悲嘆の門(下) の商品レビュー
人の生き方
最初はSNSの闇を探す。そして厄介なものにはまる。ガーゴイル、この知識は無かった。読んでいくうちにガーゴイルの姿が創造できた。読み終わった後にネットで調べたらノートルダム寺院の像にたどり着いた。其れは想像通りだった。存在と実在、哲学の世界。で、ガーゴイルというのは日本では屋根の鬼...
最初はSNSの闇を探す。そして厄介なものにはまる。ガーゴイル、この知識は無かった。読んでいくうちにガーゴイルの姿が創造できた。読み終わった後にネットで調べたらノートルダム寺院の像にたどり着いた。其れは想像通りだった。存在と実在、哲学の世界。で、ガーゴイルというのは日本では屋根の鬼瓦や関西方面で屋根におく鍾馗様と同じだろうか。それとも猫又やカラス天狗か?
無になることは究極の幸福を得ることだという。だから高齢者は認知症になるのだろうか!
木村
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中巻での疑問をそのままにしたせいもあり自分の想像力が乏しいせいもあって、ガラと共に行く先の様子がよくわからなかった…こういうのは映像で見たいかな… ただ、現実世界の事件が解決して、ミカちゃんの件も片がついてそこはすごく良かった。 何気なく発する言葉にも気をつけないとな、という気にさせられた。
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- ネタバレ
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前情報なしに手に取ったため、上巻までのミステリー路線かと思いきや中巻からファンタジー要素が入ってきて驚いた。主人公が闇堕ちしていくにつれ、描写がキツくなっていくが最後に救いがあって良かった。
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英雄の書の方が好きだったけど、、!!でもユーリが成長してるところが見られて嬉しいし、人間がこの世の怪物だと感じました。
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上巻では日常に迫る不気味な気配にゾクゾクして、勇んで中・下巻を買いに行きました。が、異世界の約束事が展開され、ついて行けなかった。主人公の平穏な日常が侵食されて、言動の変わり方にも違和感。
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「<輪>を生み出し、咎の大輪を回し続けるおまえたちヒトの命の、何と力強いことだろう。そこから生まれ出る<渇望>の、何と大きなことだろう」 ……一つの物語を消費しても、また新たな物語を求め、本棚に収まり切らない本を買い込み抱え込む罪を、私は今後も繰り返していくのだろう。
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ちょっと私にはファンタジー感強すぎたかな。。。 面白くないとかでは無いんだけど、いまいちサクサクは読めなかった。。。ただ本当にアニメにして欲しい。見応えのあるミステリーアニメになる事間違いナシ!!な気がします。
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いよいよ下巻だ。 宮部みゆきはゲーム好きでも有名だが、ファンタジーの使い方が昔からとても上手であり、エンターテイメントとしての相互性をうまく表現しているように思った。 第四章においては、幸太郎の煮え切らない心が現れている様な進捗がおきる。 シリアルキラーによる連続殺人犯を分...
いよいよ下巻だ。 宮部みゆきはゲーム好きでも有名だが、ファンタジーの使い方が昔からとても上手であり、エンターテイメントとしての相互性をうまく表現しているように思った。 第四章においては、幸太郎の煮え切らない心が現れている様な進捗がおきる。 シリアルキラーによる連続殺人犯を分担して追跡する幸太郎と都築。捜査の過程において人間の悪意が如何に醜いものかがわかる。描写がわかりやすく伝わってくる。 連続殺人だと思われていた事件が、それぞれ独立した事件である事が発覚し。幸太郎はガラに取り憑かれた様になり。作中の物語が大きく歪んだように見える。事件それぞれの要様相が明確になってきた中で、真岐の様子も変化。彼への信頼も揺らいでいる。更に森永の父親と対峙する事により、森永の中にある残滓に行きつき、遂にはガラの中の彼とコミュニケーションを取る機会をえるが現実に戻る事を拒否され。 何も納得できず、山科の件や幸太郎が刈った事件の関係者は決して満足する事なく、腑に落ちる事なく生きていく。というのはとても惨虐に思えてしまう。 終章 怒涛の展開だ。この作品はフィクションだが、この物語に当てはめれば存在している世界だ。 単純にミステリーだ何だと軽い気持ちで読書していた、作品と向き合っていた自分にどんな物語にも登場人物がいて、その作品の中で彼らは間違いなく生きているんだ。と突きつけられた様な感覚だ。幸太郎が飲み込まれた後、彼の魂がどうなるのか目が離せなかったが(一度読んだはずだけどなぁ(笑)僕の時間も巻き戻ったのかなぁ。)最後は納得のいく形で集約したのは良かった。残念ながら大団円では無いが(森永の件や幸太郎が刈った人間の件、何より全く意味不明に消えているホームレス達の件)幸太郎が成長し、大人になっていく過程は想像できる結末だ。 幸太郎とユーリ達との関係は残っていて欲しいのだが(作中で言えば今後も幸太郎が暴走する可能性がある為、リアルで言えば、続編の可能性に繋がる為)どうだろう。しかし、最後にマナの存在があれ程重要な鍵になるとは。宮部みゆきの構成力、物語の紡ぎ方は驚嘆すべきだ。実はミステリーとファンタジーはとても相性が良く、漫画やゲームでも取り上げられるし、小説でも米澤穂信の「折れた竜骨」など名作が沢山だ。 筆者はジャンルレスな才能を持っており、僕は彼女のミステリーベースが好きなので新作を心待ちにしておこう。
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実在する存在と現実が絡むミステリーなファンタジー。ファンタジーと知っていたら手に取らずにいましたが、物語りが加速していく部分の読み応えは、まさに宮部みゆきさんの作品でした。
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ここまでファンタジーだとは思ってなかったのでちょっと白けたところはあるけど、最後に出てきた「始源の大鐘楼」にまつわるコンセプトには結構共感ができた。 「『虚無』から生まれる言葉」、ということは逆さにすると言葉がなければ「虚無」しか残らないということ。 人間がモノに名前(つまりは言葉)を与えて初めて存在となる、認知される。。。これって誰が言ってたっけなぁ。。。 人って言葉があってこそモノをしっかり認知し区別することが出来るようになったり、さらに複雑な思考ができる。こんなことを考えていると、言葉を生み出した人間って宇宙でも極めて稀な奇跡の存在じゃぁないかと思ってしまう。
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