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陰謀の日本中世史 の商品レビュー

3.7

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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2018/08/11

保元の乱に始まって関ヶ原まで数々の歴史の転換点となったような事件に対するざまざまな解釈,陰謀,黒幕に焦点を当て,勝手な思い込みを排除して学問として推理する.すぐに,陰謀があったのではないかと安易に想像することへの警告である.非常に面白かったが,秀吉の中国大返しなんかはやはりできす...

保元の乱に始まって関ヶ原まで数々の歴史の転換点となったような事件に対するざまざまな解釈,陰謀,黒幕に焦点を当て,勝手な思い込みを排除して学問として推理する.すぐに,陰謀があったのではないかと安易に想像することへの警告である.非常に面白かったが,秀吉の中国大返しなんかはやはりできすぎではないかと思うので,いくつかは陰謀説の方が正しいのではと思っている.

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2018/07/19

「応仁の乱」より面白かった。日本史に、意外にわかっていないことが多いことを痛感。いつも思うのですが、鎌倉時代はすごく血なまぐさい時代だったんですね。室町時代もしかり。

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2018/07/10

短い中に入り組んだ話が詰め込まれててやや読みにくい。陰謀と言われているものを考察して陰謀があったとは言えない、とするだけではなく、陰謀とほぼ確定しているものを考察してみないと、すべての陰謀説のあるものは陰謀説を否定できる、としか言えない気もする。

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2018/07/07

歴史に陰謀があったのでは、と思ってみるとオモシロイよね。本能寺の変の黒幕は秀吉だとか、関ヶ原は家康が仕組んだものだ、とか。単純明快で分かりやすい。でも、そんな訳があるはずもない。特定の個人があらかじめ仕組んだ筋書き通りに歴史が進行するなんてことはない。分かりやすいものしか信じられ...

歴史に陰謀があったのでは、と思ってみるとオモシロイよね。本能寺の変の黒幕は秀吉だとか、関ヶ原は家康が仕組んだものだ、とか。単純明快で分かりやすい。でも、そんな訳があるはずもない。特定の個人があらかじめ仕組んだ筋書き通りに歴史が進行するなんてことはない。分かりやすいものしか信じられない「いま」を矯正してくれる一冊だ。

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2018/06/30

日本史の人気のある事件などの陰謀史観を 列挙して、その矛盾や成り立たないところ を反論している内容。 まあまあ読めますが、でどうしたという感じ。 そんなことは申し訳ないがわかっているつもり というところもあって

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2018/05/14

本書の内容にいちいち納得♪ でも、家康だけは全てを把握した上で仕掛けた 狸親父の大陰謀者であって欲しいな、 今更このイメージだけは払拭できそうに無いw (ちなみに私はアンチ家康ですw) 終章にもあるように、しっかりとした専門家が トンデモ説やキワモノを黙殺しないでしっかりと 批...

本書の内容にいちいち納得♪ でも、家康だけは全てを把握した上で仕掛けた 狸親父の大陰謀者であって欲しいな、 今更このイメージだけは払拭できそうに無いw (ちなみに私はアンチ家康ですw) 終章にもあるように、しっかりとした専門家が トンデモ説やキワモノを黙殺しないでしっかりと 批判して欲しい。まさに『東日流外三郡誌』に ならないように。

Posted byブクログ

2018/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> 第1章  貴族の陰謀に武力が加わり中世が生まれた 第2章  陰謀を軸に『平家物語』を読みなおす 第3章  鎌倉幕府の歴史は陰謀の連続だった 第4章  足利尊氏は陰謀家か 第5章  日野富子は悪女か 第6章  本能寺の変に黒幕はいたか 第7章  徳川家康は石田三成を嵌めたのか 終章   陰謀論はなぜ人気があるのか? <内容> 濃い内容だが、通常の歴史書とは一線を引く内容。院政期から室町期辺りは、先輩諸氏の論を打破する内容。本能寺の変や関ヶ原は、「歴史読本」のような感じ。つまり、アマチュアの歴史家の「陰謀論」を木っ端微塵に論破してます。でも、アマチュア歴史家は、終章にあるように、”疑似科学”とおんなじで、それこそ仕組まれた、と論破されないんだけどね。本の中にも出てくる、原田実氏の著書のように、間違った歴史(観)が、文科省にまでつながってしまうと、事実が捻じ曲げられてしまう虞もあり、怖いところ。

Posted byブクログ

2018/10/14

プロの研究者は、トンデモ科学やトンデモ学説を撃墜している暇はないところ、よく頑張ってこういうのを書けるな、と感心する。インターネット文化はトンデモを定着増産してしまう、という危険はよく指摘されるところ。ふつーの人とアカデミアをつなぐコミュニケーターが必要だということかも。この本も...

プロの研究者は、トンデモ科学やトンデモ学説を撃墜している暇はないところ、よく頑張ってこういうのを書けるな、と感心する。インターネット文化はトンデモを定着増産してしまう、という危険はよく指摘されるところ。ふつーの人とアカデミアをつなぐコミュニケーターが必要だということかも。この本もベストセラーということは、歴史のことなら呉座のような学者がちゃんと説明すればふつーの人もわかってくれるのに。科学・技術の領域は、こういうコミュニケーターの育成はまだまだ手薄かな。

Posted byブクログ

2018/06/16

なぜだろう 好きな時代の好きな陰謀歴史 読みづらい・・・体調悪いのかな 6.12 体調良し!面白い でも、この人の考え方は少し歪んでる コミンテルン批判は異論在り

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2018/04/05

保元平治の乱から関ヶ原までの中世におけるトピックを検証し、これにまつわる誤解から珍説までを切って捨てるという、痛快にしては手を出したくない論争を挑んだ内容。 歴史を学んだ人間としては納得ですが、一市民としては容赦のなさが残念ですし、遊びはあってもいい気がします。

Posted byブクログ