蒲生邸事件 新装版(下) の商品レビュー
しばらく多忙で読書から離れていた時、父親から面白いからと貸してもらった本でした。 宮部みゆきさんの作品は中学〜高校の頃に読みあさっていて、読みやすくて面白い、情景が目に浮かぶ、というイメージでしたが、まさにこれもそのまま。 面白くて没頭して読みました。
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・過去に戻ることで歴史は変わると思ったけど、歴史には逆らえないということ。生かされているんだということを感じる。 現時代にふきと会えなかったのは残念だったけど、孫娘にはその面影があり歴史というのは繋がっているんだなと思う。 時空を越えた繋がりに感動するとともに、今を大切にしようと思える。
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さて上巻の続きで、蒲生大将が自殺します。それなのに、自殺に使った拳銃がない。他殺なのでは疑惑。ミステリー感も入ってきます。フキという女中さんも大好きですが、癒しの塊みたいな人です。戦争中にタイムトリップした先で、フキが焼死するところを孝史は目撃します。このままでは現代へ帰れないと。何とか未来を帰るために。そして、自分が現代から来たことの告白と、蒲生大将の自殺?他殺?の原因は?など、二二六事件と絡み、面白さは上巻をはるかに上回ります。読んでみてください。
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おもしろかった。タイムトラベルものではあるけれど、過去と未来が変に絡み合ってわけがわからなくなるということはない。主人公をはじめ登場人物のキャラクターもわかりやすい。ラストは、結構感動した。
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タイムスリップした先は昭和11年戒厳令下の東京で、とてつもない体験をしたらどうなるのか、自分ならどう生きるだろうと考えながら読み進めた。 面白かった。
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上巻はもどかしい時間が続いたが、下巻は駆け抜けるようなドキドキと切なさがあった。貴之、珠子、ふき、誰もが逃げも隠れもせず戦後まで生き抜いた。たとえまがいものの神でも、貴之が自分の誇りを貫いて死を迎えられてよかった。 もし自分がこの力を持っていたら、平田のように人間として死ぬことは...
上巻はもどかしい時間が続いたが、下巻は駆け抜けるようなドキドキと切なさがあった。貴之、珠子、ふき、誰もが逃げも隠れもせず戦後まで生き抜いた。たとえまがいものの神でも、貴之が自分の誇りを貫いて死を迎えられてよかった。 もし自分がこの力を持っていたら、平田のように人間として死ぬことはきっとできない。
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何十年か前に読んだのを再読。当時は「SF?ふーん」って程度にしか思ってなかった。あらためて読むととても良作だった。主人公の行動がやや大胆過ぎて思慮無さに違和感感じたけれどそれぐらいでないと話も進まないか、と自分を納得させました。宮部みゆきさんの作品はちょっとした人物でも嫌な人物で...
何十年か前に読んだのを再読。当時は「SF?ふーん」って程度にしか思ってなかった。あらためて読むととても良作だった。主人公の行動がやや大胆過ぎて思慮無さに違和感感じたけれどそれぐらいでないと話も進まないか、と自分を納得させました。宮部みゆきさんの作品はちょっとした人物でも嫌な人物でもなぜかみな魅力的に思える。今回もみんな主人公になりうる魅力があった。 時間を移動する系の設定でこの小説が一番地に足ついてる気がする。
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再読とはいえ読むのは数十年ぶりなので、前知識(というか思い出せたこと)は「『二・二六事件』の日にタイムトリップする」という、あらすじにもならない断片的な情報だった。 今まで、数は多くはないものの、いくつかタイムトリップものの小説を読んだが、必ず起こるのが歴史の改変、タイムパラドッ...
再読とはいえ読むのは数十年ぶりなので、前知識(というか思い出せたこと)は「『二・二六事件』の日にタイムトリップする」という、あらすじにもならない断片的な情報だった。 今まで、数は多くはないものの、いくつかタイムトリップものの小説を読んだが、必ず起こるのが歴史の改変、タイムパラドックスだ。物語によっていろいろな設定があり解決法があるものだが、本作の、事象の解釈の仕方があまりに胸に迫るもので、何だか歴史とは、時間の流れとはすごいなぁと、到底敵わない気持ちになった。平田の言う「まがい物の神」は言い得て妙で、孝史の身に染み渡ったように、私にも強い印象と余韻を残している。 私自身も近代史、特に昭和史にはとんと疎く、きっと貴之に「何も知らないのだな」と言われてしまうのだろう。でも、あまりに題材の二・二六事件が面白そうで、ネットだけではなく紙の資料にもあたってみたくなった。 SFでもあり歴史小説でもあり、ちょっぴりロマンスもある、青年の成長物語。これだけの要素を濃淡上手く書き分けるのはさすが宮部みゆきだ。
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最後気になって一気に読んだ。タカシ幼いなって思ってちょっとイラついた。少しずつ成長したけどまだ少し幼いけどまだ18歳って考えたらそっか。ふきちゃんどんだけ好きやねん!孫娘と恋に落ちる、、、という展開はないな。
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2.26事件の時代に突然タイムスリップし、事件の横で様々な事象を眺めるお話。 メインテーマは、事件に関わることを通じた主人公の成長だろうか。最後の最後の展開は感傷的で良かった。
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