いつかの人質 の商品レビュー
人生の中で2回も誘拐されるなんて、考えただけでも恐ろしい、、 なんともいえない暗い雰囲気がよかった。
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ミステリーとしてというより 全体のどこか嫌な感じとか、人がおかしい感じ、救いようがない感じがよかった この小説の中風に言うのであれば 礼遠のキャラがよかった
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幼稚園入園を控えていた幼児が、ショッピングモールで、母親がトイレに行った数分の間に連れ去られる。不運な事故も重なり、失明して家族の元に帰る。 中学生となった少女は、両親の庇護の元、健やかに育っていた。その彼女が、ライブ会場から再び誘拐されてしまう。 少女は、2度も誘拐されてしまう...
幼稚園入園を控えていた幼児が、ショッピングモールで、母親がトイレに行った数分の間に連れ去られる。不運な事故も重なり、失明して家族の元に帰る。 中学生となった少女は、両親の庇護の元、健やかに育っていた。その彼女が、ライブ会場から再び誘拐されてしまう。 少女は、2度も誘拐されてしまうのです。 一度目の連れ去りに関わった母娘の保身。一人娘を愛しながら、盲目となった事実を受け止めきれない父親。溺愛のあまり、自分の庇護から離せない母親。少女の友人達の若さゆえかの傲慢さ。 日常であれば、気にならない程の気持ちのズレが トラブルと共に浮き立ちます。 そういう陰の部分の表現が上手いなと思います。 そして、2度目の誘拐に関わる夫婦の気持ちのズレを 亀裂から崩壊に至るまで異質感を持って読ませてくれます。 この不幸な少女の冷静さが、年齢設定からして無理があるかなと思いましたが、周囲の大人の異常さとの対比として面白いかな。 小さなトラウマが大きな事件へ流れていくところはスリリングでした。
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愛子ちゃん理不尽に2回も誘拐されて可哀そうだが、ちゃんと家族からの庇護にも向き合って成長を感じた。 愛子ちゃんの周りにいい人が集まりますように。 夢を追うのをやめるのと、続けるの、どっちも難しいのかなぁ。
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犯人の動機としてありえるのかなぁと考えてたら、そういえばマイファミリーってドラマもこんな感じだなって思いました。 子供ならまだしも、妻に対してそこまでの感情が湧くものなのか、ちょっと疑問でした。 ここまでみんなが報われない話しもなかなかだなと。冒頭から最後まで、なんとも言えない感情のまま読み切ったので、少し低めの評価にしました。
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幼い頃に誘拐とされた事件で失明してしまった少女が、12年後に再び誘拐されるお話 以下、公式のあらすじ ------------------------ 盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。注目作家のサスペンス・ミステリー 宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離...
幼い頃に誘拐とされた事件で失明してしまった少女が、12年後に再び誘拐されるお話 以下、公式のあらすじ ------------------------ 盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。注目作家のサスペンス・ミステリー 宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に探していた。優奈は12年前に起きた事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起きた、「被害者」と「加害者」の事件。偶然か、それとも二度目の誘拐に優奈は関わっているのか。急展開する圧巻のラスト35P! 文庫化に当たり、単行本から改稿されたシーンも。大注目作家のサスペンス・ミステリー。 ------------------------ 愛子が可哀想すぎないか? 失明した経緯もそうだし、成長してできた友人たちの行動とか、二度目の誘拐の事情やその最中の出来事 一番の疑問は、犯人が暴力を加える必要あったのか? タイトルの意味 誰にとっての人質か? 人質とは何を指すのか? 優奈にとっては夢が人質 宮下家にとって、愛子は目が見えないという事が人質 心配と言う名の束縛だよなー 礼遠にとっての人質は理解者かな? 登場人物に色々な人が気持ち悪いというか不快感を覚えるところがある いくら焦っていても後部座席に誰がいるか気づくと思うけどね そしてその後の隠蔽方法も杜撰 宮下家は冒頭の描写だけでも閉塞的なものを感じた 礼遠はまぁアレだ 目の見えない人の立場による小説といえば、下村敦史さんの「闇に香る嘘」を読んだことがある どんな事が分からなくて、何に恐怖を感じるのかというのはそんなに変わらないものですね だからこそ、愛子に対する同級生達の態度に怒りを感じるけど、それの原因も普段のコミュニケーション不足なのだとしたら愛子にもその原因があるわけで 何とも後味の悪い物語だったなぁ…… そう言えば、芦沢央さんの小説は初読み 解説で知ったけど、女性だったのですね 知らなかった
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主人公の愛子は12年前の連れ去り事件の際失明してしまいます。 12年後、再び愛子は何者かに誘拐されてしまいます。 同時期に、愛子連れ去り事件の犯人の娘である江間優奈が失踪します。 優奈は愛子が連れ去られる前に、夫の江間礼遠とともに愛子のお宅へ謝罪に訪れています。 12年前の事件...
主人公の愛子は12年前の連れ去り事件の際失明してしまいます。 12年後、再び愛子は何者かに誘拐されてしまいます。 同時期に、愛子連れ去り事件の犯人の娘である江間優奈が失踪します。 優奈は愛子が連れ去られる前に、夫の江間礼遠とともに愛子のお宅へ謝罪に訪れています。 12年前の事件から再び被害者と加害者の線が繋がってしまいました。 そこからの愛子誘拐事件。 犯人はやはり優奈なのか…? という展開で、犯人はやはりあの人か、と割と早い段階でわかってしまうのですが(伏線があるので)でもそれでも引き込まれてしまいました。
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視点を変えつつの一つの事件を違った角度で、かつどれも劣ることなくハラハラさせながら読ませられ、 あっという間に読了してしまうくらい、間違いなく面白かったのだけど、 個人的に読了後の嫌悪感がものすごい 共感を求めて読書をしているわけではないので、犯人の動機の身勝手さについてとやかくはないのだけど、 あまりにも理不尽で不憫な目にあった愛子が、最終的に宮下家の成長物語のピースでしかないのが… きっかけとなった事件を含め、重大な事を起こしてしまったという意識が作品の中を通して薄く感じられるのは狙いなのだろうか?
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愛子は幼い頃誘拐事件に巻き込まれ失明してしまう。 12年後中学生となった愛子は、再び誘拐されてしまう。一方、人気漫画家の江間は失踪した妻、優奈を探していた。優奈は愛子が幼い頃に誘拐された事件の加害者の娘であった。 この誘拐と失踪に繋がりはあるのか? しかし、登場人物がイラつく人ば...
愛子は幼い頃誘拐事件に巻き込まれ失明してしまう。 12年後中学生となった愛子は、再び誘拐されてしまう。一方、人気漫画家の江間は失踪した妻、優奈を探していた。優奈は愛子が幼い頃に誘拐された事件の加害者の娘であった。 この誘拐と失踪に繋がりはあるのか? しかし、登場人物がイラつく人ばかりでなんかなー 特に二度目の誘拐の動機ははぁ?ふざけんなって感じ。 愛子の友だちも子どもだから仕方ないけどいい加減すぎてイラついた。 そんな中で愛子はすごくしっかり落ち着いた中学生で救われた。
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この、なんとも言えないざらりとした読後感は、ああ、「悪いものが来ませんように」のときと同じ感じ、とこの感想を書こうとして気がついた。 愛子は強い。強すぎる。もし目が見えなければ、いま読んでいるこの本だってこの文字の通りには読めないだろう。点訳されるとき、漢字のひらきや句読点など...
この、なんとも言えないざらりとした読後感は、ああ、「悪いものが来ませんように」のときと同じ感じ、とこの感想を書こうとして気がついた。 愛子は強い。強すぎる。もし目が見えなければ、いま読んでいるこの本だってこの文字の通りには読めないだろう。点訳されるとき、漢字のひらきや句読点などは再現されるのだろうか。そう思ったら失明が恐ろしくなった。そんなことはものともせず自分で脱出の道を切り拓き、強く立ち向かう姿はかなり歳下なのにわたし自らの生き方を省みさせた。 一方で夢の綺麗さと残酷さも突きつけられた。これも愛の形、と片付けるにはあまりにもその渦が大きすぎた。私は女だから、礼遠に対してああ、男性はほんとにこういう鈍感なところがある、と思うけれど男性はどんなふうに読むのだろう。女はまったく、なんていわれるんだろうか。性別で括ることは愚かだと知ってはいても、想像せずにはいられなかった。
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