活版印刷三日月堂 庭のアルバム の商品レビュー
三日月堂を通じて、川越に住む人たちが紹介されてきましたが、この本では過去に遡ってお母さんにつながる人たち、そして遠いある場所へと導かれていく弓子さんが描かれます。 人々の言葉に対する思いを知った弓子さん。これからどのように活版印刷と向き合っていくのでしょう。平台の印刷機が動かない...
三日月堂を通じて、川越に住む人たちが紹介されてきましたが、この本では過去に遡ってお母さんにつながる人たち、そして遠いある場所へと導かれていく弓子さんが描かれます。 人々の言葉に対する思いを知った弓子さん。これからどのように活版印刷と向き合っていくのでしょう。平台の印刷機が動かない・・・エピソードの中でなんども語られるその経緯が、おおきな変化をもたらすことになるかもしれません。 続きがとても楽しみです。
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年末に買っていて、正月にでも読もうと思っていたのが今になってしまったが、このシリーズ、やっぱりいいなぁ。 通勤の片道の電車の中でサクサクと読み終えるような短い話が4つ。 劇的なことが起こるわけでもなく、主人公が活躍するわけでもないが、お話としての芯が通っており、3冊目になってまた...
年末に買っていて、正月にでも読もうと思っていたのが今になってしまったが、このシリーズ、やっぱりいいなぁ。 通勤の片道の電車の中でサクサクと読み終えるような短い話が4つ。 劇的なことが起こるわけでもなく、主人公が活躍するわけでもないが、お話としての芯が通っており、3冊目になってまた広がりを見せてきた。 第1話、前作からの続きのようなお話だが、作者のご家庭では父君を囲まれハードボイルドや西部劇やミステリーや映画が好きな人が集まって談論風発ワイワイとやられていたのだろうなというようなことを想像させられる。本筋とは関係ないが、本の雰囲気として凄くいい。 そうした昔をなぞりながら、今の時代に生きることや働くことの意味を考えさせられる。 『大人にも何段階かあってね。もがいているうちは一段階目。受け入れたら二段階目』 何のために生きているのか、働いているのか。そんなことが分かってから働くなんてないんだよ、働きながら分かることなんだよ、当地の息子にも言ってやりたい。 と思っていたら、登校拒否気味の女子高生が自分のやりたいことに目覚める第3話。彼女の祖母が語る、親としても子への接し方が耳に痛い。 主人公の父母のことが語られる第2話から、母が暮らした盛岡での縁に繋がる第4話。 全編を通じて、現実にはこんなうまくいくことはないと思いつつも、とは言え、ここにも常日頃から自分の好きなことをコツコツと積み重ねていることの大事さが伺える。 三日月堂に集まる人が皆幸せになっていくのは心地良い。 今年の夏、福島に遠征するが、その途中では川越に行ってみたいと思った。
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図書館で借りたもの。 大好きなシリーズの3作目。 前作で出てきた『我らの西部劇』がちゃんと本になってるのが分かって良かった。 ぜんぶ刷るのに3週間。それを全部一人でってすごいなぁ。 今作では『カナコの歌』が好き。 三日月堂店主・弓子のお母さんのお話。 短歌っていいなぁ。 短い中...
図書館で借りたもの。 大好きなシリーズの3作目。 前作で出てきた『我らの西部劇』がちゃんと本になってるのが分かって良かった。 ぜんぶ刷るのに3週間。それを全部一人でってすごいなぁ。 今作では『カナコの歌』が好き。 三日月堂店主・弓子のお母さんのお話。 短歌っていいなぁ。 短い中に思いがぎゅっと詰まってる。 いま、活版印刷の商品がいろいろあるけど、ほとんどが凸版で作ったものなんだろうな。 活字を組んで作った活版印刷を見てみたい。 弓子にもいろいろな出会いがあり、これからの三日月堂がどうなっていくのか…。 続きが気になるなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回は、弓子さんのお母さんに関連するお話が根底にあって、今までのシリーズを通して、弓子さんご家族に関するお話がすべて語られた気がします。 弓子さんが家族のことに触れるたびに、三日月堂を訪れた人たちや弓子さん自身も少しずつ成長している。 そんな弓子さんに、三日月堂での決意だったり、大きな印刷機械のことだったり、偶然が必然になり、新しい門出を迎えた巻でした。 弓子さんの考え方や決断は読んでいても心地よくて応援したくなるし励まされます。軽い小休止を迎えた気もしますが、これから三日月堂がどうなっていくのか、とても気になります。
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【あらすじ】 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリーズ第三弾! 【感想】
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読んだになってたけど、え?読んでた?という感じです。 積読状態だったと信じて。 改めて、このシリーズ好きですね。
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いくら活版が流行りとは言え、 このモチーフでは シリーズも長くは続かないだろうと 決めつけていました。 弓子が手探りで印刷所を再開したのと 同じように 頼りなく細々と繋がり始めていた 人の縁が ここに来て網の目のように広がって 弓子を生み 弓子を育んだすべてのものが 目の詰...
いくら活版が流行りとは言え、 このモチーフでは シリーズも長くは続かないだろうと 決めつけていました。 弓子が手探りで印刷所を再開したのと 同じように 頼りなく細々と繋がり始めていた 人の縁が ここに来て網の目のように広がって 弓子を生み 弓子を育んだすべてのものが 目の詰まった手編みのセーターのように あったかい形を整え始めましたね。 そうしてまだ この物語は終わらない。 新しく始まろうとしているのを感じます。 ことのはを組み 人の思いを誰かに伝える… なにげないことで 意味のあることは 私の日常にも必ずあるのだと思えてきました。
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人と出会い、その人たちを通して、つながり広がっていくことの面白さをもっと今の時代だからこそ、大切にしていきたいと思えるお話。 さて、どうやらこの物語はまだまだこれから続いていくようだ。主人公の転機になるのかな。
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第三弾。 神保町のフェアって、イメージは活版TOKYOだろうなぁ。 ラストの出会いがどうなっていくのか。
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小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!
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