路上のX の商品レビュー
かなり自己中心的な女子高生真由の遍歴.大人の男のいやらしさもこれでもかというほど出ているが,女子高生たちもかなりおかしい.小説もある程度は真実に近いだろうし,ニュースなどではもっとひどい事件も報道されている.本当にまともな大人はどこにいるのかと特に最後,呆れてものも言えなかった....
かなり自己中心的な女子高生真由の遍歴.大人の男のいやらしさもこれでもかというほど出ているが,女子高生たちもかなりおかしい.小説もある程度は真実に近いだろうし,ニュースなどではもっとひどい事件も報道されている.本当にまともな大人はどこにいるのかと特に最後,呆れてものも言えなかった.そして,やられっぱなしの東大生,Mか何か知らないがそれでいいのって言いたい.
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一気読み。 今の日本でこんなことが本当に起こっているのだと こういう状況でしか生きていけない 女の子たちがいる衝撃。 もう、大人が悪い、ただただそれだけ。 情けないし、腹立たしい。
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作者の桐野さんは同世代のはずだが、毎回毎回読むたびに旺盛な取材とこれでもかこれでもかと書き込む姿勢に圧倒される。 山口組顧問弁護士を長く務めた山内氏がテレビのインタビューで語っていたことを思い出した。ヤクザになる人は例外なく、差別をされる側に育ち、親の愛情を受けないで育っている...
作者の桐野さんは同世代のはずだが、毎回毎回読むたびに旺盛な取材とこれでもかこれでもかと書き込む姿勢に圧倒される。 山口組顧問弁護士を長く務めた山内氏がテレビのインタビューで語っていたことを思い出した。ヤクザになる人は例外なく、差別をされる側に育ち、親の愛情を受けないで育っている。
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何とも「破綻」した話だった。子供の事情、大人の事情、全て納得いく答えがなくただ虚しさだけが残る読後感。親の借金で叔父の家で生活をしていたがうまくいかず家出をした16歳の真由と複雑な家庭から逃げてJKビジネスをするリオナ。とにかく少女たちは考え方がまだ幼く浅はかで視野が狭い。その幼...
何とも「破綻」した話だった。子供の事情、大人の事情、全て納得いく答えがなくただ虚しさだけが残る読後感。親の借金で叔父の家で生活をしていたがうまくいかず家出をした16歳の真由と複雑な家庭から逃げてJKビジネスをするリオナ。とにかく少女たちは考え方がまだ幼く浅はかで視野が狭い。その幼い心理を作者は繊細に表現していて、つい感情移入して読んでしまった。幼さ故に色々な大人に翻弄され、汚され、堕ちていく少女たち。救いの手がどこかにあるのかと気にしながら読み進めていくと最後の「大人の事情」に全てが壊れたような気分になった。大人を憎みながら中途半端な大人になってしまうであろう少女たちの未来、果たして本当の幸せが何なのかを見つけることができるのだろうか。現実にいるであろう街を彷徨う少女たちに重なって見えてしまい虚しさだけが残ってしまった。
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JKビジネスとかリフレとか新鮮な(?)フレーズ。 昔のニュースで賑わっていた援助交際、ってやつとはちょっと違うんですかね。 幸か不幸か私の身近には存在しないので、勉強になりました。(気づいてないだけかもしれませんが)) 大人ひとりひとりが責任持って、優しく接していく。 なんて優...
JKビジネスとかリフレとか新鮮な(?)フレーズ。 昔のニュースで賑わっていた援助交際、ってやつとはちょっと違うんですかね。 幸か不幸か私の身近には存在しないので、勉強になりました。(気づいてないだけかもしれませんが)) 大人ひとりひとりが責任持って、優しく接していく。 なんて優等生な意見は何の解決にもならないんだろうなぁ。
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都会で家に帰らないで遊んでる若い子たちの話をテレビで観たりしてたが、帰りたくても帰れない理由がある子もいるんだと思った。真由も最後にはちよっと生活もよくなっていくのかと思ったけど、読んでて辛い話だった。
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初出2016〜17「週刊朝日」 衝撃的な社会派小説 重苦しくて、途中で読むのをやめたくなるほどだった。 中学を出たばかりの少女真由は、両親の失踪で叔父の家に引き取られるが邪魔者にされネグレクトされ、家を出てホームレス生活をするがバイト先でレイプされる。 新宿で出会ったちょっと年...
初出2016〜17「週刊朝日」 衝撃的な社会派小説 重苦しくて、途中で読むのをやめたくなるほどだった。 中学を出たばかりの少女真由は、両親の失踪で叔父の家に引き取られるが邪魔者にされネグレクトされ、家を出てホームレス生活をするがバイト先でレイプされる。 新宿で出会ったちょっと年上のリオナとトミは子供の頃からちゃんと育ててもらえず、JKリフレやウリで生きていて、奇妙な寄生同居を始めるが、作者はこれでもかと繰り返し金を持つ男たちのアンダー(18歳以下の少女)への性欲と少女の蹂躙、搾取を描く。 この子たちに救いはあるのだろうか。癒されることはあるのだろうか。 最後にわかる両親の失踪の真相は、さらに衝撃的で真由は深く傷つく。 背景に格差社会と貧困の問題がしっかり横たわっていることもちゃんと描かれている。 心から血を流しながら書いた小説なのだろう。
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桐野夏生にかかったら16歳の少女でさえ力強いイッパシの女性になっている 読後後も東京のJKたちは今頃…と気になってしまっている 相方に頼りきっている私強く生きていかななくっちゃと思い知らされた
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ある日、突然両親が夜逃げしたため、叔父の家庭に引き取られることになった15歳の真由。それまで、そこそこ裕福な家庭で育った真由だったが、叔父の家でのネグレクトに耐え兼ね、家出をし、渋谷で生きていくことを決意するが、そこに待ち受けるのは、数々の試練。 同じように行き場を無くしたリオナ...
ある日、突然両親が夜逃げしたため、叔父の家庭に引き取られることになった15歳の真由。それまで、そこそこ裕福な家庭で育った真由だったが、叔父の家でのネグレクトに耐え兼ね、家出をし、渋谷で生きていくことを決意するが、そこに待ち受けるのは、数々の試練。 同じように行き場を無くしたリオナ・ミトとの歪んだ友情関係を交えながら描く渋谷を生きる10代の少女達のリアル。読むのがつらいレイプシーンやJKビジネスの実態など、桐野夏生ならではの作品だと思う。しかし、主人公の真由がどんな状況に置かれても、自分勝手に思えてしまい、最後までイライラ…実際に自分がそんな立場になったことがないから、理解出来ないのかもしれないけど、最後まで主人公に感情移入させないのは、作者の戦略にはまっているのだろう…
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3.5 高校入学を目前に控えた真由は、両親の借金を理由にしばらくの間叔父の家に預けられる事を告げらる。 経済的理由から、入学が決まっていた私立高校から程度の低い公立への転入を余儀なくされる。叔父夫婦の扱いに耐えかね家を出た真由は、次第に奈落へと堕ちて行く中リオナ、ミトと出会う。 ...
3.5 高校入学を目前に控えた真由は、両親の借金を理由にしばらくの間叔父の家に預けられる事を告げらる。 経済的理由から、入学が決まっていた私立高校から程度の低い公立への転入を余儀なくされる。叔父夫婦の扱いに耐えかね家を出た真由は、次第に奈落へと堕ちて行く中リオナ、ミトと出会う。 両親の失踪の本当の理由は・・・ ネグレクト、レイプ、堕胎、暴行、監禁、JKビジネス。未成年の女子の堕ち方の典型。 買う側の男たちの彼女らを見る目とその位置関係。 ハイティーンの女の子は、一度読んでおくと良いかも。
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