明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設の存在は知ってはいるけど、その実情と抱えている問題や入所している子供たちのことは詳しくは知らなかったし、知ろうともしていなかった。 有川浩さんが、この物語を書くに至った経緯、ラストの手紙に感涙。 人気作家が、多くの人が知らなかったことを物語を通して知らせることは本...
児童養護施設の存在は知ってはいるけど、その実情と抱えている問題や入所している子供たちのことは詳しくは知らなかったし、知ろうともしていなかった。 有川浩さんが、この物語を書くに至った経緯、ラストの手紙に感涙。 人気作家が、多くの人が知らなかったことを物語を通して知らせることは本当に意義のあること。 社会の片隅に埋もれてしまいがちなことに、光を当てて問題提起するってことは多くの人が出来ることではないから。 有川浩さんの作家としての気概を感じた一冊。
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児童養護施設というヘビーなテーマを扱っているが、さすがは有川浩、まったく重たい気持ちにならずに読むことができる。もちろん有川浩なので恒例の甘い恋愛の話も。サクッと読めて、社会勉強にもなる、とても良い小説。 そして普段まったく解説を読まない私だが、この本は解説を含めて完成していると...
児童養護施設というヘビーなテーマを扱っているが、さすがは有川浩、まったく重たい気持ちにならずに読むことができる。もちろん有川浩なので恒例の甘い恋愛の話も。サクッと読めて、社会勉強にもなる、とても良い小説。 そして普段まったく解説を読まない私だが、この本は解説を含めて完成していると思うので、必ず読んで欲しい。
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児童養護施設での研修があったばかりで、この本に出会った。しっかり取材されているなと思うくらい、研修で見聞きした物ばかり。私ももしかしたらお世話になっていたかもしれないと思うと、施設の子どもたちの何か力になりたいなと思う。
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有川浩の自衛隊ものに一時はまって読みまくってたけど、図書館戦争シリーズがいまいちで暫く離れてましたが、これはよかった! ある程度現実味のある話が好きみたい。
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すごく良かった! 今まで知らなかった児童養護施設の゙ことを知ることができてよかった。 沢山の人にも読んでほしいな、と思った
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児童養護施設の子どもたちと そこで働く職員の日々が 描かれている物語。 若い頃、施設の子どもたちがいた学校に勤めていたこともある私なので 職業的に読んで良かった本だった。 新しく着任した日に 児童養護施設の靴箱を整理していて 怒られるところから始まるこちらの本。 「90人の子...
児童養護施設の子どもたちと そこで働く職員の日々が 描かれている物語。 若い頃、施設の子どもたちがいた学校に勤めていたこともある私なので 職業的に読んで良かった本だった。 新しく着任した日に 児童養護施設の靴箱を整理していて 怒られるところから始まるこちらの本。 「90人の子どもたちを甘やかし続けられるの?」 甘やかしとしつけの違い。 あるよねーこういうこと。 自分がやった方が早いことも やはり子どもにやらせるようにしている。 片付けの場面は特にそうかも。 なんて共感から始まるから、のめり込んでしまった。 施設の中でも「問題のない子どもたち」が中心に描かれている。 この子達の心境が丁寧に描かれている。 「かわいそうって思われるのが1番嫌。」 施設に入所している理由は、本当に様々なのだと実感。 若い頃の私は、そこまで考えが至ってなかっただろうな。 久々に有川さんの本を読んだけれど やっぱり有川さんが描く人々の温かさや 心に入ってくる言葉のチョイスが好き。 今まで読んでなかったのが悔やまれるくらいいい本でした。 あとがきはネタバレになるのかな… これを読んで、有川さん、ますます好きになりました!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
児童養護施設にいるから、「可哀想」という考えは私の自然と持っていた考えだったなと思い知らされました。でも子供たちにとっては、それが当たり前のことで、私にも似たような経験があるので、たしかにそうだよなぁと思った。 有川浩の作品には頷かされてしまうことが多い…!
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自分が思ってることが、そのような気持ちがなくても傷つけることがあるんだと気付かされた。 みんなそれぞれ何かしら抱えて、前を向いて生きているんだなと実感。 有川先生には、自分の知らない世界を教えてくれてありがとうございます、と伝えたいな。
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児童養護施設と聞いて、漠然とマイナスのイメージが浮かんだ。 でもそれらは知らないからであり、施設に入れることで救われた人も多いのだと、この本で知った。 勝手なイメージで、彼らを可哀想とレッテルを張るのはお門違いなのだと。 そこで暮らす子供も大人も、正解のない明日を模索しながら成長...
児童養護施設と聞いて、漠然とマイナスのイメージが浮かんだ。 でもそれらは知らないからであり、施設に入れることで救われた人も多いのだと、この本で知った。 勝手なイメージで、彼らを可哀想とレッテルを張るのはお門違いなのだと。 そこで暮らす子供も大人も、正解のない明日を模索しながら成長してる様子がとても心温まった。 本文に出てくる、手紙を送付した笹谷実咲さんが解説としてお話ししてくださったのが嬉しい。 話の合間に、本を読む楽しさ。というのが入る。 どの本も読めば救われる、なんてことは決まっていない。誰に何が響くかは読んだ本人にしか分からない。 だから、どの本も大事にしなくてはいけないのだ。 どの本も誰かを救う可能性がある。
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有川さんの作品で未読だったため手を伸ばしました。 「児童施設にいる子・育った子は可哀想」という思い込みに一石を投じる内容になっており、これまで知らなかったことが知れ、考えるきっかけになりました。非常に重たいテーマですが、いい意味で考えさせ過ぎない軽やかなタッチで描かれており、凄...
有川さんの作品で未読だったため手を伸ばしました。 「児童施設にいる子・育った子は可哀想」という思い込みに一石を投じる内容になっており、これまで知らなかったことが知れ、考えるきっかけになりました。非常に重たいテーマですが、いい意味で考えさせ過ぎない軽やかなタッチで描かれており、凄い作品だと感服しました。 この作品のきっかけもあとがきに詳細が描かれてそれも必読です。
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