書店主フィクリーのものがたり の商品レビュー
「人は、孤独だから本を読む」(ざっぱくな記憶)旨のポップに惹かれて手にとりました。 ちょっと偏屈な書店主・フィクリーを中心に描かれるヒューマン・ドラマ。 悲しいときも、うれしいときも、いつも傍らに本があり、本が人をつないでくれる。 個人的には最終章が哀しすぎて。じゃあどん...
「人は、孤独だから本を読む」(ざっぱくな記憶)旨のポップに惹かれて手にとりました。 ちょっと偏屈な書店主・フィクリーを中心に描かれるヒューマン・ドラマ。 悲しいときも、うれしいときも、いつも傍らに本があり、本が人をつないでくれる。 個人的には最終章が哀しすぎて。じゃあどんなラストならしっくりくるのか考えながら、やっぱりこのラストしかないのかな、と逡巡しています。
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ブクログのお勧めで見て、興味を惹かれて購入した。 幾つか伏線が貼られていて、まず冒頭、出版社の新しい営業担当のアメリアが、フィクリーの書店を訪れるが、A.J(フィクリー)との初対面は最悪に終わる。 妻を亡くしてからA.Jは偏屈になり、暮らしも乱れて、酔っ払って眠ってしまったある夜、その店で一番高価なポオの詩集の稀覯本を盗まれてしまう。 更に、店の前に子供が捨てられていて、その母親はその後自殺したことが分かり、A.Jはその子を育てる決断をする。 そこから物語は、A.Jの人生が好転に向かって行くのだが、それも一筋縄ではいかない。 主要な登場人物達が、思いがけない役割を演じて、読み進みながら浮かんだ疑問が解決されて行く。 A.Jがアメリアと結ばれたり、マヤ捨て子の父親が姉夫婦の夫だったり、タマレーン(稀覯本)を盗んだのが、姉だったり。 A.Jは最後、ガンで亡くなり、島で唯一の書店「アイランドブックス」は存亡の危機に立たされるが、それを姉とA.Jの友人の警察署長夫婦が引き継いでいくというところで物語は終わる。 良く出来た話だと言うと嫌な言い方になるが、実際そう思った。 各章の冒頭に、本の紹介があるのも、読書意欲をそそられて良かった。
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ちょっと偏屈な主人公、AJフィクリーは本屋の店主。最愛の妻を交通事故で亡くしてから、より性格が曲がってしまったみたい。そんな彼が、ひょんなことから小さい女の子マヤを育てることになり、子育てと仕事に奮闘しながら恋も見つけ、結婚。だが最後は病気が見つかり亡くなる。そんな話。フィクリーがマヤやアメリアと出会ってどんどん変わっていく様子は微笑ましいし、ハートウォーミングな話だなぁと思う。でもプロット的には本当に良くある話かなと思うかな。本屋さんと図書館が小さい頃から大好きな私は、本屋さんを仕事にできるなんて凄く良いなーなんて思いながら読みました。あと、警察官のランビアーズが、段々本好きになっていき、警察官の間でブッククラブを作ったりするのもすごくわかる。面白い本を読んだ後ってすごく誰かに話したくなるし共感しあいたい。本を読む幸せと喜びを色んな人に分かち合いたい。読書って、時間をつくらないとできないことだけど(趣味はどれもそうだけど)、一生続けていきたい趣味。自分の子供も本好きになってほしいなぁ。 それにしても、訳が非常に下手でとにもかくにも読みにくかった…話に入り込めない。英語がわかる人間としては、「ああ原文にはきっとこう書いてあるな」とか分かるし、洋書ならではのジョークやブラックユーモアは訳すのは難しいのも分かる。でも訳文が硬すぎるし、話の大筋には関係はないけど誤訳も見つけました。訳がこうも下手だと、足を引っ張ってその本を読みたくなくなってしまうので…それが一番残念だった。
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書店主フィクリーのものがたり(ハヤカワepi文庫) 著作者:ガブリエル・せヴィン 投稿者:早川書房 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 本への愛を見つめ直す、本好きの小説。
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何か読みづらい本、翻訳の問題なのかちょっと判断し辛い。 なかなかスムーズに乗っていけないまま終焉を迎えてしまった、、、 内容的にも率直に言って何か衝撃的読後感がある訳でもなく、そういう意味でもやっぱりスムーズさに欠けるストーリーテリングには難ありかと当方としては感じる次第。
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気難しい島の本屋店主が、赤ちゃんポストよろしく置き去りにされた子供を育てることに。 結婚して病気になりなくなるまでの一生を緩やかに描いています。
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フィクリーさん同様、電子書籍を敬遠している自分にとっては、本屋というものがとてつもなく重要で、大きな書店もそうだけど、最近増え始めている個人店なんかも、そのお店の色が出るから楽しいんだろうなぁ。。 ランビアーズが言った最後のほうの言葉も、まさにというところ。
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本屋大賞翻訳小説部門2016年1位。映画の古典の名作のような静かな感動を受ける小説。昔の小説の名作をも彷彿させる。最近、特に翻訳もので、難解な文章を悶絶しながら読み進めるようなものが多かったので、これは対極。とても読みやすい自然な文章だけど、気を衒うことなく、いろいろ仕掛けもあっ...
本屋大賞翻訳小説部門2016年1位。映画の古典の名作のような静かな感動を受ける小説。昔の小説の名作をも彷彿させる。最近、特に翻訳もので、難解な文章を悶絶しながら読み進めるようなものが多かったので、これは対極。とても読みやすい自然な文章だけど、気を衒うことなく、いろいろ仕掛けもあって小説の授業で模範となるような小説。抑えた文体でユーモアに富んでおり、ストーリー展開も意外性もあって面白いし、全体的になんだか暖かくて心が静かにゆさぶられる。読んでるのがすごく心地よい。善人ばかりだけど、厳しい現実と真摯に対峙している様が甘すぎることなく締まった感じがある。すごくバランスが良いのです。最近小説があまり楽しめくなってきたのだけど、久しぶりに一気読みしたほど良かったのです。お勧め。
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島にひとつしかない書店の主人フィクリーの一生の物語。 各章の名前が短編のタイトルになっている。短編を読んだことのある人には感慨深いものが有るかも知れません。 印象に残った文章 ⒈ 現店主たちは売りたいと思う本しか仕入れない ⒉ 本屋のない町は町ではない ⒊ 本屋はまっとうな人間を...
島にひとつしかない書店の主人フィクリーの一生の物語。 各章の名前が短編のタイトルになっている。短編を読んだことのある人には感慨深いものが有るかも知れません。 印象に残った文章 ⒈ 現店主たちは売りたいと思う本しか仕入れない ⒉ 本屋のない町は町ではない ⒊ 本屋はまっとうな人間を惹きつける。
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少々頑固な書店主フィクリーさんの物語。本を愛する、本を読むことを愛する人たち。 所々にちりばめられた文学作品へのオマージュ、本によって巡り逢っていく人、単純な言い回しだけれど、心温まる物語でした。
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