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違国日記(1) の商品レビュー

4.4

68件のお客様レビュー

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2022/04/27

人生でふとした時に思い返したくなるような言葉が散りばめられていた。  日記について、槙生ちゃんは 「誰が何を言って 誰が何を言わなかったか。あなたが今、何を感じて 何を感じないのか。」書いてみるといいと言った。 「今書きたいことを書いて、書きたくないことは書かなければいい。本当...

人生でふとした時に思い返したくなるような言葉が散りばめられていた。  日記について、槙生ちゃんは 「誰が何を言って 誰が何を言わなかったか。あなたが今、何を感じて 何を感じないのか。」書いてみるといいと言った。 「今書きたいことを書いて、書きたくないことは書かなければいい。本当のことを書く必要もない。」とも言った。 それらの言葉に衝撃を受けた。日記は正直に、思ったことを全て書かなければいけないとなぜかずっと思っていたから。嘘を書いたとしても、将来見返した時に、自分がなんでそんな嘘を書いたのか、その時の苦しみも悲しみも全て受け止められる時がくるはずと思って日記に残すのも悪くないなと思った。 「言われたこと、感じたこと」に思いが囚われることはあっても、「言われなかったこと、感じなかったこと」は素通りしてしまうことが多かった気がする。誰かが自分のために飲み込んだ言葉、多くの人が感じるけど自分は感じないこと、もっと考えようと思った。

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2022/04/21

『「日記を…つけはじめるといいかも知れない」「日記?」「この先、誰があなたに何を言って…誰が何を言わなかったか。あなたが今…何を感じて、何を感じないのか」』 転生でもやり直しでもないけど、印象としては強くてニューゲームな話。子どもの頃、自分もこんなふうに導かれたかった。

Posted byブクログ

2022/04/17

これは面白い。何回も何回も読み返す。セリフにハッとする。電子なら気に入ったページをスクショしておきたくなる。 発売してすぐに話題になっていたけれど、 この設定おもしろいのかな?と。手をつけていなかった。 槙生さん自身も取り巻く友人も素敵 ヤマシタさんの作品って痛くて鋭い印...

これは面白い。何回も何回も読み返す。セリフにハッとする。電子なら気に入ったページをスクショしておきたくなる。 発売してすぐに話題になっていたけれど、 この設定おもしろいのかな?と。手をつけていなかった。 槙生さん自身も取り巻く友人も素敵 ヤマシタさんの作品って痛くて鋭い印象があったから構えて読むと設定は残酷なところから始まるのだけど 優しい。しかしてリアル 女子高生の思春期のゾワゾワした ずるさとか面倒くささもリアルに表現、 大人の女性達の感じ方も 家族に対する描写も リアルだー。 読みながら自分の生き方とか 人間関係について考えさせられた。 救われたところもありました。 えぐられたところもありました。わたしが槙生さんより年上で良かった。朝の世代なら私は読めなかったろうな。 けれども構成のうまさと セリフの良さと ちょっぴりの胸ぎゅん(きゅんやなくてぎゅん!)に、 ひれ伏します。大切に読みます。

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2022/01/26

「家族」という言葉がやんわりと示す温かみと窮屈さについて、「もっとゆるやかでいい」思わせてくれる。それから、人生を生きてゆく上で、「すこし変わった親戚のおばさん、おじさん、おにいさん、おねえさん」的な距離感の存在の人が与えてくれる世界の幅、生きていて大丈夫という感覚について、ふん...

「家族」という言葉がやんわりと示す温かみと窮屈さについて、「もっとゆるやかでいい」思わせてくれる。それから、人生を生きてゆく上で、「すこし変わった親戚のおばさん、おじさん、おにいさん、おねえさん」的な距離感の存在の人が与えてくれる世界の幅、生きていて大丈夫という感覚について、ふんわりと伝えてくれている。そして、一緒にご飯を食べることのパワーについても。

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2021/12/20

ふだん読まないタイプの作品なのに1巻を電子書籍で見た後既刊を揃えた。何か刺さるものがあって。 この作品では「人はそれぞれ違ってて当たり前」がとても自然に描かれてる。人の心は孤独で、みんな違った孤独を持ってるけど、どこか重なったり、すれ違ったり、理解できたり分かり合えなかったりす...

ふだん読まないタイプの作品なのに1巻を電子書籍で見た後既刊を揃えた。何か刺さるものがあって。 この作品では「人はそれぞれ違ってて当たり前」がとても自然に描かれてる。人の心は孤独で、みんな違った孤独を持ってるけど、どこか重なったり、すれ違ったり、理解できたり分かり合えなかったりする。私は現代の人の関係や日常を描いた話は苦手なのだけど、この本は大丈夫だった。それぞれの人が丁寧に描かれていて、理想的で不思議な空気感のある作品。完結まで読み続けていきたい。

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2021/11/01

こんな関係もいいな。 子供のころにこういう変な人、面白い人、親以外の人に関わるのもいいなぁといい思った

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2021/10/02

槙生ちゃんかっこい 外面だけいい人なんかよりよっぽど人の心に寄り添ってる 踏みにじらない、蔑ろにしないって気をつけてても難しい時ある こんな大人になりたい素敵 久しぶりに心をガツンと殴られた作品

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2024/01/08

これは現代日本版アルプスの少女ハイジである。 親を失った少女が身を寄せるのは、手に職を持った少しコミュ障の大人。 高畑勲監督が映像化したならば、とんでもない傑作アニメになったことだろう。

Posted byブクログ

2021/04/08

私たちは、言葉が交わせることでなまじ通じあっていると思ってしまう。 他人のことは、わからない。それが他人でも血縁同士でも。それでもなお、人に希望を抱かずには、自分を諦めずにはいられない。呪いに気づかせてくれる、他人の足を踏んでいることを教えてくれる本です。

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2021/03/12

タイトルだけで判断して ファンタジーだと敬遠してた。違う! クスクス笑うところと、 はぁあ〜わかります!というのの繰り返し。 生きづらさを抱えてるひとは、 何かしら感じるはずだし、 少し気持ちが楽になるかも。 槙生ちゃんがえみりーに貸して 彼女の心を救った 『フライドグリー...

タイトルだけで判断して ファンタジーだと敬遠してた。違う! クスクス笑うところと、 はぁあ〜わかります!というのの繰り返し。 生きづらさを抱えてるひとは、 何かしら感じるはずだし、 少し気持ちが楽になるかも。 槙生ちゃんがえみりーに貸して 彼女の心を救った 『フライドグリーントマト』みたいな存在に、 この作品自体がなっているね。 槙生ちゃん、一見ドライなようだけど、 「私とあなたは違う人間」という当たり前のことを前提に会話してるだけで、 むしろ他を尊重しているんだよなぁ。 かっこい!

Posted byブクログ