜びと苦悩について、世に知らしめる点で意義深いと思いました。 児童養護施設は、外部からどれだけ偏見や思い込みでマイナスイメージをもたれているか、丁寧に語られます。職員や生徒の現在や過去、またかつての当事者の視点からエピソードが挟まれ、読み手が施設のことを理解し、微力でも支援する側には立てるのかなと気付かせてくれます。少々重い雰囲気もありますが、施設を取り巻くリアルが感じられました。 本書の読後だけでなく、いつも言葉の遣い方の難しさを実感してしまいます。コミュニケーションの手段だけに、上手く伝わらなかったり、誤解されたりし関係性が悪くなるケースは、大人も子どももあります。 やはり気を付けたいのは、悪意がなくても「かわいそう」(何を捉えて、どう考えての発言か?)と「子どものために〜」(本当に子どものためになっている行為か?)には心していきたいと、自戒の念を覚えました。 施設の子どもだけでなく、困難を抱えている全ての子どもたちが、一人一人の社会的な自立に向けた個別の支援がなされるよう、願ってやみません。
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児童養護施設の実情ががとてもよく分かる内容になっている。子供達、それぞれの事情で暮らしている事、内情を知らないからかわいそうと思ってしまう事。みんな、夢をもち普通の子供と変わらない。心に響いた。
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★4.5 児童養護施設を舞台にした実話をもとにした小説です。 職員・子供たち、色々な目線から描かれており、P515の分厚い本だけど、読むのはあっという間。 ちょっと…感想を書くのは難しいですね… 『おもしろい』とも違うし…まぁ、感動しました。 -0.5はね、新人熱血職員・三田...
★4.5 児童養護施設を舞台にした実話をもとにした小説です。 職員・子供たち、色々な目線から描かれており、P515の分厚い本だけど、読むのはあっという間。 ちょっと…感想を書くのは難しいですね… 『おもしろい』とも違うし…まぁ、感動しました。 -0.5はね、新人熱血職員・三田村慎平ちゃん。 とてもいいキャラなんだけど、ちょっと無神経すぎてね〜、苦手でした(笑)
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クライマックス...鼻の奥がツンとし、涙が、、、 いい本だった。 児童養護施設という場面だからこそかもしれないが、 そうでない場面でも同じように置き換えられる気がした。 たくさんの教訓というかいい言葉をもらえた気がする。 頑張れみんな!!がんばれ自分‼って感じかな
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児童養護施設に入って、安心して生活できることを幸せに感じる子どもがいると知れた。初対面でベタベタする子どもは大人を試している、なんだか経験しかことがあるような気がした。本を読むのは苦手だけど、本を読むことの大切さを再認識した。いろんな人の人生を知り、人間性を磨くことが大切。
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一度読んだことがあったものを、大学の課題のために再読した。施設の子供を題材にした話はたくさんあるが、こんなにも「普通」に描かれているのは珍しい気がする。ただ、それはとても良いことで、施設に入っているから可哀想、じゃない、という当たり前だけど浸透していない考え方をさりげなく教えてく...
一度読んだことがあったものを、大学の課題のために再読した。施設の子供を題材にした話はたくさんあるが、こんなにも「普通」に描かれているのは珍しい気がする。ただ、それはとても良いことで、施設に入っているから可哀想、じゃない、という当たり前だけど浸透していない考え方をさりげなく教えてくれる。 また、施設や施設の子供が抱える課題にも多く言及しており、福祉系の人はもちろんだが、行政などの人にもぜひ読んでほしいと思った。
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関心がないわけではないが、今まで児童養護施設に関わることはありませんでした。今後、何かしらの機会があれば、改めてこの本を読んでみようと思いました。 小説としても、一気に読める一冊でした。 子供が大きくなったら一度読んでほしいと思います。
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大学生の時に2週間ほど児童養護施設に実習に行ったことがありますが、この本を読んでから行ったら子どもたちとの関わり方や印象が大きく変わっていただろうなぁと。もっと早くこの本と出会っていたかった...! 確かに施設に保護された子どもたちって「親と離れてなんだかかわいそう」と思われてし...
大学生の時に2週間ほど児童養護施設に実習に行ったことがありますが、この本を読んでから行ったら子どもたちとの関わり方や印象が大きく変わっていただろうなぁと。もっと早くこの本と出会っていたかった...! 確かに施設に保護された子どもたちって「親と離れてなんだかかわいそう」と思われてしまうし、実際私も思っていた1人だった。でも、本人からしたら「普通」の生活ができる環境がより良いに決まってるし、それを第三者が評価することなんて決してできないなぁ。 児童養護施設という少し重い内容ではありますが、有川浩独特の爽やかなストーリー展開で読み終わった後はすっきり。ぜひみんなに読んでほしい!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児童養護施設を舞台に、子どもたちと、子どもたちと真摯に向き合う職員達の日々の生活が描かれる。 冒頭は、割とよくありそうな子どもvs職員の話かな…なんて思ってしまった自分が恥ずかしくなった。 心に真っ直ぐに響く表現に何度も涙した。 義務教育修了後の進学や児童養護施設退所後の問題点にも焦点を当て、真剣に将来を見据える職員・子どもたち両者の視点に立った丁寧なストーリーの進め方も素晴らしい。 読んで本当に良かった作品。
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児童養護施設について知らない事ばかりだったのですが、この作品を通してたくさんの事を教えてもらいました❁⃘*.゚ 出会えて良かったと思える1冊です(*´꒳`*)
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