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家族シアター 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2018/04/13 |
JAN | 9784062938488 |
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家族シアター
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家族シアター
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商品レビュー
3.9
249件のお客様レビュー
家族をテーマにした短篇集。 ほっこりしながらも、どれも退屈しないつくりはさすが辻村深月。 どれも良かったが、特に【孫と誕生会】が名作。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家族が織り成す7つの短編集。 姉妹、孫娘、父息子など、様々な関係の「家族」がそれぞれの場面を築き上げていく。 どの物語もほっこりする話が多く、心温まる一冊だった。個人的に私も妹がおり、仲があまり良いわけではないので共感できる部分もあった。 家族とは必ずしも仲良しではなく、一つ屋根の下で共同生活を続けていたらどこかで衝突してしまう部分はあると思う。 しかし、その中でも「家族」という存在は唯一無二であり、心の何処かで繋がっている部分があるからこそお互い支え合ったりしていく場面もあるのだと感じられた。 個人的に印象に残っているのは、後半部分だからという理由もあるかもしれないが ・タイムカプセルの六年 ・1992年の秋空 ・孫と誕生会 の3話である。 「タイムカプセルの六年」は父が息子に対して無関心、研究のこと以外は興味を一切示さない人だったにも関わらず、親父会と接点を持つことで徐々に交友を深めていき最終的にタイムカプセルを救うという点がとてもストーリー性があり面白かった。 個人的に大学の教授はこういう人が大半だと思っているので、そういった点でもよく特徴を掴めていると感じた。笑 「1992年の秋空」ははるかとうみかの姉妹の話である。妹がいることもあり、この話には共感できる点が非常に多かった。普段お互い離れた距離で認識しているものの、うみかが6年の科学が欲しいという妹のお願いを聞いてあげようとする姉はるかの姿勢は共感できるものがあった。 「孫と誕生会」では、娘実音の感情にとても共感させられた。私も幼少期は友達の輪、クラスの中心人物から外されることを非常に怖く思っており、自分の意見を言えず周りの意見に合わせたり、おとなしく諦めることがあったと思う。誕生会に誘われずに泣いてしまった実音の気持ちは、世界が学校で完結している小学生だからこそのものだと思うし、その気持ちは強く共感した。 どのストーリーもこの世界のどこかで起こっているような内容であり、とても興味深かった。
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再読。ちょうどよくあたたかい。 THE・お涙頂戴展開ではなく、家族間のズレや、構成員の短所をしっかり描いているところがすき。
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