極上の孤独 の商品レビュー
=心に響く= 孤独な鳥は 高く高く飛ぶ 仲間を求めない 嘴を天空に向ける 決まった色をもたない しずかに歌う
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「孤独」と「淋しさ」は別物である。 「孤独はみじめ」なんかじゃない。「孤独」の中で自分を見つめなおす、一人の時間を大切に過ごすことの大切さを説いている。 2年半前に下重氏の前作「家族という病」を読んだ。かなり辛口の内容で批判的なレビューも多かったものの、私個人的には共感できる部分...
「孤独」と「淋しさ」は別物である。 「孤独はみじめ」なんかじゃない。「孤独」の中で自分を見つめなおす、一人の時間を大切に過ごすことの大切さを説いている。 2年半前に下重氏の前作「家族という病」を読んだ。かなり辛口の内容で批判的なレビューも多かったものの、私個人的には共感できる部分もいくつかあった。しかし、著者に対しては最後まで、キツイおばさん、というイメージしかなかったのも事実である。 今作でも、孤独についてどれだけ辛口にまくし立てているんだろうと読み進めて行ったが、前作に比べれば語り口調も内容もかなりマイルドな感じになっていたから若干拍子抜けした(笑) そう、拍子抜けはしたものの、そのおかげか、著者に親近感を持てるようにもなっていた。 私自身、著者のようなバリバリなキャリアウーマンでもなく、大恋愛らしいこともしてないが、それを除けば似たところが多いかもしれない。他人に合わせるのは嫌い、群れは苦手、一人の時間が大好き、そして、夜型(笑)等等。。。 著者は言う、大きな決断をする前に人に相談するな、と。自分の中でよくよく考えて答えを出し、行動に出ること。そうすればたとえうまくいかなくても後悔しない。心の中の声に耳を傾けるべし。今が飛ぶ時だ! ☆は3.5で(^^)
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独特な考えで面白いが、今ひとつです 家族という他人も納得行かないが、、 なら読なければと思うが気になって読んでしまう
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仲間外れになることを恐れて、いつも人に合わせることばかりしていたら あっという間に『自分』なんてものは消えてなくなってしまうだろう。 いいね!やインスタ映えやら他人の評価ばかり気にしていたら、自分の本当の価値観なんていつまでたっても見つからない。 なぜ人はそんなにも群れたがるのか...
仲間外れになることを恐れて、いつも人に合わせることばかりしていたら あっという間に『自分』なんてものは消えてなくなってしまうだろう。 いいね!やインスタ映えやら他人の評価ばかり気にしていたら、自分の本当の価値観なんていつまでたっても見つからない。 なぜ人はそんなにも群れたがるのか。 人と人との関係なんて大切なのは一対一で向き合うことで、空気を読んで人の意見に合わせることなんかじゃないはず。 著者の下重さんは、常に人と繋がっていないと不安を感じる人の多い現代に 孤独であることに大切さをわかりやすい言葉で伝えてくれます。 無理に人と一緒にいなくていいんだ、 ひとりでいることは決して淋しいことではない。 そのことを教えてもらうだけで 救われる人たちがたくさんいるような気がします。
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『孤独』はいいと思う。人間にとって必要だし必然なことだ。現代は『孤独』を悪だというイメージが多いけれど、これと真剣に向き合うか否かでその人本来の生を生きられるどうかが決まってしまう。生き物に孤独は避けられないことなのに。普段『死』のことは忘れて生きてしまうけど、死から離れられない...
『孤独』はいいと思う。人間にとって必要だし必然なことだ。現代は『孤独』を悪だというイメージが多いけれど、これと真剣に向き合うか否かでその人本来の生を生きられるどうかが決まってしまう。生き物に孤独は避けられないことなのに。普段『死』のことは忘れて生きてしまうけど、死から離れられないことと同義なんだろうか。 『他人に認められずとも、自分だけでいいではないか。「孤独はみじめ」なんかじゃないし、「孤独はみじめ」だと思うことにこそ、問題があるのだ。「孤独」のなかで、自分を見つめることは、実に愛しいことではないか』 なかなか現代ではそうゆう風に考えるのが難しい気がする。 みんな他人に悪く思われないように無意識に気を使っているし、自分を見つめるより先に他人の目線がいつだって貼り付いている。 実際何かを正直に語ったり、自分本来の自然体な姿を見せたりすると、他人からいろいろなことを言われてしまう。 そうゆう不自由な予期不安を乗り越えないと、「孤独」の中で自分と向き合う段階にまで至らない。 でもそうゆう雑念も、何かのきっかけで急に霧が晴れたように気にならなく時もあると思う。 人は人間である前に動物だから。 「孤独な鳥の五つの条件」 1.孤独な鳥は、高く高く飛ぶ 2.孤独な鳥は、仲間を求めない、 同類さえ求めない 3.孤独な鳥は、嘴を天空に向ける 4孤独な鳥は、決まった色をもたない 5孤独な鳥はしずかに歌う
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他者と関わることでしか自分を見つめることのできない人は軸がぶれていそう。孤独の何が悪いのか。仲間意識が強いひとは容易く仲間はずれをする。仲間外れに加担してまで友だちと群れていたいのはどういう心境なんだろう。 ところで、この本で1番心に引っかかったのは、「新幹線は一人で乗りたい」の...
他者と関わることでしか自分を見つめることのできない人は軸がぶれていそう。孤独の何が悪いのか。仲間意識が強いひとは容易く仲間はずれをする。仲間外れに加担してまで友だちと群れていたいのはどういう心境なんだろう。 ところで、この本で1番心に引っかかったのは、「新幹線は一人で乗りたい」の項。 隣の席が空いている時、私はいつも待っている。 駅で乗客が乗り込むたびに、一緒に連れてきた空気に冷え冷えとしながら目でスーツを追う姿が目に浮かんで…。 他人の経験に自分の情景を重ねて追想してしまう。歳をとるのって悪いばかりじゃない。
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夫が図書館で借りたので私も読んでみました。 著者は 「群れるな、自分ひとりで考えよ。それが自身の芯を形成し、品格につながる。」 という生きる姿勢を伝えたかったのではないかと思います。 そのテーマには共感出来たけど、それを孤独、として話すことには違和感を感じました。孤独?...
夫が図書館で借りたので私も読んでみました。 著者は 「群れるな、自分ひとりで考えよ。それが自身の芯を形成し、品格につながる。」 という生きる姿勢を伝えたかったのではないかと思います。 そのテーマには共感出来たけど、それを孤独、として話すことには違和感を感じました。孤独?なの? とはいえ、主体的に一人を楽しみ、それでいて主体的に選択しながら社会とつながる、という形はとても理想的だなと思います。 私自身は、一人行動も好きだけど、出会いも拒まずつながりも大切にしたいなと思っています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恋人と連絡が取れず楽しみにしていたはずの京都旅行で傷心の帰り道、『家族という病』を読んで知っていた下重さんの新刊ということでタイトル買い。 寂しさに打ちひしがれて苦しかったけれど、読むと「孤独」を感じることは決して悪ではない、と肯定してくれる。 むしろ、筆者の「孤独」≒「孤高」の気持ち良さの表現が多く、前著にも見られた凛として硬質な語り口だが爽快で、孤独な人間を甘く慰めることはしないが、そっと背中に手を当ててくれているような温かさを感じた。 個人化が進む中、かつての村社会や核家族の常識や社会が通用しなくなっている現代において、「孤独」という問題が万人に降り注いでいる。 そんな現代だからこそ読む価値が生まれるのではないだろうか。と、同時に、内向型の人間であれば共感できる部分が少なからずある。 筆者のように「孤独」を「孤高」として感じられるようになれば、極上の一時を大事にできるかもしれない。 実際には、そんな気持ちになるまでの壁が分厚く崩れ難いことが往々にしてあるものの、本書はその助けにもなることを期待できる。
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孤独が良いのか悪いのかわからないし、どうむきあうのかは人それぞれだとは思う。思うが、孤独=可哀想ではない。人生80年と考えると、孤独と上手に付き合わないとあっという間にボケそうだなと思うわけで。アナウンサーから文筆家になったというだけあって言葉の選び方が上手。「心を遊ばせる。自分...
孤独が良いのか悪いのかわからないし、どうむきあうのかは人それぞれだとは思う。思うが、孤独=可哀想ではない。人生80年と考えると、孤独と上手に付き合わないとあっという間にボケそうだなと思うわけで。アナウンサーから文筆家になったというだけあって言葉の選び方が上手。「心を遊ばせる。自分の頭で考える」はぐっときたし、「仕事一筋もいいけれど、自分の顔をなくしてしまうようなことはしたくない」という文章にははっとした。
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