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家族シアター の商品レビュー

3.9

266件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    121

  3. 3つ

    68

  4. 2つ

    4

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2024/01/23

あたたかい、あたたかすぎる家族の切り抜き集 どの短編も最初は家族ならではの微妙な距離感からもどかしくなってしまうけれど、読み終わった感想はほっこりあたたかい、家族ならではの絶妙な距離感が伝わる。 辻村深月さんってこんなに素敵な文章を書かれる方なんだ、恥ずかしながら辻村さんの著...

あたたかい、あたたかすぎる家族の切り抜き集 どの短編も最初は家族ならではの微妙な距離感からもどかしくなってしまうけれど、読み終わった感想はほっこりあたたかい、家族ならではの絶妙な距離感が伝わる。 辻村深月さんってこんなに素敵な文章を書かれる方なんだ、恥ずかしながら辻村さんの著書を読むのが初めてでいい意味で期待を裏切られた。 教え子が辻村さんのことが大好きな理由がよく分かる。その子はどこかおとなしくて、あたたかい生徒。家族シアターにも登場しているような素敵な子。

Posted byブクログ

2024/01/23

『ツナグ』、『ハケンアニメ!』に続く、3冊目の辻村作品。誰でも経験したことがある、家族あるあるや姉弟(姉妹)あるあるを絡めて、家族の素晴らしさを描いた全7編の家族小説❗ 面倒くさいことやムカッとすること、少し理解出来ないこともあるけれども、やっぱり家族っていいなぁと思える作品で...

『ツナグ』、『ハケンアニメ!』に続く、3冊目の辻村作品。誰でも経験したことがある、家族あるあるや姉弟(姉妹)あるあるを絡めて、家族の素晴らしさを描いた全7編の家族小説❗ 面倒くさいことやムカッとすること、少し理解出来ないこともあるけれども、やっぱり家族っていいなぁと思える作品です♫ 好きな話しは、『私のディアマンテ』と『1992年の秋空』、『孫と誕生会』の三編です❗温かく優しい気持ちになれるとても素敵な作品です♫

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2024/01/07

どの主人公も最初は家族に対して複雑な感情を抱いてるけど最後はハッピーエンドでほっこり。 お気に入りは「孫と誕生日」

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2024/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最新作とリンクしてるとAnothersideof辻村深月で教えてもらい再読。リンクしてる姉妹の話にテンションが上がると共に、それぞれの親子や姉弟、姉妹の関係に胸を打たれる。家族だからこその甘えやだからこその情に心当たりがありすぎて実家に帰りたくなる。結局好きなんよな。 「妹という祝福」 中学時代の姉にとって妹の存在は……。 真面目な姉と可愛くてオシャレな妹。 うちも同じやから思わず感情移入してしまう。姉のことが疎ましくも自分以外に蔑まれるのは腹立たしい、そんな妹が心配で可愛い姉、あぁ妹に会いたくなる。私のことを尊敬すると言ってくれる妹のことを私はずっと憧れている。 「サイリウム」 ドルオタの弟とバンドのおっかけギャルの姉。 お互いを嫌悪しているようで気にかけている絶妙な距離感。この姉弟ならではの距離感にぽい!っと同意しかない。 「私のディアマンテ」 おっとりした母親としっかりした娘。 昔の価値観で娘の幸せを願う母、それをある意味低くてある意味高いという娘。娘に完全同意やなぁ、と思ってると母の懐の深い優しさに胸が仕えた。そして夫の強かさが好き。 「タイムカプセルの八年」 博士の父親が息子の思い出を守る話。 すれ違う父子、お父さんも初めてのお父さんやもんなと微笑ましい気持ちと息子の思い出のためにらしくもなく奮闘し、その後何気に親父会への集まりに参加する父親の背中が大きく感じる。 「1992年の秋空」 はるかとうみかの姉妹の話。なんと彼女たち、「この夏の星を見る」に出てきます!宇宙飛行士になりたいうみかと妹想いのはるか。学級だより「銀河」に妹を想い宇宙を綴る姉が大好きになる。そして姉のことを慕う妹も可愛くて好き。二人の奏でる音が心地よい。 「孫と誕生会」 小学生になった孫と同居し始めた祖父の話。 小学生の狭くて、けどその当時はそこしかないと思い込んでいる教室の輪が見えるようでしんどい。価値観が違うがそれでも互いに歩み寄り近付く2人の距離感に笑みが溢れる。 「タマシイム・マシンの永遠」 夫婦の話。 タイムマシンじゃないよ、赤ちゃんの頃の自分の中に魂だけ入れ替わって入る道具だよ、という話がきっかけで付き合った夫婦に子供ができ、その子がそれを使ってるかも、と想いながら接する2人。それは気が抜けないが良い考えだと思う。 そして自分の子供を可愛がる自分の親を見て、自分の赤ん坊時代を思い出す。自分の子供が見せてくれるそれが眩しかった。

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2023/12/31

家族だからこそちょっとのことでムカついたり、わかり合えなかったりする。 血縁だけがすべてではないからこそ、血縁があることの意味を提示しているように思えた

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2023/12/30

やっぱり辻村さんの本は読み終わったら心が揺れ動かされる。今回はかなり心があったまった。姉妹の関係性やおじいちゃんと孫の関係性が微妙な距離感がありつつ家族なので結局は切っても切れない関係で愛情は芽生えてしまうものなんだなぁと感じた。皆にも読んで貰いたい!

Posted byブクログ

2023/12/29

家族愛の感動話かと思ったら、もっと良い意味で現実の家族の話だった 私も家族の話をしたくなった。私の家族だってこんなドラマみたいなシーンがあったんだ、私の家族ってこんなにすごいんだって、、 私はえみりの話が一番好きだった パパが、血のつながりが全てじゃない、あの家族なんて大っ嫌い...

家族愛の感動話かと思ったら、もっと良い意味で現実の家族の話だった 私も家族の話をしたくなった。私の家族だってこんなドラマみたいなシーンがあったんだ、私の家族ってこんなにすごいんだって、、 私はえみりの話が一番好きだった パパが、血のつながりが全てじゃない、あの家族なんて大っ嫌いだって言いきりながら、でもえみりは家族でしょって言ってしまうその矛盾さが愛だよなあと 家族にも読ませたくなりました

Posted byブクログ

2023/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いろいろな家族のかたちについて。 「タイムカプセルの8年」や「孫と誕生会」の主人公は子供に対してなかなか淡白だなと思いつつも、次第に自分たち父親の手で子供の未来や理想像を守るんだという方向にシフトしていた過程を含めてとても後味のよい話だった。 「1992年の秋空」の宇宙飛行士の話は、印象的なのは以下の言葉で、当時ほどのリアルさはなかったとは思いつつ、宇宙飛行士についてのニュースを見ていた時のわくわく感が思い出された。「まったく知らない日本のどこかの子たち」という意味合いも最近と昔とではまた変わってきているような気もするが、わくわく感だけはそのままであってほしいなあと思う。 『この同じ空の下で、毛利さんとエンデバーの無事の帰還を祈りながら待っていた子供は、きっと私たちだけではないと思う。教室や学校の枠をこえて、私たちはまったく知らない日本のどこかの子たちと気持ちがつながって、一つになっていた。』(p.277)

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2023/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そろそろ母親になる私には、親目線のお話がささりました。タイムカプセルの八年、私のディアマンテがよかった。 もし娘が若くして妊娠したとき、友達とうまくいっていないと知ったとき、私はなんて声をかけてあげられるだろうか。

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2023/12/06

「私のディアマンテ」のお母さんみたいになりたいな。自分の良し悪し含めてそれが自分だと認めている人は、強くて優しい。そんな人に私もなりたいな。 家族のいざこざはいつだって言葉足らず。でも、改まってお話ししましょう。じゃ仕事みたいでしっくりこない。家族間のコミュニケーションが1番近く...

「私のディアマンテ」のお母さんみたいになりたいな。自分の良し悪し含めてそれが自分だと認めている人は、強くて優しい。そんな人に私もなりたいな。 家族のいざこざはいつだって言葉足らず。でも、改まってお話ししましょう。じゃ仕事みたいでしっくりこない。家族間のコミュニケーションが1番近くて難しい。そんなことを思い出した。 どの短編の家族も、自分の実家に比べれば超仲良しだなと思う。だって喧嘩したり気まずくなったりするくらいには関わるんだもんね。 10年以上、まともに会話もしていない姉はこの本を読んだらどんなことを思うんだろうか。

Posted byブクログ