路上のX の商品レビュー
渋谷のJKのサバイバル。大人っていつのタイミングで少年少女の気持ちがわからなくなっていくんだろう。クソみたいな大人しか出てこない。最初の方は本当に辛すぎた。最後はちょっとは希望があるのかな…。
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きっと世の中には本当にこんな想いをして生きてる子がいるんだと思うと悔しい思いでいっぱい。 子供だってちゃんと大人のことわかってるんだ…
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世の中は思ったよりも残酷だ。そう思って生きてるつもりだったけど、現実は想像以上に残酷なことが起こっている。 居場所がなくてお金もないから、生きていくために危ない仕事をやらざるをえない女子たち。チャラチャラと遊ぶ金欲しさにやってる人の方が少数なのではないか。そんな心身ともに危険な目...
世の中は思ったよりも残酷だ。そう思って生きてるつもりだったけど、現実は想像以上に残酷なことが起こっている。 居場所がなくてお金もないから、生きていくために危ない仕事をやらざるをえない女子たち。チャラチャラと遊ぶ金欲しさにやってる人の方が少数なのではないか。そんな心身ともに危険な目にあいながら、必死に生きている女子たちを救う手立てが、どうしてこんなにないのだろう。 この文庫本は、解説まで読んで成立する。ぜひ最後の最後まで読んでほしいと思う。
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人物の描写がリアルで次は何が起こるのかとページを捲る手が止まらず、数時間で読み終えた。 時には読んでいて、こちらまで心臓が高鳴りハラハラするようなシーンもあって自分がその場にいるかのような臨場感があった。 この本に書かれている不遇な少女たちが実際に存在するということが今の日本の...
人物の描写がリアルで次は何が起こるのかとページを捲る手が止まらず、数時間で読み終えた。 時には読んでいて、こちらまで心臓が高鳴りハラハラするようなシーンもあって自分がその場にいるかのような臨場感があった。 この本に書かれている不遇な少女たちが実際に存在するということが今の日本の恐ろしい現状である。 読んでいると、不満はあるが恵まれた家庭で育ってきたのだなと小説の中の少女たちと比べて思ってしまう自分に嫌気がさした。そのようなことで自らの幸せを実感して恥ずかしかったからだ。 より多くの人にこの本を読んで欲しい、そして苦しんでる少女たちの存在を知って欲しい。そう思った作品であった。
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親に捨てられた真由 義理父に性的虐待されたリオナ 元彼の子供を妊娠したミト 渋谷に集まる女子高生 自分の身体と心をすり減らして生きている子供達 恐怖と飢え。その日何処で寝るのか。 その日の心配をしながら生きる。 個人的には真由が嫌いだわ。 言ってる事が子供で全部他人のせい。甘...
親に捨てられた真由 義理父に性的虐待されたリオナ 元彼の子供を妊娠したミト 渋谷に集まる女子高生 自分の身体と心をすり減らして生きている子供達 恐怖と飢え。その日何処で寝るのか。 その日の心配をしながら生きる。 個人的には真由が嫌いだわ。 言ってる事が子供で全部他人のせい。甘ちゃん。 誰かに庇護されないと生きていけない。なのにそれを分かってない。
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桐野夏生さん、2018年の長編小説。 親もとから放たれた女子高生たちが、食べ・住むことに困窮してJKビジネスなどに取り込まれたり、レイプされたりする、例によって陰惨な物語だが、不思議と明るく、透明感がある。 「女子高生」なるものが記号化し、それが一種異様なイコン的存在であるかのように語られ始めたのはいつ頃だっただろうか。その頃、村上龍さんなどもインタビューを出したりして、「女子高生」に注目していた。 そうした奇妙な「崇拝」(?)は現在も脈々と続いているらしく、新たに「JK」として商品化されている。夜の渋谷を無防備に女子高生が歩いていれば、20代から50代くらいの男がやたらと声をかけてくるし、「女子高生好き」な男どものためにJKビジネスなる領域が成立している。デートをするだけでなく、「裏オプション」として高額な料金を払えば性行為にまで至るらしい。 私が知る限り(いや、興味がなくてロクに知りもしなかったのだが)、「女子高生」ブームが騒がれ出した頃、下着を売ったり援助交際をしたりして1日に何万円も稼いだ高校生らは、金持ちで、高価なアクセサリーを買ったりしているというイメージだった。 しかし本書の中では、「JKビジネス」なんかをやっているのは、親にネグレクトされたり、金が無く本当に生活に困っている子が大半だと語られている。JKビジネスでもデートだけだと微々たるお金しか得られないから、仕方なく「裏オプション」にも手を染めざるを得ないのだという。 それにしても、何故こんなに「女子高生好き」のキモい男が多いのか。どうやら18歳以上ではダメで、16、17の本当の女子高生こそが価値がある、という妙な価値観が存在するらしい。 自分の娘も高校生にはなったが、全然子どもだなあ、としか思えなかったし、そんなまだ乳臭い子を性の対象にするというのは、やはりマイナーな倒錯でしかあり得ないはずなのだけれど、そんなマニアが、どうやら相当数いるようなのだ。 本書の主人公真由は、もともとどちらかというと学校の成績も良い方で、家族で「普通に」幸せに暮らしていたのだが、突然両親は夜逃げし、子どもの真由と弟は別々の親戚の家に預けられる。真由は叔父の妻にじゅうぶんな食事すら与えられず、半ば虐待の状態に耐えきれず、家出する。学校に内緒でラーメン屋でバイトをするが、泊まっていいからと言われ2階に住み着くと、夜中に忍び込んできたラーメン屋の店員(チーフ)にレイプされる。このチーフと店長はグルである。 レイプのショックで渋谷を放浪していると、またもや騙されて「売り」(たぶん売春のことか)をさせられそうにもなる。優しくしてくれる人がどこにもいない。真由はどこにも居場所を見つけることが出来ない。 そんな踏んだり蹴ったりの来歴はあたかもサドの小説の主人公のようだ。 だが第2章でリオナという同じ年頃の子と出会い、友だちになることができる。このリオナとの連帯によって、この小説は明るくなるのである。もっともリオナは母の再婚相手である義父にレイプされた過去を背負っていて、いまはJKビジネスでなんとか、これまた辛い生活を送っている。 この小説が悲惨な女子高生の生を描きながら、ずっしりと重苦しくならないのは、マゾ癖のあるヘンタイ東大生を女子高生3人が縛り上げて監禁したりするような、ちょっと痛快な(?)展開があるからだ。 福祉システムが完全に破綻し路上や地下街でホームレスとなった少年らを描いた『やさしい大人』の世界の一歩手前を描いた作品とも言えるし、経済的に困窮した主婦らや崩壊した家族を背景として描いた『OUT』の数歩先を描いた作品とも言える。 参考文献の表は付されていないが、恐らく作者は実地に「JK」たちに取材をしたのだろう。 だから、この小説はリアルな現在の日本の片隅を描破しているのだと言える。 結局、母親が妙な事情で自分を捨てたのだと知った真由は本来の家族にさえ絶望し、しかし友人のリオナのもとに行こうとするところで作品は終わる。このラストはなんだか明るくて、頑張れよ、と声をかけたくなる。そんな不思議と爽やかな味わいの小説だった。
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親から性的虐待を受けたり、ネグレクトの家庭で育ったりした少女が、東京の街で半ばホームレスとしてさまよう話。主人公の真由は、中学校を卒業するまではごく普通の家庭で、どちらかというときちんとした母に育てられた。ところがある日突然、親がいなくなり、叔父のところへ預けられる。ろくに自分のスペースも、お金も、食事も与えられず、精神的虐待も受け、アルバイト先で寝起きしたり、ネットカフェで寝泊まりするようになる。 明らかに居場所を求めていそうな彼女は、東京で男たちの餌食に。そこから救ってくれるかと思った女性もグルだったり、さんざんな目に遭う。やっと助け合える仲間に出会ったが、彼女は自分よりもっともっと、ひどい体験をしていた。 二人でその日その日を乗り切っていく。ほとんど終わりのほうまで、「ただただ、不運な境遇の少女が彷徨う話」であり、「そういう少女を食い物にする大人(男だけとは限らない)の話」で、特に面白くもないのだが、そこは桐野夏生さんの文章なので夢中で読める。最後の方で、真由の親がいなくなった真相が明らかになると、それまで読んできた全ての内容の印象までも、がらっと変わってしまうから不思議だ。真相が分かるまでは、叔父の家族も、弟が預けられている叔母も、ヒドい大人にしか思えないけど、別の見方もできるようになる。「親」とは、「親子」とはいかなるものか考えさせられる。親は「親である前に一人の人間」なのか、「一人の人間である前に親であるべき」なのか。真由の親は、どれくらいヒドい親だと言えるのか。 私自身は、まだまだ親なしでは数時間も過ごせない子ども二人を育てており、子どもをほったらかして、自分が恋愛をするなんてまったく考えられないのだけど、もしかして電撃的に運命を感じる相手に出会ったりしたら話は別なのかもしれないし? 若干15歳の女の子が、そんな母を思いやって、では私は母の幸せを願って一人で生きていきます・・・なんてことは不可能だし、どうしたら良いの?でもでもでも、じゃあ、母を恨み、自分の運命を恨み、自暴自棄になって生きることは正解とは思えない。母も、娘がいかに傷ついたかに気づいて反省したとしても、新しい家庭に娘を迎え入れることも不可能だろう。きっと娘は、その新しい家庭を壊すだろう。母には、新しく生まれてくる命を守る義務もある。と、最後の最後で、人間一人一人の人生が、結局は自分で引き受けなければいけないものであると痛感させられる。
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切ないねえ 本当に切ない物語だ こんな話は小説の世界に閉じ込めて置きたいけど 現の世にもあるんだろうなあ 切ないねえ
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気分の悪くなるほど、リアルな物語。たぶん、こういったことは腐るほどあるだろう。人が親になるのに、資格も許しも必要ない。ただ、行為に及べば良いだけだから。子供は親を選べない。親は産むかどうか、避妊するかどうかを選べるはずなのに、浅はかで先見の明がない。被害者はいつしか、加害者になる...
気分の悪くなるほど、リアルな物語。たぶん、こういったことは腐るほどあるだろう。人が親になるのに、資格も許しも必要ない。ただ、行為に及べば良いだけだから。子供は親を選べない。親は産むかどうか、避妊するかどうかを選べるはずなのに、浅はかで先見の明がない。被害者はいつしか、加害者になる。リーインカーネーション。悲しい現実だ。
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途中から会話だけ読み進める。 最初は叔父さん家族ヒドいって思ったけど、かれらも真由の親の犠牲者だよね。 真由に降りかかった諸悪の根元は親。 リオナも親かな。 彼女が一番たくましい。 まぁそうならざるをえなかったんだけど。 ミトは自業自得。
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