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活版印刷三日月堂 庭のアルバム の商品レビュー

4.4

91件のお客様レビュー

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    37

  2. 4つ

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2018/10/03

シリーズ第三弾。本作が一番胸に沁みる。生きるとはどういうことなのか,ふと考えさせられる。そんな一冊でした。 あらすじ(背表紙より) 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い...

シリーズ第三弾。本作が一番胸に沁みる。生きるとはどういうことなのか,ふと考えさせられる。そんな一冊でした。 あらすじ(背表紙より) 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!ブクログ1位、読書メーター1位、第5回静岡書店大賞、第9回天竜文学賞、4冠!

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2018/09/14

この巻はやはり「カナコの歌」でしょう。登場するお母さんの短歌がどれもいい。お母さんが書いた想定で歌集を出してもらっても面白いかも。

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2018/08/25

期待し願っていた展開が嬉しい。活版印刷復活にひとり取組む若き女性店主って粋な設定で、顧客の気持ちをくみ、お洒落で個性的な案内状、名刺、コースターなどの製作を手がける彼女。でも、懐古趣味にとどまらずに印刷業を続けるならば、やはり出版に挑んで欲しいし、そのためにはパートナーだって必要...

期待し願っていた展開が嬉しい。活版印刷復活にひとり取組む若き女性店主って粋な設定で、顧客の気持ちをくみ、お洒落で個性的な案内状、名刺、コースターなどの製作を手がける彼女。でも、懐古趣味にとどまらずに印刷業を続けるならば、やはり出版に挑んで欲しいし、そのためにはパートナーだって必要だ。この巻でそんな肉付けがされ、今後の三日月堂がますます楽しみだ。

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2019/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほしおさなえ さんの文庫本の第三弾活版印刷 三日月堂『庭のアルバム』 待っていました 本屋さんに出てたので即買いです^^ こちらの本は、おそらく読んでもそれほど感動しない人と、すごく感動する人に分かれるかなって感じています。 物語そのものは人への優しさや思いやりがこもった話しなんですが、派手なアクションやドキドキの展開もなく、どちらかといえば淡々と日常的な話の展開なので、活字に興味ない人や物作りがそれほど興味ない人からすれば、いいか悪いかではなく、そのいいと言う物の何がいいのかって事が伝わりにくいかなって思うんです(あくまでも私の主観ですが)^^; 私の場合は、仕事柄と趣味からかいっぱい共感する所があるので、感情移入しやすくかなりお気に入りの1冊です。 読書メーター1位とか書店大賞とかを取ってるのも、やっぱ店員さんや読んでる方が活字に思い入れのある方が多いからからなのかなぁって感じています。 今回のお話は、弓子さんのお母さん(カナコ)のお話しや、イジメではないがでも学校に馴染めず花の絵ばかりを書いてる少女と万葉のお話しなんですが、読んでるうちに自分でもなぜか涙腺が緩んでいくのを感じ、それは悲しいからとか嬉しいとかじゃなくて、その話しのテンポ ゆっくりとした時間の中で感じられる思いやりや優しさが安心感を与えてくれてる様に思え、こう言う時間もいいなぁと こういう時にも涙が出るんだなって感じました(ρ_;)

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2018/07/12

心温まる、そして、頑張ろうと思えるお話が素敵だなと思いました。 本、いいなー。詩集いいなー。 わたしも作りたいなー。

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2018/07/07

みんなが虜になる活版印刷。亡くなった弓子の母親の思い出話の場面でも、弓子側は淡々としているのがこの作品らしい。

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2018/06/03

■活字と言葉の温かみが心を解きほぐす。 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリ...

■活字と言葉の温かみが心を解きほぐす。 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い。しかし三日月堂を続けていく中で、弓子自身も考えるところがあり…。転機を迎える、大好評シリーズ第三弾!

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2018/06/01

川越の街の片隅にある活版印刷屋さん。お祖父さんが経営していたけれど、亡くなってから閉めていた店を、小さなきっかけが重なって、孫の弓子が再開した。 活版印刷三日月堂の3作目。短編4篇。 どれも弓子さんと三日月堂の話だけれど、どれも視点は別の人。今までの物語で作られたものや、タウン...

川越の街の片隅にある活版印刷屋さん。お祖父さんが経営していたけれど、亡くなってから閉めていた店を、小さなきっかけが重なって、孫の弓子が再開した。 活版印刷三日月堂の3作目。短編4篇。 どれも弓子さんと三日月堂の話だけれど、どれも視点は別の人。今までの物語で作られたものや、タウン誌の記事などをきっかけに、三日月堂にやってきた人たちから見た三日月堂と弓子さん。 別の人の視点だけれど、弓子さんの中のいろいろな気持ちが伺える物語になっていて、どれも、しんと優しい心の物語。 手キンから始まって校正機まで稼働させていた三日月堂ですが、今回の出会いで、一番大きな機械が動くことになるかも?ってところまで来ましたね。これからまたどんなふうになっていくのか楽しみです。 そして、弓子さんに惹かれていく男性がちらほら出てきたのが気になるところ。今後そんな展開もあるんでしょうか? ・チケットと昆布巻き ・カナコの歌 ・庭のアルバム ・川の合流する場所で

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2018/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

活版印刷三日月堂をひとりで営む弓子と、活版印刷に魅せられた人々の物語を、ゆるやかなチェーンステッチのように綴る、連作短編集その3。 硬い蕾のようだった弓子が、少しずつ表情も言葉も意欲も豊かになってきた。 今回は、タウン誌の取材を受けた事をきっかけに、早逝した母カナコの残した短歌を作品に仕上げる依頼を受けた弓子は、活字になった母の短歌に、「生きててよかった」と笑顔を見せる。 そして、母の句を印刷したカードを目にした女子高生との出会いで、人と作業する喜びを見出し、依頼を受けて制作する受け身の姿勢からさらに前進し、自ら企画した作品を制作・販売することに挑戦する。 そして、さびしさを常にまとってきた、天涯孤独な弓子のパートナーになる予感を感じさせる男性・悠生との出会い。 少なくとも、彼は、祖父の大型印刷機を甦らせ、本を作りたいという気持を持ち始めた弓子の、大きな支えになることは間違いない。 でも、これまでも弓子自身にひそかに惹かれているらしき男性たちが何人も… まさか次巻はそんな男性陣たちが火花を散らす? 物語が進むにつれて、弓子がだんだんくっきりとした輪郭を持って生きる女性となってきて、ますます次巻が楽しみ! どんな物語が待っているかはわからないけれど、弓子が早く「ひとりぼっち」でなくなりますように。

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2018/05/21

川越の町にある小さな印刷所をめぐる短編連作。 最近、静かなブームとなっている活版印刷に光をあて、その印刷所を営む若き女性主人公と彼女にゆかりのある人々とのふれあいや過去の出来事などを題材にしている。 古い川越の町並みやレトロな活版印刷など一昔前の郷愁を感じさせながら、主人公の母親...

川越の町にある小さな印刷所をめぐる短編連作。 最近、静かなブームとなっている活版印刷に光をあて、その印刷所を営む若き女性主人公と彼女にゆかりのある人々とのふれあいや過去の出来事などを題材にしている。 古い川越の町並みやレトロな活版印刷など一昔前の郷愁を感じさせながら、主人公の母親の青春時代を知る者にとっては懐かしさを、また今の若者にとっては珍しさと新鮮さを感じながら読み進めることができる。 この小説全体のふわりとした柔らかな雰囲気にぴったりの魅力ある主人公の設定である。この小説はシリーズとなっている。その後の進展が気になる終わり方をして読者を惹きつける。

Posted byブクログ