風神の手 の商品レビュー
ちょっとしたことが次々と影響していくということはあるんだろうね。いちいち考えていないから、ハッキリとこれとこれが因果関係アリということがわかっていないだけで。 となると、「〜でなかったら」と考えても仕方がないということだね。すでに起こってしまったことだもん。 重要な事柄はよーく考...
ちょっとしたことが次々と影響していくということはあるんだろうね。いちいち考えていないから、ハッキリとこれとこれが因果関係アリということがわかっていないだけで。 となると、「〜でなかったら」と考えても仕方がないということだね。すでに起こってしまったことだもん。 重要な事柄はよーく考えてから実行する? でも、考えすると逆に行動に移せなくなるんだけどね。
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心中花-奈津実と崎村のストーリーの印象が強すぎて、そのあとは流れていった感じ。でも、風が吹いていろいろな人の人生が動く、というのはその通りだな、と深くうなづけました。川の流れにそって、人生も流れているかのようです。この複雑な伏線、道尾氏ならではです。
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少しずつ繋がっている短編集。 あの時のあの出来事が今に繋がっている… 悲しい出来事も反転すれば意味あっての事だったり。 この人の物語はいつも、情景がすんなり浮かぶ。
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風神の手が起こした気まぐれな風によって、多くの人の人生が良くも悪くも変わっていく。出会いや別れを生み、それぞれがまた思わぬところで繋がっていた。 運命とか巡り会わせとか、もし~だったら、あの時~れば…とか思いはいろいろあるけれど、今を生きていこう。 道尾さんのこういう話、好きだな...
風神の手が起こした気まぐれな風によって、多くの人の人生が良くも悪くも変わっていく。出会いや別れを生み、それぞれがまた思わぬところで繋がっていた。 運命とか巡り会わせとか、もし~だったら、あの時~れば…とか思いはいろいろあるけれど、今を生きていこう。 道尾さんのこういう話、好きだなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2018.3.5.読了とても前評判が高い作品だったので期待しながらワクワクして読みました。あれ?連作短編集?そこはちょっと期待ハズレ。けれど、最終的には色々な伏線が一つになる道尾秀介さん独特の凝った構成。でも、最初の死期が迫ったお母さんの話、現在のところをもう少し丁寧に描いて欲しかった…気がします。これでは、遺影専門の写真館を出さんがための小道具?のような印象を受けました 。死を取り上げるならば、深く丁寧に描いて欲しいと思いました。凝りに凝った構成、そこは脱帽です。
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図書館で借りた本。なぜこのタイトルなのか?最後まで読めば分かる。遺影写真館を訪れる人達の過去の出来事がクロスして今になってるのだが、あの日あの時あの場所でとった行動や言葉がそれぞれの人生を変える。それは運命と言ってしまえばそれまでだが、運命を決めるきっかけにはなっている。なかなか...
図書館で借りた本。なぜこのタイトルなのか?最後まで読めば分かる。遺影写真館を訪れる人達の過去の出来事がクロスして今になってるのだが、あの日あの時あの場所でとった行動や言葉がそれぞれの人生を変える。それは運命と言ってしまえばそれまでだが、運命を決めるきっかけにはなっている。なかなか良い作品だと思った。
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遺影写真館に関わる人を中心に数十年にわたるつながりの物語。恋人、友人、そして秘密を抱える老人、最後まで読み終えて、大きな物語になる。細かいところまでうまくつなげてるし、こういうの好き。一つ一つでいえば、「心中花」は気に入りました、恋する二人、よく書けていました。全てのつながりは風...
遺影写真館に関わる人を中心に数十年にわたるつながりの物語。恋人、友人、そして秘密を抱える老人、最後まで読み終えて、大きな物語になる。細かいところまでうまくつなげてるし、こういうの好き。一つ一つでいえば、「心中花」は気に入りました、恋する二人、よく書けていました。全てのつながりは風の神様によるものかしら。道尾さんは月が好きなのかな。
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人間万事塞翁が馬。読みながらその言葉が思い浮かんだ。各章でのオチとは別に全体として話が繋がる構成は非常に丁寧に練られていてパズル感覚で面白かった。ミステリと聞いていたのでもっと事件事件した感じかと思ってたらこういうのもミステリに分類されるのですね。あまり最近のミステリは読まなかっ...
人間万事塞翁が馬。読みながらその言葉が思い浮かんだ。各章でのオチとは別に全体として話が繋がる構成は非常に丁寧に練られていてパズル感覚で面白かった。ミステリと聞いていたのでもっと事件事件した感じかと思ってたらこういうのもミステリに分類されるのですね。あまり最近のミステリは読まなかったのでちょっとした発見でした。 あとふと気がついたけど第一刷の目次、第3章とエピローグが2pずつズレてました…
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時代や視点を変えた3つの話が関連しあい、著者の近作ではまれにきれいに着地し悪くない感じ。著者特有のイヤなテイストはあるのですが、わりに薄味で、わたしにはちょうどよかったです。
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最近の道尾さん作品はそこまでハマらなかったけど、今作は良かった! とある街を舞台にした連作短編かと思いきや、世代を超えてひとつの大きな物語が紡がれて行く。 よく出来ているなぁとも思うし、実際私たちの身の回りでもひとつの事柄がきっかけで人生が変わったり、それがまた他の人に影響を及ぼ...
最近の道尾さん作品はそこまでハマらなかったけど、今作は良かった! とある街を舞台にした連作短編かと思いきや、世代を超えてひとつの大きな物語が紡がれて行く。 よく出来ているなぁとも思うし、実際私たちの身の回りでもひとつの事柄がきっかけで人生が変わったり、それがまた他の人に影響を及ぼしてたりするんだよね。 その事柄っていうのも意図したものじゃなかったり、ほんの些細なことだったりして、まさに「風神の手」なんだなって思う。
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