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極上の孤独 の商品レビュー

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81件のお客様レビュー

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2018/04/26

ここ数年、自分の人生において 重要だと思える本にいくつか出逢っている。 小池龍之介、玄侑宗久、中野孝次、加島祥造。 最近では養老孟司の『遺言。』が印象深い。 そしてこの本もそうなるといいな と思って読みはじめた -------------- 3月24日の新聞に新刊広告が出ていて ...

ここ数年、自分の人生において 重要だと思える本にいくつか出逢っている。 小池龍之介、玄侑宗久、中野孝次、加島祥造。 最近では養老孟司の『遺言。』が印象深い。 そしてこの本もそうなるといいな と思って読みはじめた -------------- 3月24日の新聞に新刊広告が出ていて 釘付けになった。 「そもそも孤独でいるのは、 まわりに自分を合わせるくらいなら 一人でいるほうが何倍も 愉しく充実しているからで、 成熟した人間の境地でもある」 ●集団の中でほんとうの自分でいることは難しい ●孤独を味わえるのは選ばれし人 ●スマホが淋しさを助長する ●「家族が死んで一人になること」を恐れるな ●孤独は人を成長させる ●他人に合わせるくらいなら孤独を選ぶ ●一人時間の人間観察で世相を知る ●素敵な人はみな孤独 ●一人時間を大切にすると夢がかなう ●一人好きは自分のペースを 崩さないから健康になる ●一人で行動できないと楽しみが半減する ●孤独を知る人は美しい ●孤独を知らない人に品はない ●孤独だからこそやり遂げられる ●親の死後は格別 ●孤独な人はいい出会いに敏感になる 新刊広告を見ただけで 人生の書に値する予感がビンビンだ。 老年の孤独についての五木寛之の本や 芥川賞作家田中慎弥の『孤独論』を 読んだが歯切れがよくなくて いまいちだった 下重暁子は以前『家族という病』を読んだ時 目の付け所、きっぷの良さに感心した記憶がある。 よく女性は、 群れがちで派閥を作るとか 共感を求めたがると言われるが 彼女はそういう女性の印象論とは無縁。 きっぱりしていて いい意味で、男まさりな印象。 精神的な高貴さで 道元や吉田兼好のようにも思えた ------------- 読後、好みの違いだが 「禅的」ではあるが 「清貧」感はない 広尾や軽井沢の別荘などが出てくるが 庶民としては鼻につく。 このブルジョワ感は、 同じ女性作家では林真理子などにもある。 酒井順子や群ようこ、三浦しをんにはない。 上野千鶴子にもない。 あと 五木寛之の下山や孤独の本でも感じたが ちょっとどうでもいい、 個人的で冗長な話がある 実母の晩年に読んだ歌(P168)とか 自転車振興会の会長の話(P143)とか。 イチローや中田英寿や山口百恵、安室(P113)の話、 トランプ大統領(P119)とかは 「どれだけ知って書いているのかいるのか」 と訝しく思う。 昔の恋人の話(P148)、 「来るもの拒まず去る者追わず」の 去っていった人への嫌味(P128)。 昔の同僚の話(P166)もそう。 必要なのだろうか、と思う。 説教くさいのも気になる

Posted byブクログ