路上のX の商品レビュー
本当に桐野夏生はすごいな。 JKリフレってそんなに前からあったの?LINEも出てくるし、ヒカリエも。と思ったら2018年第一刷の本でした。 そしてよく考えたらLINEもヒカリエもできてからかなり年数が経ってた。 しかし「よっか」なんて言う人見たことないんだけど、この人の本ではどん...
本当に桐野夏生はすごいな。 JKリフレってそんなに前からあったの?LINEも出てくるし、ヒカリエも。と思ったら2018年第一刷の本でした。 そしてよく考えたらLINEもヒカリエもできてからかなり年数が経ってた。 しかし「よっか」なんて言う人見たことないんだけど、この人の本ではどんな年代でも出て来る。これよっか、それよっか。
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バイトの先輩からレイプされた真由。 義父からわいせつ行為を受けていたリオナ。 元彼の子どもを妊娠したミト。 10代の3人が、家族を諦め、自分の経験と踏み台にして生きようとする姿を描いた著。
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帯文引用“幸せな日常を断ち切られ、親に棄てられた女子高生たち。ネグレクト、虐待、DV 、レイプ、JKビジネス。かけがえのない魂を傷めながらも、三人の少女は酷薄な大人たちの世界をしなやかに踏み越えていく。こんなに叫んでも、私たちの声は届かないの?” 男は勿論、女も屑ばかり登場する桐野らしい傑作。 渋谷でホームレス生活する元JKと中卒のナンチャッテJKの物語。 JKものというより少女ホームレスもの。 レイプされた過去が標準装備されているが、記憶してるのが辛い地獄の体験なので、本人も具体的な事は思い出せず、詳細なレイプ場面はない純文学である。 レイプ犯への直接的復讐の方法を参考に汁! 賢い女犯罪者の少女時代を描いたノワールシリーズへと発展して欲しい。
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本書のストーリーの核となっている渋谷界隈のJKビジネスに群がる大人達の描き方がカタログ的というか、表層的で、話に厚みが感じられない。 警察に出頭してからの盛り上がりは作者のさすがの筆力だが、ラーメン店主への復習も迫力不足だし、結末も中途半端だった。
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子供が朝親のいる家を出て学校に行き、夕方帰宅し食事して家で寝るという当たり前のことが崩れた時、子供が直面する現実は余りに過酷で残酷である。 街での家出少女の様な弱者に対する大人の態度も、弱味に付け込んでエスカレートし、簡単に歯止めがかからなくなってしまうのは、誰しもが大なり小なり...
子供が朝親のいる家を出て学校に行き、夕方帰宅し食事して家で寝るという当たり前のことが崩れた時、子供が直面する現実は余りに過酷で残酷である。 街での家出少女の様な弱者に対する大人の態度も、弱味に付け込んでエスカレートし、簡単に歯止めがかからなくなってしまうのは、誰しもが大なり小なり持っている人間の弱く汚い部分の現れなのか。 子を持つ立場として、色々考えさせられた。
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色々と考えさせられ、出会って良かったと思える作品。 ただ、登場する大人たちがあまりにも下劣で、読んでいて辛かった…
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なんでこんな思いをしなければいけないのか? どうにかならないのか? と何度も何度も思ってしまった。 ひとりで生きていくって大人でもそれなりに大変なのに、それが高校生ともなると……。
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鴻巣友季子の2018年のベスト。 舞台は女子高生たちを呑みこむ渋谷。「JKビジネス」(女子高生という肩書のもとに取引されるサービス。売買春も含む)によって、その日その日を生きるしかない女子高生たちと、彼女たちの性をとことん搾取しようとする大人たち。
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こんなケースもあるのか。小説を読むことの素晴らしさに、自分ではない人生を見ることができる がまずでてくる。 体験することはないであろう人生や事柄を、感情交えて味わうことができる。 ✴︎ 急に放り出された女子高生の話。 恐ろしすぎて、かなしい。そしてどこかにある。
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親に捨てられた女子高生たちの過酷な現状を描く社会派小説。 とにかく登場する大人たちが最低で、自分は大丈夫かと思ってしまいました。 主人公が無垢な故にもがき傷つく様は読んでいて苦しかったです。 「監禁」の章とラストが作者らしい女の強さを描いていて気が楽になりました。 続編も準備いているとのことですので、一時金を得ても底辺から抜け出せない物語になるのではないかと期待しています。
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