長いお別れ の商品レビュー
自身、未だ介護の経験は無い。正直なところ無関係だと思いたい自分がいた(いる)のだと思う。でもいずれ時は来る。間違い無い。覚悟の問題だ。でもその覚悟が私には無い。 取り敢えず両親に会って来ようかな。まだ間に合うし。今は何もしないけど、準備どうこうの問題でも無いと思うけど。 決して綺...
自身、未だ介護の経験は無い。正直なところ無関係だと思いたい自分がいた(いる)のだと思う。でもいずれ時は来る。間違い無い。覚悟の問題だ。でもその覚悟が私には無い。 取り敢えず両親に会って来ようかな。まだ間に合うし。今は何もしないけど、準備どうこうの問題でも無いと思うけど。 決して綺麗事ではなく、現実をしっかりと見てやるしか無いんだろうな。辛いんだろうな。でも、覚悟を決めて頑張らないと。 こんな感情を表に出させる本でした。良本です。
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認知症になった父親と家族の日常を淡々と描いた作品。 元校長だった夫が物忘れするようになり、認知症と診断される。妻はそんな夫の変化に戸惑いつつも介護をする。それぞれ離れて暮らす三人の娘達はそんな両親と向き合い日々を送る。 闘病記ではなく、ドタバタでもなく、あくまで事実を淡々と、時に...
認知症になった父親と家族の日常を淡々と描いた作品。 元校長だった夫が物忘れするようになり、認知症と診断される。妻はそんな夫の変化に戸惑いつつも介護をする。それぞれ離れて暮らす三人の娘達はそんな両親と向き合い日々を送る。 闘病記ではなく、ドタバタでもなく、あくまで事実を淡々と、時にはユーモラスに描いていて、認知症との関わり方の一例として読める。
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高2の娘が自分のおこづかいで買い、2、3日の学校の行き帰りの電車であっという間に読み終えた、と貸してくれた。私もあっという間に読み終えた。 認知症という重いテーマを、家族のリアルな会話や想い、それぞれの事情を通じて、自分ごととして捉えさせてくれた小説だった。物語を自分のこととし...
高2の娘が自分のおこづかいで買い、2、3日の学校の行き帰りの電車であっという間に読み終えた、と貸してくれた。私もあっという間に読み終えた。 認知症という重いテーマを、家族のリアルな会話や想い、それぞれの事情を通じて、自分ごととして捉えさせてくれた小説だった。物語を自分のこととして考えさてくれるのは、小説のもつ大きな力のひとつだと思う。中島さんの確かな筆力と流れるような文体が、さらにそうさせてくれる。さらに娘も読んでいるので、共にあれこれ語れる、熟考というおまけ付き。
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あと半年で還暦という時に読みました。 中学の国語教師、校長、図書館長と勤め上げた昇平は認知症となり、家族に支えながらも次第に弱っていく。自分や家族が認知症になるなんて、一番考えたくないことだけど、こういう小説から学ぶべきなんだと思う。妻曜子の献身的で優しい姿が心を打つ。きっと昇平...
あと半年で還暦という時に読みました。 中学の国語教師、校長、図書館長と勤め上げた昇平は認知症となり、家族に支えながらも次第に弱っていく。自分や家族が認知症になるなんて、一番考えたくないことだけど、こういう小説から学ぶべきなんだと思う。妻曜子の献身的で優しい姿が心を打つ。きっと昇平は誠実で家族に優しい人だったんだろう。 この先自分が老いて不自由になった時、こんなに尽くしてくれるひとは居ないな・・・
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家族にはそれぞれに日常は続く、そして時々重なり合う、ということが感じられる内容でした。 大変になっていく介護の現実を、状況が描かれることで手に取りやすくイメージできるし、でもそれを受け止める曜子さんが素敵だなと思いました。
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認知症を患った元校長先生、老老介護に臨む妻、老夫婦を気遣いながらそれぞれの問題を抱えている三人の娘。 全体的にみるとつらい話なのに、各話にはそれぞれ小話的な、ちょっとした奇跡のような面白さがあって、読み心地をやわらかくしてくれる。 この世界のどこにでも起こりうるつらさを扱い、和ら...
認知症を患った元校長先生、老老介護に臨む妻、老夫婦を気遣いながらそれぞれの問題を抱えている三人の娘。 全体的にみるとつらい話なのに、各話にはそれぞれ小話的な、ちょっとした奇跡のような面白さがあって、読み心地をやわらかくしてくれる。 この世界のどこにでも起こりうるつらさを扱い、和らげてくれる。そこが良いところだと思いました。
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とにかくこの娘をしっかりつかまえていよう。それはとてもだいじなことなんだ 時にコミカルに、真に迫った認知症の実態を表す。妻の真摯や娘の真摯が、同世代として胸を打つ。だからこそ娘の世代の今、そして母の世代の未来に再度読みたい作品。必ず訪れる死への心づもりとして。
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だいぶ前に一度読んだ事がある。 現在、認知症の義父と同居しているのでまた読んでみたくなりました。 あ~、あるある!と共感しながら読みました。
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認知症の父、介護をする母、それぞれに生活のある娘たち3人。 認知症は少しずつ進んでいくが、ただ大変なだけではなく、ちょっぴり可笑しくもあり、家族のつながりを感じる温かい作品。
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