書店主フィクリーのものがたり の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
静かなトーンで物語が淡々と進んでいく。そして、一人の人の影響が周りへ伝わっていく。書店もそう。書店を中心に波紋が広がっていく。本屋をやってみたくなる。
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#書店主フィクリーのものがたり #読了 フィクリーは大変価値のある一冊を失ったかもしれない。 しかし、それは計り知れない価値を彼に与えるきっかけになっただろう。 本への愛が伝わる小説であり、出てくる人物が愛おしい小説でもあった。
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離島で本屋を経営しているフィクリーという男性の人生の話。 登場人物が大学院でエドガーアランポーを研究していて、妻の勧めで妻の故郷で本屋を始めた…という設定なので、本に関する知識がすごい。各章が有名な短編のタイトルになってて、章の前にフィクリーが述べた、短編に関する話が載っている...
離島で本屋を経営しているフィクリーという男性の人生の話。 登場人物が大学院でエドガーアランポーを研究していて、妻の勧めで妻の故郷で本屋を始めた…という設定なので、本に関する知識がすごい。各章が有名な短編のタイトルになってて、章の前にフィクリーが述べた、短編に関する話が載っている。そして話の中にも有名作品の話がたくさん出てくる。悲しいかな、自分にはそれら全てを理解する知識がなかったけど、もしわかったらもっと楽しめたと思う。 ストーリーは決して楽しいものじゃない、というかむしろずーっと物悲しい。なのに落ち着く話の展開。悲しい事実もすーっと受け入れられるというか。感動する話だと思うけど、泣かせようとしてないところがいい。読んでよかった。
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本好きには、それぞれ思い入れのある本屋さんというものがあると思います。ぼくの場合は、実家から自転車で10分くらいのところにあった、あの本屋さんだなあ・・・。この小説を読んでいて、そんなことを思い出しました。【2023年11月22日読了】
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慣れるまでに時間がかかった。 島に一軒だけある書店の店主フィクリーのものがたり。 作中に出てくる本に馴染みがなく、知っていればもっと楽しめるのかな と。 過去の出来事や出会いの真相が、案外さらっとした感じで終わった印象。 再読したら、また別な感想を書けるかもしれないが、また読むか...
慣れるまでに時間がかかった。 島に一軒だけある書店の店主フィクリーのものがたり。 作中に出てくる本に馴染みがなく、知っていればもっと楽しめるのかな と。 過去の出来事や出会いの真相が、案外さらっとした感じで終わった印象。 再読したら、また別な感想を書けるかもしれないが、また読むかは別の話
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作品の構成と訳に慣れるまで少し時間がかかったけれど、『本』が繋ぐそれぞれの人生、面白く読めた。 ミステリーやサスペンスでない海外作品はあまり読まなかったけど、作品の中で紹介されたてい小説を読んでみようかな3.6
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やっぱり本屋さんっていいな〜 この小説を電子書籍で読んだのは読書人生最大のミス。本屋さんへ紙の本を買いに行きます。
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中盤から物語に引き込まれていく。 登場人物のディテールに少しリアリティが欠けるように思える。 読んでいるとなぜかジュンパ・ラヒリを思い出した。
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アリス島で唯一の書店であるアイランド・ブックス。 店主フィクリーは、この島の出身である妻のニックとともに、この店を開業した。 しかし、妻は事故で他界し、一人取り残されてしまう。 すさんだ生活を送るフィクリーの店に、2歳の子ども、マヤが捨てられる。 週末だけ預かるつもりが、離れが...
アリス島で唯一の書店であるアイランド・ブックス。 店主フィクリーは、この島の出身である妻のニックとともに、この店を開業した。 しかし、妻は事故で他界し、一人取り残されてしまう。 すさんだ生活を送るフィクリーの店に、2歳の子ども、マヤが捨てられる。 週末だけ預かるつもりが、離れがたくなって、彼女をひきとることにする。 これを機に、つぶれそうなアイランド・ブックスに人が集まり始める。 警察署長のランビアーズ、ニックの姉夫婦、そしてA・J・フィクリーの伴侶となる、ナイトリー・プレスの営業アメリア。 そして、マヤを残して命を絶ったマリア。 どの人もピカピカの人生を送っているわけではない。 ある人は人生に絶望し、ある人はつながりの中で少しずつ回復していく。 そして、アイランド・ブックスが、人々を緩やかにつなげる場になっている。 一つ間違うとお涙頂戴のメロドラマになりそうだが、人物の造形がすばらしくて、安っぽいドラマにはなっていない。 例えば、マヤが過剰にかわいらしくなっていたりとかしないし、優秀なセールス担当者であり、何事にも積極的なアメリアも、ちょっと不思議なファッションセンスであったりもする。 それから、登場人物の文学や本への関わり方も面白い。 高校生になったマヤの創作の授業の様子は、いかにもアメリカの学校といった感じがする。 学生時代に本嫌いになったランビアーズが、紙の本が好きで、本が好きな人が好きで、フィクリーに導かれて自分なりに本を読みはじめるのがとてもすてきだ。 もちろん、各章の冒頭で、A・Jの、マヤにあてたブックノートが掲げられる趣向も、おしゃれだ。 どちらかというと、自分はこの本の筋より、こうしたディテールに惹かれている気がする。
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登場人物が魅力的だった。たくさんの重大な事件がおきるけど、あっさりした文体のせいか淡々と時間が経過する感じが、現実にも似ている。 読書や、本を通じて人とつながることなど、改めていいよなと思える本。
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