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路上のX の商品レビュー

3.7

102件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2018/05/25

渋谷とかには、こんな感じの女子高生がやはり実在しているのだろうか。 様々な状況があるとしても、こんな身勝手な親がいて、子供をこんなにもおいつめてしまうのは許せないと感じた。 あと、あまりにもひどい状況に読んでて気持ち悪くなった。 それだけ、作者の文章力はやっぱり凄いんだな。

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2018/05/15

2018/5/15 どうしたらXにならずにいられるの。 親が夜逃げ、家庭内暴力、レイプ、ネグレクト...居場所のない女子高校生たち。 女子高生、を価値として売り出さなきゃ食事も出来ない、寝床もない。 16〜17歳が自分本位なんて当然じゃないか。つらいわ。

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2018/05/14

女の子は強い。でも早く大人になりすぎて辛い。路上で生き抜くために、なんでもやってるように見えて芯は通っている。 でも本来ならまだ親に保護されるべき存在で、そんなことしなくてもいいのに、生きていくために必死だ。 ネグレクトだったり、親の失踪だったり。 彼女たちの与り知らないとこ...

女の子は強い。でも早く大人になりすぎて辛い。路上で生き抜くために、なんでもやってるように見えて芯は通っている。 でも本来ならまだ親に保護されるべき存在で、そんなことしなくてもいいのに、生きていくために必死だ。 ネグレクトだったり、親の失踪だったり。 彼女たちの与り知らないところで大人が勝手をやった挙句に犠牲になる。 真由もリオナもミトもそれぞれに苦しんで辛い境遇にいる。 パワフルではあるけど、そんなにがんばらなくてもいいのにと感じる。でも生きていけないんだよね。 達観したようなリオナは本当にかわいそうだし(かわいそうと思われることが嫌かもしれないけど)もっと大人がんばれよ!と思ってしまう。 大人になりきれないまま親になったのが原因かもしれないけど、子は親を選べない。本当に残酷だなと思う。 真由に至っては寝耳に水という感じでこっちに落とされてしまったのに、どんどん逞しくなっていく姿は頼もしかった。ラストは少しだけ希望が見えたかな。まだまだ甘くないし、これからも若さ故に色々あると思うけど応援したい。

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2018/05/03

親の庇護を受けられない10代の少女たちが必死に生き抜こうとする姿を、渋谷の街を舞台にリアルに描いた社会派小説。 無条件に自分を守ってくれるはずの両親に、ネグレクト、虐待などで心身ともに傷つけられ、家を出るしかなくなった少女たち。 まっとうに働ける年齢でもなく、生きていくには自分...

親の庇護を受けられない10代の少女たちが必死に生き抜こうとする姿を、渋谷の街を舞台にリアルに描いた社会派小説。 無条件に自分を守ってくれるはずの両親に、ネグレクト、虐待などで心身ともに傷つけられ、家を出るしかなくなった少女たち。 まっとうに働ける年齢でもなく、生きていくには自分をモノや商品としてしか見ない下劣な大人たちに利用されるしかない現実を、作者は情け容赦なく提示する。 そもそも少女たちを追い詰める原因を作ったのは、紛れもなく親たちだ。子どもをないがしろにする身勝手な姿には、ストーリーを追うほどに怒りがこみ上げてくる。まだ幼く自立しようのない年齢の子どもたちは、親に見捨てられたら危うい橋を渡り続けるしかないのに。 彼女たちのような極端な弱者は、周囲からは白い目で見られ、社会的な落伍者として世間から切り捨てられていくのだろう。背景にある貧困も、現代の社会問題のひとつとして見逃せない。 大人たちに踏みにじられながらも何度も立ち上がり、少しずつしたたかさを身につけながら生き抜こうとする少女たち。 絶望的でありながらも力強く疾走感のある展開に、作者の熱いエールが加わって目が離せなかった。

Posted byブクログ

2018/04/26

なんだか救いがないなぁ。最後まで救いがなかった。でも、それがよりリアルなのかも知れない。 高校生の真由は親の失踪により、叔父家族の家に預けられた。そこでは居場所がなく、唯一寛げるのはバイト先のラーメン屋の2階の休憩室だ。店長の木村にその部屋を自由に使っていいと許可を得てい...

なんだか救いがないなぁ。最後まで救いがなかった。でも、それがよりリアルなのかも知れない。 高校生の真由は親の失踪により、叔父家族の家に預けられた。そこでは居場所がなく、唯一寛げるのはバイト先のラーメン屋の2階の休憩室だ。店長の木村にその部屋を自由に使っていいと許可を得ていた。ある夜寝ているとチーフの男にレイプされてしまう。どうやら店ぐるみで仕組まれていたようだ。 自暴自棄になった真由は男にイチャモンをつけられているところをリオナという少女に救われる。リオナも義父にレイプされた過去を持つ。それから、リオナが居着いている男の家に居候することに。そこに、居場所がなくなったリオナの幼馴染で妊婦のミトが入って、奇妙な共同生活が始まり、やがて3人は男を監禁するようになり・・・。 この小説の救いのなさは、まず、まともな大人がいない。そして、そんな大人たちに対抗するように少女たちも道を外していってしまう。世の中そんなに捨てたもんじゃないだろうと思うのも、まともに生活している者の感覚だろうか。こういう人生を送らざるを得ない子どもたちがいるのもまた真実だろう。自分の子供たちにはそんな思いはさせたくないし、自分もそんな大人にはなりたくない。 それにしても『OUT』のようにヒリヒリするような文章を書く桐野夏生はどこへ行ってしまったのか。たまには、戻ってきて欲しいものだ。

Posted byブクログ

2018/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通に暮らしていた真由の人生が親の失踪で大きく変わっていく。真由を含め三人の女子高生が主人公。彼女たちは、親のネグレクト、失踪、虐待で行き場を失くし渋谷に集まって来た。そこではJKビジネスと呼ばれる売春もどきの誘惑にさらされる。行き場のない3人は時にぶつかり合い罵り合う…少女達の人物描写は秀逸…。女子高生に群がる男たちのダメさと悪どさもリアル。誰にも頼ることが出来ず帰る家もない未成年の絶望感。それでも生きて行く為に身体を張って必死の思いで突き進む少女達。これも日本社会の一面なのだろうが、少女たちの未来は果たして…。

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2018/04/19

両親の失踪により叔父の家に預けられた女子高生の真由は、叔母からいじめに近い扱いを受けて、家に帰らなくなる。また、リオナは継父により中学時代に性的虐待を受けて家出し、JKビジネスでなんとか生きている。そんな二人が渋谷で出会い・・・ 彼女達の先が気になりいっき読み。大人には大人の事情...

両親の失踪により叔父の家に預けられた女子高生の真由は、叔母からいじめに近い扱いを受けて、家に帰らなくなる。また、リオナは継父により中学時代に性的虐待を受けて家出し、JKビジネスでなんとか生きている。そんな二人が渋谷で出会い・・・ 彼女達の先が気になりいっき読み。大人には大人の事情もあるが、力(財力、体力)に欠ける子供に同等さを求めるのはかなり酷かなと。しかし、ろくな男性の大人ががほとんで出てこない話で、偏った感じも。人間の残酷さや醜さを強調したかったのであろうが、さすがにもう少しまともな人間を登場させてもよいのでは。

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2018/04/16

かなり自己中心的な女子高生真由の遍歴.大人の男のいやらしさもこれでもかというほど出ているが,女子高生たちもかなりおかしい.小説もある程度は真実に近いだろうし,ニュースなどではもっとひどい事件も報道されている.本当にまともな大人はどこにいるのかと特に最後,呆れてものも言えなかった....

かなり自己中心的な女子高生真由の遍歴.大人の男のいやらしさもこれでもかというほど出ているが,女子高生たちもかなりおかしい.小説もある程度は真実に近いだろうし,ニュースなどではもっとひどい事件も報道されている.本当にまともな大人はどこにいるのかと特に最後,呆れてものも言えなかった.そして,やられっぱなしの東大生,Mか何か知らないがそれでいいのって言いたい.

Posted byブクログ

2018/04/07

一気読み。 今の日本でこんなことが本当に起こっているのだと こういう状況でしか生きていけない 女の子たちがいる衝撃。 もう、大人が悪い、ただただそれだけ。 情けないし、腹立たしい。

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2018/03/27

作者の桐野さんは同世代のはずだが、毎回毎回読むたびに旺盛な取材とこれでもかこれでもかと書き込む姿勢に圧倒される。 山口組顧問弁護士を長く務めた山内氏がテレビのインタビューで語っていたことを思い出した。ヤクザになる人は例外なく、差別をされる側に育ち、親の愛情を受けないで育っている...

作者の桐野さんは同世代のはずだが、毎回毎回読むたびに旺盛な取材とこれでもかこれでもかと書き込む姿勢に圧倒される。 山口組顧問弁護士を長く務めた山内氏がテレビのインタビューで語っていたことを思い出した。ヤクザになる人は例外なく、差別をされる側に育ち、親の愛情を受けないで育っている。

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