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活版印刷三日月堂 庭のアルバム ポプラ文庫
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活版印刷三日月堂 庭のアルバム ポプラ文庫

ほしおさなえ(著者)

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活版印刷三日月堂 庭のアルバム ポプラ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2017/12/05
JAN 9784591156865

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活版印刷三日月堂 庭のアルバム

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商品レビュー

4.4

93件のお客様レビュー

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2025/11/30

三日月堂の店主の弓子さんにお母さんの若いころを知る人が訪れました。3歳でお母さんをなくした弓子さんが若いころのお母さんの話を聞いて、お母さんの姿が少しでも鮮明になってくれたらいいな。そして、弓子さんに嬉しいことがありました。活版印刷を、三日月堂を、弓子さんを、応援したい、お手伝い...

三日月堂の店主の弓子さんにお母さんの若いころを知る人が訪れました。3歳でお母さんをなくした弓子さんが若いころのお母さんの話を聞いて、お母さんの姿が少しでも鮮明になってくれたらいいな。そして、弓子さんに嬉しいことがありました。活版印刷を、三日月堂を、弓子さんを、応援したい、お手伝いしたいと思ってくれる人たちがいました。弓子さんの夢が少しずつ近づいているようで嬉しくなりました。恋の予感も…。あったらいいな。

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2025/11/27

第一話チケットと昆布巻 主人公の竹野がなかなかとして捻くれている。 自分の仕事に満足出来ていなくて、試行錯誤中なのだと思うけど…。 でも、弓子さんの活版印刷への姿勢を見て、自分自身の仕事への向き合い方を学んでいく。 古い物の良さって何なんだろう。 私自身もわかってないなあ...

第一話チケットと昆布巻 主人公の竹野がなかなかとして捻くれている。 自分の仕事に満足出来ていなくて、試行錯誤中なのだと思うけど…。 でも、弓子さんの活版印刷への姿勢を見て、自分自身の仕事への向き合い方を学んでいく。 古い物の良さって何なんだろう。 私自身もわかってないなあ。 第二話カナコの歌 弓子さんのお母さんのカナコさんの物語。 カナコさんは透明感、清潔感があるとても素敵な人だ。 突然の病気で戸惑いや恐怖、残される弓子さんのこと、たくさんの思いがあったことであろう。 そして、周りの友人にも、もちろん生活があるんだけど… 友人の裕美にはもう少しカナコに寄り添って欲しかったなあ。 きっとその頃は皆が若くて未熟だったんだよね。今からでも遅くない。 周りに目を向けて欲しいなあ。 第三話庭のアルバム 主人公の高校生の楓の気持ち、よくわかる。 その楓とその作品をしっかりと見つめてくれる弓子さん。 気難しい性格のおばあさんが孫の楓の気持ちに寄り添ってくれるのも嬉しかった。 生活にキラメキ☆が出来てよかったね、楓ちゃん! 私も嬉しくなった。 弓子さん、ありがとう。 第四 話川の合流する場所で ゆうせいと弓子。 似た空気をまとう二人。 上手く行きそう。 次巻で二人の関係が発展していることを祈ります。

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2025/11/18

川越を舞台にした三日月堂シリーズの3作目。 読み始めてすぐに、シリーズ2の4章「我らの西部劇」の続きだと気づいた。 1章「チケットと昆布巻き」  扉写真:校正機 「月刊めぐりん」編集部のメンバーは、イベント上映会の取材で川越シアターを訪れる。刊行された本『我らの西部劇』が活版で...

川越を舞台にした三日月堂シリーズの3作目。 読み始めてすぐに、シリーズ2の4章「我らの西部劇」の続きだと気づいた。 1章「チケットと昆布巻き」  扉写真:校正機 「月刊めぐりん」編集部のメンバーは、イベント上映会の取材で川越シアターを訪れる。刊行された本『我らの西部劇』が活版で印刷されているのを見た3人は「三日月堂」を訪れて…。 大学のゼミの同期は皆、大手に就職。 「小さな出版社で旅行情報誌の取材、編集に追われる毎日を過ごす自分は、何のために生きているんだろう?」もがく竹野は、三日月堂で一人黙々と働く弓子の姿を見て、仕事への向き合い方を考えるようになる。今、戦っている全ての人に薦めたい一編。 2章「カナコの歌」  扉写真:弓子の亡母カナコが詠んだ歌 月刊めぐりんの「川越特集」に写っていたのはカナコの娘の弓子ちゃんだった。 カナコと裕美、そして私(聡子)の3人は大学時代にバンドを組んでいた仲間。カナコが入院中に、私と裕美は仲違いしてそれから会っていない。 弓子さんから裕美に連絡をとりたいと言われた私は…。 あの夏は愛するものもまだなくてひこうき雲に憧れていた      月野カナコ 二十七回忌 カナコの遺した歌を、娘の弓子が刷る。 カナコの遺した歌が聡子と裕美の心を、懐かしい仲間たちを結びつけるラストに胸がじんわりとした。 3章「庭のアルバム」が良かった。  扉写真:植物が描かれた樹脂凸版 三日月堂の「活版体験」で、高校生の楓はスケッチした萩の絵が綺麗な三色刷りになり驚く。 弓子から活版印刷のイベントに出す植物の絵を頼まれて…。 楓は祖母から万葉集の植物の歌を教わる。 おじいちゃんが祖母の好きな万葉集の草木を選んで庭に植えていたとわかり、祖母が泣く場面は切なくて! 「あんた、世界のすべてを知ってるわけじゃないんだから、楓のやりたいことをたまにはちゃんとみてやりなさい」と息子を叱る祖母もいいなぁ。 楓がすべての植物の絵をカードにして、庭のアルバムにする日が待ち遠しい。 4章「川の合流する場所で」 扉写真:平台 盛岡で活版の職人だった大叔父が活版印刷のイベントを見にやってきた。三日月堂のブースに置かれた『我らの西部劇』が活字を組んで刷られた本であることに気づいた大叔父と僕は…。 活版印刷が贅沢品として若者に受け入れられる時代だが「活字を組んで印刷することはもうない」だろうと思っていた。 盛岡にきた弓子さんに機械の動かし方を教えながら、刷り上がった紙を手にする大叔父の嬉しそうな顔。 祖父が組んでいた八木重吉の第二詩集『貧しき信徒』の中から選んだ詩を弓子さんと二人で刷って冊子を作る。 祖父の思いが残る重吉の版を刷ることでまた歩き出せる! 「思いを文字にして世に出す、その手助けがしたい」と思う二人がこれからどう歩んでいくのか?シリーズ完結編も是非読みたい。

Posted by ブクログ