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書店主フィクリーのものがたり の商品レビュー

3.8

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2023/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初はなんか思ってた雰囲気と違うなと感じながらも読み進めた結果、最後には読んで良かったと思えた。 特に第二部後半の「古本屋」に全てが詰まっている。 ブックガイド的な役割かつ各章冒頭の本にまつわるマヤへのメッセージも、読み進めるほどに胸にくる。 本好きに刺さる意味も分かる。 ぼくたちは短篇集なんだ。 ぼくらはひとりぼっちじゃない。

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2023/02/20

妻を亡くし偏屈になった書店主フィクリーさんとその本屋に置き去りにされた女の子の話。 本好きの為の物語。ここに出て来る本をもっと知ってたらもっと面白かったやろうと思う。 伏線が最終的に回収されてスッキリ。

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2023/01/23

面白かった。さくさくと読めた。物語の組み立てが素晴らしい。話中に出てくる作家や小説のタイトルが自分のお気に入りだったりして、思わずニヤリ。 ただ、小説として高い評価がつけられないのは、登場人物の掘り下げが浅いから。職業や年齢、学歴、服装などの好みといった設定の中で、台詞や分かりや...

面白かった。さくさくと読めた。物語の組み立てが素晴らしい。話中に出てくる作家や小説のタイトルが自分のお気に入りだったりして、思わずニヤリ。 ただ、小説として高い評価がつけられないのは、登場人物の掘り下げが浅いから。職業や年齢、学歴、服装などの好みといった設定の中で、台詞や分かりやすい行動でしか描写されない登場人物たちには、それぞれの個性が際立っていない。そもそもフィクリーは偏屈か?こだわりは強いが、単純にいいいヤツではないか、だってマヤには最初からメロメロだし、アメリアにもストレートに恋してしまうし。偏屈な人間が愛に目覚めていくというような紹介があったような気がするが、そのような心の機微は全く表現されていない。 作者の次回作であるところの「天国からはじまる物語」も同じことが言える。しかしながら、この作者は話の組み立てが上手いのだ。最後はまたしても、ぐっときてしまった。あたしもA・Jとアイランド・ブックスが好きだよ!と言いたかった。 あとはほかの評価にも上がっているように、この作品には名言が多い。(~ひとりぼっちではないことを知るために読む~)それと、小さい頃の店でのマヤの様子はとてもとても微笑ましい。(お店は、横が十五マヤ、縦が二十マヤ) たぶん作者は本だけではなく、子どもも大好きなのでは?

Posted byブクログ

2023/01/14

翻訳されたものは苦手で文体も私には合わなかったです。けれども最後まであまり時間をかけずに読み終えたので面白くないわけではないのかも。

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2023/01/07

小説の分野でいろんな賞がある中、この作品が全国の書店員がいちばん売りたい本として「本屋大賞」を受賞した、というのはとても大きな意味を持っているように感じます。 本を書く人、売る人、作る人、読む人…本を取り巻くあらゆる人や物事を、丸ごと物語として形にしたような「本好き讃歌」といえ...

小説の分野でいろんな賞がある中、この作品が全国の書店員がいちばん売りたい本として「本屋大賞」を受賞した、というのはとても大きな意味を持っているように感じます。 本を書く人、売る人、作る人、読む人…本を取り巻くあらゆる人や物事を、丸ごと物語として形にしたような「本好き讃歌」といえる作品だな、と。 個人的には、全く本を読まない人間だった警察署長のランビアーズが、主人公のA・Jの影響で読書に目覚めてからの以下のセリフに共感を覚えました。 「おれは、本のことを話すのが好きな人間と本について話すのが好きだ。おれは紙が好きだ。紙の感触が好きだ、ズボンの尻ポケットに入ってる本の感触が好きだ。新しい本の匂いも好きなんだ」

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2022/12/20

本が好きな人にぜひ読んでほしい!偏屈な書店主フィクリーが、本を介して人と出会い、少しずつ変わっていく。各章のタイトルには、様々な著者の短編のタイトルが書かれ、フィクリーがマヤに向けてコメントを書いている。その意味と理由がわかった途端に、胸に熱いものが込み上げてきた。 翻訳物は苦手...

本が好きな人にぜひ読んでほしい!偏屈な書店主フィクリーが、本を介して人と出会い、少しずつ変わっていく。各章のタイトルには、様々な著者の短編のタイトルが書かれ、フィクリーがマヤに向けてコメントを書いている。その意味と理由がわかった途端に、胸に熱いものが込み上げてきた。 翻訳物は苦手だけれど、これは読んでよかった!

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2022/11/18

書店主フィクリーのものがたり . 私はどうも翻訳本が苦手だ。…というか相性があって、合わないと全く読み進めることができない。 ちなみにナルニア国物語は、何度ライオンと魔女の触りを読んでも進むことが出来ず、全巻持ってるのにそれ以外は新品同然で終わった。 . この本は翻訳が合わない本...

書店主フィクリーのものがたり . 私はどうも翻訳本が苦手だ。…というか相性があって、合わないと全く読み進めることができない。 ちなみにナルニア国物語は、何度ライオンと魔女の触りを読んでも進むことが出来ず、全巻持ってるのにそれ以外は新品同然で終わった。 . この本は翻訳が合わない本だと思って …もしかしたら翻訳のせいではなく オリジナルの文体とか文化の違い もあると思う…何度も挫折しかけたのだけど、なんだか主人公の不器用なフィクリーがどう生きていくのか、気になってしまい読み切ってしまった。 . 沢山の実在する本のエッセンスが散りばめられているみたいだけどいかんせん苦手な外国本なのでピンとこなかった。 妻と作った書店を、妻亡き後、一人で不器用に切り盛りするフィクリー。その書店にマヤという女の赤ちゃんが置き去りにされ、その子をフィクリーが育てるということで様子を毎日伺いにきていたら本が好きになった警察官がいたり、フィクリーの担当になった出版社のアメリアだったり、フィクリーを取り巻く周りの人達によってフィクリーが変わっていくのをみているのはとても微笑ましかった。

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2022/11/09

島で唯一の本屋を営むフィクリー。妻を事故で亡くし、将来のためにと大切に取っておいた希少な本を無くし、絶望する。 あるとき、店には小さな女の子が残されていて。 この子をお願いします、という置き手紙、 自分に任されたという運命を感じて、フィクリーは男手ひとつで子どもを育てる決意をする...

島で唯一の本屋を営むフィクリー。妻を事故で亡くし、将来のためにと大切に取っておいた希少な本を無くし、絶望する。 あるとき、店には小さな女の子が残されていて。 この子をお願いします、という置き手紙、 自分に任されたという運命を感じて、フィクリーは男手ひとつで子どもを育てる決意をする。 地域の人々に支えられながら、フィクリー自身も少しずつ変化していく。 作者の本に対する愛情が溢れている作品。 各章の初めには、養女に読んでほしいブックリスト。 登場人物はみな本を読み、本を通じてつながる。 読みたい本が一気に増えた。

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2022/09/29

本屋大賞・翻訳部門受賞ってことで。本に関する小説、書店を舞台にした物語、そのあたりは特に心惹かれるところ。本作も例外ではないんだけど、個人的に物足りなかったのは、魅力の大部分をクライマックスが担っている点。あくまで自分にとってなんだけど、そこに至るまでの過程を、いまひとつ楽しめな...

本屋大賞・翻訳部門受賞ってことで。本に関する小説、書店を舞台にした物語、そのあたりは特に心惹かれるところ。本作も例外ではないんだけど、個人的に物足りなかったのは、魅力の大部分をクライマックスが担っている点。あくまで自分にとってなんだけど、そこに至るまでの過程を、いまひとつ楽しめなかった訳で…。

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2022/06/21

原題 THE STORIED LIFE OF A. J. FIKRY 本屋さんで読みたい本を探すのは、 浜辺できれいな貝殻を探すのに似ている。 気がつくと1時間くらい経ってる笑 どちらも自分一人で過ごすのが好きだけど、 フィクリーの言うように、本は、 「ひとりぼっちではないこ...

原題 THE STORIED LIFE OF A. J. FIKRY 本屋さんで読みたい本を探すのは、 浜辺できれいな貝殻を探すのに似ている。 気がつくと1時間くらい経ってる笑 どちらも自分一人で過ごすのが好きだけど、 フィクリーの言うように、本は、 「ひとりぼっちではないことを知るために」 読むのであれば、 ここに書いてるのもまた、そうなのかも。 「きみは、ある人物のすべてを知るための質問を知ってるね。あなたのいちばん好きな本はなんですか?」

Posted byブクログ