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書店主フィクリーのものがたり の商品レビュー

3.8

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

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2019/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一万円選書の1冊。 偏屈な本屋店主が、置き去られた1人の幼女を育てて行く過程で角が取れていき、周りの人との関わりが変わっていくお話。ジャンルとしては恋愛小説? 店主が養女に残すオススメの短篇小説リストがエピソードの鍵でもあるが、とにかくアメリカの話で知らない小説、登場人物が多く、ジョークや面白みがあまり分からなかったり…分かったらもっと興味深く読めたのかも。 冒頭に出てくる出版社営業の女性が偏屈店主に感じた通り、私も店主や展開が理解できず読み進めるのをためらったけれど、店主が変わり、彼女を始め、周りの人たちが店主を受け入れるように、物語が進むにつれてこの本を受け入れていけた。 本を読むことについて "ぼくたちはひとりぼっちではないことを知るために読むんだ。ぼくたちはひとりぼっちだから読むんだ。ぼくたちは読む、そしてぼくたちはひとりぼっちではない" という店主の終盤の言葉がある。 本との出会いが自分の世界を広げてくれるはず。 読書から遠ざかっていたので、読み砕くのに時間がかかったけど、良いリハビリ。 もうちょっといろんな本を読もうと思えたよ。

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2019/05/15

人生の中のさまざまな出来事をぎゅっとこのサイズに凝縮した密度の濃い物語。悪く言えば押し込んだ感じ。ハリウッド映画的というか二時間ものの年末スペクタクルドラマスペシャル、といったような。 ディケンスなら五巻ぐらいになりそうな物語。 さっと読めて、少しメロウで、気楽に流せる佳作。余韻...

人生の中のさまざまな出来事をぎゅっとこのサイズに凝縮した密度の濃い物語。悪く言えば押し込んだ感じ。ハリウッド映画的というか二時間ものの年末スペクタクルドラマスペシャル、といったような。 ディケンスなら五巻ぐらいになりそうな物語。 さっと読めて、少しメロウで、気楽に流せる佳作。余韻とか余白はないけど。

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2019/04/21

これはラブストーリーなのだな。 序盤でノックスが引用されてたのがちゃんと伏線になってたりとか、著者のユーモアと愛情を感じる。 自分が一番好きな本は何かって考えながら読んで『大きな森の小さな家』かなぁと思ってたのですが、なんとあとがきにでてきてキュンとしたので、忘れないように書いて...

これはラブストーリーなのだな。 序盤でノックスが引用されてたのがちゃんと伏線になってたりとか、著者のユーモアと愛情を感じる。 自分が一番好きな本は何かって考えながら読んで『大きな森の小さな家』かなぁと思ってたのですが、なんとあとがきにでてきてキュンとしたので、忘れないように書いておきます。

Posted byブクログ

2019/10/13

2019.04.06~05.08 人間が良い方向に変わる。中学受験の題材になりそうな内容。素敵な出会い、そして別れ。普通のお話なのに、心がぬくくなるのはなんでだろう。

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2019/02/09

翻訳ものは敬遠することが多いが、本屋大賞翻訳小説部門一位ということで読んでみた。ただそれでも文体、言い回しがが頭に入ってきにくかった。 舞台はリゾート地の島。島に一件だけある偏屈な本屋さんが主人公。妻を交通事故で無くし深い悲しみの中にいた主人公が、書店に捨てられていた子供を育ては...

翻訳ものは敬遠することが多いが、本屋大賞翻訳小説部門一位ということで読んでみた。ただそれでも文体、言い回しがが頭に入ってきにくかった。 舞台はリゾート地の島。島に一件だけある偏屈な本屋さんが主人公。妻を交通事故で無くし深い悲しみの中にいた主人公が、書店に捨てられていた子供を育てはじめたこととをきっかけに、生活、考え方、周りの人たちとの交流が目まぐるしく変わっていく様子が描かれている。 子供の愛くるしさと主人公の深い愛情にほっこりする。そしてその傍らに常に本があるのも、本好き、本屋好きにはとても良かった。

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2019/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子育て卒業を目の前に迎えてる今、この本を手にとって本当によかった。丸善セレクトに感謝です。 人間は血が繋がっていなくてもこんなに深い愛情でつながることができる素晴らしさ。不器用でも伝えられる愛情、親としての自己犠牲。全てわかりすぎるくらいわかること。人は愛することを決して忘れてはいけない。

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2019/01/20

小説というものは、「人生のしかるべきときに出会わなければならないということを示唆している。」 本好きの本屋好きの為の一冊でした。 小さな書店主フィクリーと、ぽつんと置かれてたマヤ。 孤独なフィクリーが小さなマヤの為に本を愛する事を教え、また島に1軒の本屋に通う人々に本の素晴ら...

小説というものは、「人生のしかるべきときに出会わなければならないということを示唆している。」 本好きの本屋好きの為の一冊でした。 小さな書店主フィクリーと、ぽつんと置かれてたマヤ。 孤独なフィクリーが小さなマヤの為に本を愛する事を教え、また島に1軒の本屋に通う人々に本の素晴らしさを問う。 人と人を本で繋げる。 こんな風に本について語れる仲間と生活があるって憧れてしまう。 海外小説の粋な台詞回し!日本人にはないんだよなぁ。 本屋が繋ぐ小さな島の人々の繋がり、最後は悲しいけど・・・良かったです。

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2018/12/16

書店を舞台にした小説を見つけると、つい手にしてしまう。本書もそのひとつ。 島にひとつしかない書店の店主フィクリーに、数々の悲劇が降りかかる。でも、悲壮感を感じないのが、本書の魅力。いい小説に出会った。

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2018/12/02

予想していたのと違う話でしたが、面白かったです。展開が速すぎて驚くことも多かったですけど。忘れてた伏線が最後に種明かしされて納得しました。困ったのは、サイズが通常の文庫サイズと違うらしく、既製の文庫カバーが入りませんでした。何のために?

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2018/11/09

本好き、読書好きの人間の心に刺さる言葉が散りばめられた佳作だと思う。 読んだことのない作品の名前もたくさん挙がっていて、読んでみたいなあと思った。 昔 近所にあった書店では、プロの書店員さんが実際に読んで面白かった本を月替わりで紹介するコーナーがあり、それが結構マニアックだったり...

本好き、読書好きの人間の心に刺さる言葉が散りばめられた佳作だと思う。 読んだことのない作品の名前もたくさん挙がっていて、読んでみたいなあと思った。 昔 近所にあった書店では、プロの書店員さんが実際に読んで面白かった本を月替わりで紹介するコーナーがあり、それが結構マニアックだったりして、普段自分が読まないような作家さんを発掘できたり、新たな発見があったりして楽しかったな、と思い出した。 最近の日本の、特にチェーンの書店では、平積みしてある本がどこに行っても同じだったり、あまり知識の多くないアルバイト店員が多くて新聞の書評に載っていた本でも知らなかったりするのがするのが残念。

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