長いお別れ の商品レビュー
認知症のお父さんとご家族のお話し。少しずつ病気が進行してしまうお父さんとご家族の関わりが丁寧に描かれていた3.8
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認知症の父親とその家族のことが淡々と描かれて、そして最後は自分の母親と似たような状況だったので驚いた。 ひとの一生って大変だな。
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海外の作家の作品で同じタイトルのものがあったよな…(全然違う内容だけど)と思いながら、友人のおすすめでこの本を読む。軽いと感じたりもするが、現場そのままに重く描かれたら、とても読めないだろう。こういう題材って難しい。
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素直に面白かったです。 でもとても考えさせられる本でもありました。 認知症のことを『Long Goodbye=長いお別れ』というのですね。 少しずついろんなことが分からなくなって、遠ざかっていく、という。 老夫婦に3人の娘。 2人は嫁ぎ、1人は独身。 娘たちはそれぞれが家庭を持...
素直に面白かったです。 でもとても考えさせられる本でもありました。 認知症のことを『Long Goodbye=長いお別れ』というのですね。 少しずついろんなことが分からなくなって、遠ざかっていく、という。 老夫婦に3人の娘。 2人は嫁ぎ、1人は独身。 娘たちはそれぞれが家庭を持ったり、仕事をもって暮らしています。 実家を訪れる回数もまばら。はじめは妻だけが認知症の夫の介護をしていますが、徐々に進行し、家を忘れ、家族の顔を忘れ、言葉を忘れ‥‥という状況を目の当たりにして、戸惑いながらも、それぞれができる限りのことをして父親に寄り添います。 父親の、周りに話を合わせようとしているかのような、微妙にかみ合うようなかみ合わないような会話をしたりする事でのトラブルも、クスッと笑えるような(他人事だから?)感じで読めましたが、 最後は、その人らしい最期を迎える、人として生きるとは、など、自分の身にも起こるだろうこの先のことを考えさせられました。 きっと、この先、どんどんこういった問題が浮き彫りになって、巷にあふれるのかも知れないな、とも思いました。 家族の絆の大切さが身に沁みました。
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少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかっていくから…認知症のことを「長いお別れ」と呼ぶ。 この本を読む機会に恵まれたのは偶然だけど、父の認知症診断されたのが3年前。 この本が父と母に重なる。 「この人が何かを忘れてしまったからといって、この人以外の何者かに変わってし...
少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかっていくから…認知症のことを「長いお別れ」と呼ぶ。 この本を読む機会に恵まれたのは偶然だけど、父の認知症診断されたのが3年前。 この本が父と母に重なる。 「この人が何かを忘れてしまったからといって、この人以外の何者かに変わってしまったわけではない。」 ちゃんと覚えておこう
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アルツハイマー型認知症に罹った東昇平の世話をする妻・曜子と三人の娘、孫たちとの十年にわたる生活が描かれた小説。介護する曜子の夫に対する愛情が見られて、何だか安心できた。だが、他人事ではない話なので、身につまされる部分はある。覚悟が必要だ、と思った。
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まさに自分と両親とのこの何年かとリンクしていて、なんとも言えない気持ちになった。 長い間、父の介護をしてきた母が、父が亡くなるとすぐに認知症を発症しひとりで暮らす事が難しくなり去年施設に入所した。こんなに大変な介護を曜子さんのように母もひとりでやってきたんだな、そんな母に今自分が...
まさに自分と両親とのこの何年かとリンクしていて、なんとも言えない気持ちになった。 長い間、父の介護をしてきた母が、父が亡くなるとすぐに認知症を発症しひとりで暮らす事が難しくなり去年施設に入所した。こんなに大変な介護を曜子さんのように母もひとりでやってきたんだな、そんな母に今自分が出来ることを精一杯やりたいと思った。 近い将来母も娘の私の事も忘れてしまうだろう。で、それが何か?
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認知症という病がもたらす問題が色々書かれていて、考えさせられます。最期の場面がもう少し描かれていても良かったかなぁと思いました。
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登場人物の感情や思考で物語の深さを図るタイプなので、視点が切り替わりすぎる話が苦手なことを発見 認知症が進んでいく描写がリアルすぎて怖い、というのもたぶんちょっとあるし、介護を巡っていろんなところで責任転嫁の連鎖があったりする感じが、なんとなく悲しい気持ちになる 本当に介護のフ...
登場人物の感情や思考で物語の深さを図るタイプなので、視点が切り替わりすぎる話が苦手なことを発見 認知症が進んでいく描写がリアルすぎて怖い、というのもたぶんちょっとあるし、介護を巡っていろんなところで責任転嫁の連鎖があったりする感じが、なんとなく悲しい気持ちになる 本当に介護のフェーズに触れたらこれがリアルになるのでしょうが P166からの数ページの母と息子のやりとりが一番刺さった 大切な人に忘れられても、どんな形であれ「好かれている」っていう実感が持てるのはものすごく大事だなと改めて! あと、タイトルが本当に秀逸 「長いお別れ」 認知症の人との付き合いはまさにこれだなと思う ふらっと入った本屋でタイトルに惹かれてこの本を手に取ってしまうくらい、言い得て妙
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義父が認知症だったこともあり、身近なテーマとして読むことが出来た。 義父は、最期は夫のことを自分の子供だということもわからなくなっていた。 親が自分を誰だかわからなくなってしまうなんて、本当に切ないこと。 自分の親が認知症になるなんて想像したくないけれど、もしもの時に私はどう接す...
義父が認知症だったこともあり、身近なテーマとして読むことが出来た。 義父は、最期は夫のことを自分の子供だということもわからなくなっていた。 親が自分を誰だかわからなくなってしまうなんて、本当に切ないこと。 自分の親が認知症になるなんて想像したくないけれど、もしもの時に私はどう接することができるだろうか。
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