違国日記(1) の商品レビュー
「あなたは 15歳の子供は こんな醜悪な場にふさわしくない 少なくともわたしは それを知っている もっと美しいものを受けるに値する」 両親を失った15歳と、人見知りの叔母との同居生活を描く。 ヤマシタトモコの物語はいつも最高で最強にエモい。 淡々と語るようで、その実もの...
「あなたは 15歳の子供は こんな醜悪な場にふさわしくない 少なくともわたしは それを知っている もっと美しいものを受けるに値する」 両親を失った15歳と、人見知りの叔母との同居生活を描く。 ヤマシタトモコの物語はいつも最高で最強にエモい。 淡々と語るようで、その実ものすごく熱く訴えてくる。 しかもあまりにも唯一無二。 この空気出せる作家ほかにいなくない? 主人公の一人、叔母の槙生は生活面ですっごくダメ人間だけど、子供を守ることが出来る完ぺきな大人だ。 「悲しめなくてもいい、悲しくなるときがきたらそのとき悲しめばいい」 とか 「日記は、いま書きたいことをかけばいい。書きたくないことは書かなくていい。ほんとうのことを書く必要もない」 とか言える大人になりたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「あなたは 15歳の子供はこんな醜悪な場にふさわしくない 少なくともわたしはそれを知っている もっと美しいものを受けるに値する」 「わたしは決してあなたを踏みにじらない」 というセリフに痺れました。ここで一気にこの作品に引き込まれました。 不器用ながらも朝を尊重しようという槙生の優しさが伝わってきます。
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最近いくらなんでも絶賛しすぎだなという自覚はあるのですが…「違国日記」の心地良さのひとつは本当に冒頭部分にあると思っていて、どんなことがあっても数年後には冒頭のあの空気になるんだ、と信じていられるので、必要以上に胸を痛めなくて済むのがなんか良いのです。
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今すぐ続き買ってきて セリフがすべて芝居がかってるけど小説家だから?かな オタクは文語調になる とにかく顔が美しい槙生ちゅん
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ヤマシタトモコさんといえば大人の男性と少女だったけれど、今回は大人の女性と少女の話。 槙生は朝を簡単に愛したりせず、ただ大人として保護する。 お互いに踏み込んだり甘えたりはなく、ちょっとずつ距離をはかっているのが好き。
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人との距離感、係わり方。 器用でなくても、等身大でつき合える温度感が心地良い。 2023.08.25 完読 言葉を丁寧に扱う。
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はい好き~~~。 ヤマシタトモコは親子ではない感じの大人と子どもを一緒に住まわせるのが好きだな。私も好きです。というかヤマシタトモコによってそのようになったのだろうな。 ご飯の絵はあんまり上手くない(というか書き込みが少ないというかササッと書いておられるのでなにを書いてるかが分か...
はい好き~~~。 ヤマシタトモコは親子ではない感じの大人と子どもを一緒に住まわせるのが好きだな。私も好きです。というかヤマシタトモコによってそのようになったのだろうな。 ご飯の絵はあんまり上手くない(というか書き込みが少ないというかササッと書いておられるのでなにを書いてるかが分かりづらい)のだけど、私はやっぱりヤマシタトモコの絵が好きだし、人物の性格や顔や服装が好きだし、言葉の組み立てかたが好きだし、作品の中を流れる空気もまるっと大好きです。 二巻も楽しみです。
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槙生と朝、不思議な縁の年の離れたふたり。それぞれの考えやスタイルがとても魅力的。決してスマートではないけれど、カッコよくかわいい。こんな感じに受け入れてくれる人がほしくなる。
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槙生の言葉の端々に見える、誇りや矜持のような思いが刺さるなー。自分だけでなく、他人にも誇りを持てと要求してくるような強さがある。 冒頭の高校3年までの間に、このふたりはどんな会話を重ねてきたんだろう。出来事そのものよりも、会話が気になるお話。
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ヤマシタさんのことばの強さが好きなのですが、 少女小説家という設定もあってこそれが活きている感じがして、なんだか清々しさもありました。一方でうまくことばにできないことみたいなのも描かれていて面白かった。二人のほかに出てくる二人も魅力的でした。
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