路上のX の商品レビュー

桐野夏生(著者)

2018/07/06

読んでて少し吐き気がする生々しい小説。。
桐野さんの描写が巧すぎるんだと思いますが、40歳のおじさんには読むに堪えない内容でした。
何とか最後まで読めましたが、、、全くスッキリしない内容。やはり、おじさんには池井戸作品ですね。

2018/06/16

66歳の桐野さんが描くJKの姿。
それを読む40のおっさん。
こんなおっさんには絶対にならねぇ！
いや、絶対になりたくない！

すごく嫌な世界を目の当たりにしているんだけど、彼女たちにとっては大事な世界なのかもしれなくて、一概に否定や拒否をしていいものなのか…

2018/06/15

ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス、、、居場所を求めて路上をさまよう少女たちが狡い大人の世界にひきづりこまれていく…。つらいなあ、小説の世界とはいえ。どこかに抜け道がないものか、3人の少女たちが手を携えて暮らしていける居場所はないものか、祈るような気持ちで読み進めた。やがて彼女らも親となる。その時こそ、リーインカーネーション、、、ではなく不幸の連鎖を断ち切ってくれることを願う。

2018/06/11

桐野さんの本を読む時、薄暗くて汚い路地裏を早く通り過ぎたい、って思う気持ちに似てる。早くここを通り過ぎて、日常的なきれいな道に戻りたいって思ってページが進む。結果、戻っても薄暗いままなんだけど。
桐野さんの描く女はみんな強い。それぞれ女としての芯が通っている。
真由もそうなるんだろう。これから、まだまだ辛いこといっぱいあるだろうし。

2018/06/11

↓の記事を読んで興味を持った一冊。
https://news.yahoo.co.jp/feature/969
居場所がないということもさることながら、堕ちることは簡単なんだと思わされた。お金がなく、居場所もなければ、人は堕ちて行かざるを得ない。結局一度堕ちたらどんどん未来がなくなっていくし、救いがないのも怖い。そうやって、ひそやかに、でもたしかに貧困が広がっているのかもしれない。

2018/12/30

一気に読んだ。重かった。
桐野さんのことだから、しっかり取材されて書いておられるのだろうし、私などが想像できない酷い世界が存在するのだろう。「OUT」「メタボラ」同様、見えなかった世界を見せてくれた作品だ。

2018/06/01

底辺に生きる女子高生たちの物語です。
親っていうのは選ぶことができないので、ハズレの親のもとに生まれてしまった場合、よっぽどの僥倖に恵まれないと、やっぱりハズレの人生を歩むことになるのですよね。ハズレの連鎖ですね。ハズレのままでは終わらないって、意思や意欲があっても、なかなか浮かび上がれない現状。JKなどと呼ばれ、本来守られるべき存在なのに、まるでモノのように扱われ、搾取される現実。JKビジネスを逆手にとって、ハズレの親や親せきたちから自立しようと目論む主人公たちですが、果たして。
絶妙に世間知らずでバカなんですが、育ちも育ちだし、なんとか這い上がってほしい、と応援してしまうのでした。
親やバイト先の大人や預けられた親戚が、揃いも揃って大ハズレの非道な人たちばっかりで。暗澹とします。しかし、これが現実なんでしょう。

2018/06/13

20180527Mリクエスト
なんともやりきれない。最後まで悲しい内容でした。
この時代の日本でも、谷間に落ちてしまうことがあるのだと感じた。

2018/05/26

読んでいて楽しい話ではないけど一気読み。親に捨てられ、大人に裏切られ、家にいられずファミレスやカラオケで夜を明かす女子高生たち。レイプされ、ネグレクトされ、最後にはＪＫビジネスにすがる彼女たちがやりきれない。救いのない話だった。真由が、真由のことを心配し助言してくれるリオナに出会えたのは良かった。

2018/05/26

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幸せな日常を断ち切られ、親に棄てられた女子高生たち。ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス。かけがえのない魂を傷めながらも、三人の少女は酷薄な大人たちの世界をしなやかに踏み越えていく。最悪な現実と格闘する女子高生たちの肉声を物語に結実させた著者の新たな代表作。
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さまざまな理由で繁華街をさまよいながら生きていくことを余儀なくされた少女たちの物語である。家庭環境に恵まれない少年少女がずるい大人の餌食になるのかと思っていたが、ごく普通の家庭で、何不自由なく育ってきた少女にも、ある日突然に不幸が訪れる可能性があることを目の当たりにして、愕然とさせられる。人生経験の少なさや未熟さからくる判断の甘さで、自分を追い詰める結果になるのを見ていると、胸が痛くなるが、もう少し落ち着いて考えられなかったのかと思わなくもない。今夜寝る場所がない、ということの切迫感が哀しすぎる。こんな少女たちがひとりでも少なくなることを、心から祈りたい。重いテーマだが、ページを繰る手が止まらなくなる一冊である。