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不死身の特攻兵 の商品レビュー

4.3

159件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2018/12/03

9回出撃し、爆弾を落として戻ってきた (関連)特攻隊振武寮 証言・帰還兵は地獄を見た けあしろ、陸軍特別攻撃隊 け

Posted byブクログ

2018/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特攻出撃命令を9度出され9度とも生きて帰ってきた飛行兵が日本にいた。 佐々木友次さんという飛行兵で、彼は初期の特攻隊員に選ばれ出撃するが爆弾を落として戦果を上げて生きて帰ってくる。 日本では神風特攻隊として戦艦に突っ込み撃沈し死んだと故郷にも新聞や天皇にまで報告がされていた。 その後も何度も出撃するが爆弾を投下したり、敵艦に遭遇しなかったりと全て生きて帰ってくる。 最初に特攻を命じられた飛行兵は失敗が許されず飛行機乗りとして特別に飛び抜けた技術を持った物たちが選ばれ特攻にかり出されていったのだがその隊長たちや隊員たちも特攻で戦艦空母に突っ込むより爆弾を落として撃沈する方が遙かに正しい戦術だと思っていたが、命令に背かずほとんどの将兵が突っ込んで命を落としたが、彼は信念で生きて帰ってきていた。 当時の特攻隊の命令は飛行機もろとも突っ込み突っ込んだらそれで戦闘機はなくなり新たな攻撃も出来なくなると言いう作戦であり、飛行機乗りたちにとっては承服できない作戦であり命令であった。 ただ、全員を集めて上官より特攻の命令(希望)を出されきかれた時、それを断る雰囲気ではなかった。そして、拒否しても何度も呼び出され叱責され結局命令に従うしかなかったと言うのが特攻隊員となった多くの兵士の現実であった。 その中で、佐々木友次さんは何度出撃しても生きて帰って叱責を受けながら、それでも帰ってきて終戦がもっと遅ければ軍隊によって殺害されていたであろう人であった。 戦後帰国して、故郷に帰ってきてもその扱いは納得のいくものでは無かったようだ。この方の最後の証言が本当に亡くなられる寸前であった事が軌跡であり、その体験談やこの記録は大切に次世代に継いでいかなくてはならないものだと思う。

Posted byブクログ

2018/11/23

第二次世界大戦下のフィリピンで、陸軍に所属していて特攻を9回以上、命じられたが、全て帰還してきた佐々木さんという方を主人公に、佐々木さんへの直接インタビューなどから特攻に選ばれた兵士たちの感情をもとに、特攻とは何だったのか?というのを考えさせられました。 特攻を命じる上官や特攻作...

第二次世界大戦下のフィリピンで、陸軍に所属していて特攻を9回以上、命じられたが、全て帰還してきた佐々木さんという方を主人公に、佐々木さんへの直接インタビューなどから特攻に選ばれた兵士たちの感情をもとに、特攻とは何だったのか?というのを考えさせられました。 特攻を命じる上官や特攻作戦を考えた軍の上層部の愚かさや直接的には特攻に関わっていない傍観者たちからの心ない意見だったり、憤りを感じる場面も多々ありましたが、命じる側の人たちは、作戦や政策などの妥当性をよくわきまえた上で、それを命じられる側の人たちの気持ちをしっかりくみとった社会を構築していくことが重要であることを再認識しました!

Posted byブクログ

2018/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特に命令する側の理論が面白かった 中島・猪口と東條を一緒にまとめて批判的に語るのは乱暴では…美濃部氏に関する保坂氏の言及はそこをいっしょくたにしてしまうから謎のままになってるんだろうな、本筋では無いけども ふだん戦争物は読まないのでいい勉強になった

Posted byブクログ

2018/11/09

特に目新しい感じは無いし、文章もインタビューも構成も全く良くない。何でこんな本がベストセラーになっているのか全く理解できない。この本を読む暇があったら門田隆将氏や梯久美子氏の著作を読まれた方がよいです。

Posted byブクログ

2018/11/08

戦争に関する全ての事柄に、肯定されるものは一切ない。 ハズなのに、どうして現在でも戦争は起こっていて、 更に起こりうる状況なのか。 それぞれに「歴史」から学ぶと共に、 「人間の意識」というものを更に、 深く学ぶことが必要。 そういった意味で、この本は必読だ。

Posted byブクログ

2018/11/08

命令する側ばかりスポットが当たりがち (例えば教科書に名前が刻んであるような軍上層部とか)だけど 実際に各戦地で命令された兵士側はどうだったのかというかなり切り込んで書いてある本。 最近SNSで見かけた 「特攻」があったからこそ今の日本がある とか はぁ?なんかそれってあなたが勝...

命令する側ばかりスポットが当たりがち (例えば教科書に名前が刻んであるような軍上層部とか)だけど 実際に各戦地で命令された兵士側はどうだったのかというかなり切り込んで書いてある本。 最近SNSで見かけた 「特攻」があったからこそ今の日本がある とか はぁ?なんかそれってあなたが勝手に美化しすぎなのでは?と最近本当に思う。 そんなわけないじゃないのよ、平和ボケとは正にこのことではないのかと 個人的に思う日々ですが、批判するのは易きことなんだけど。 実際に9回も特攻へ行き、何度も戻ってきて最近まで生きていた 佐々木友次氏のリアルなインタビューも含め心が痛い。 でも現代にも通じることが多々あって、ニュースになっている問題もそう 何世代経過しても全然学んでないなーと思うこともあり。 お涙ちょうだいものの作品とは全く違うのも有難い

Posted byブクログ

2018/11/08

こんなことが戦争中,しかも特攻作戦の中であったということになによりも驚いた。死ぬことの意味,組織の不合理,空気,それへの抵抗などなど,いろいろなことを考えさせられる。

Posted byブクログ

2018/11/05

特に目新しい話はなかったが、保坂正康が言うとおり、戦争の話を知らない若い人たちが増えて「マーケットが変わった」のかもしれない。さすがに鴻上氏も、特攻隊でもデキのいい子は出撃させずに残したというところは書けなかったとみえる。

Posted byブクログ

2018/10/26

特攻という作戦が実行されてしまう日本人の精神性の構造と、それが現在にいたるまでほとんど変わっていないということに警鐘を鳴らしているように感じた。 私はよく海外に行くことがあるが、日本社会は同調圧力が強いし、必要以上にへりくだったり謝ったり、自分が苦しくても相手の要求を満たすこと...

特攻という作戦が実行されてしまう日本人の精神性の構造と、それが現在にいたるまでほとんど変わっていないということに警鐘を鳴らしているように感じた。 私はよく海外に行くことがあるが、日本社会は同調圧力が強いし、必要以上にへりくだったり謝ったり、自分が苦しくても相手の要求を満たすことを優先しなければならない空気感に違和感を感じていたが、こういったことを無視してはいけない、おかしいことはおかしいときちんと認識し、声を上げていくことが大事なんだろうなと改めて実感。声を上げるのは難しいことも多いけれど、少なくとも流されて思考停止すると、どんどんおかしな方向に向かってしまう危うさがあると思った。

Posted byブクログ