ミステリークロック の商品レビュー

貴志祐介(著者)

2024/03/23

　防犯探偵シリーズ４作目。今作にはコメディ中編が消えていてホッとしたが、青砥先生がやはりどうにも苦手。このキャラを好きになれないと、ずっとスベり続けているのを読まされる羽目になるのでなかなか苦痛。偏見かもしれないが、男性のミステリー作家で魅力的な女性キャラを生み出す人は少ない気がする。
　密室のバリエーションも４作目とあって広がってきたが、文章だけで想像するのが大変。密室ものすべてに共通の野暮なツッコミだが、そこまでして殺さなくても…と思ってしまう。１作目『硝子のハンマー』を超えてほしかったが、残念ながら叶わず。

2023/07/01

表題作は謎解きのための小説で自分としてはあまり興味なかった。「ゆるやかな自殺」と「コロッサスの鉤爪」は読んでいてイメージしやすく楽しめた。榎本ってこんなに露出度の高いキャラクタだったのかな？と思いつつ読み進めました。

2023/05/08

ミステリー短編2作が収録されている。
表題のミステリークロックに関しては、文章だけだとトリック解説がわかりにくく難解。しかしこれを考えた作者がすごい、と感じざるを得ないような出来の良さだった。
コミカルな言動・挙動をする人物が数人いて、緊迫感のある中にもクスッとくる場面もあり、読みやすい。

2023/05/05

榎本径シリーズは密室をテーマにしたミステリーだが、今作は密室にこれほどバリュエーションがあるのかと驚かされた。鍵がかかっている単純な密室だけでなく、時間的密室、状況的密室などよく思いつくなと感心した。

2023/02/06

中短編集。トリックはどれも難解で、集中してないと、置き去りにされてしまう。完璧に理解出来なくても、あまり気にせず読めば、そこそこ楽しめるけど、ちょっと疲れた。そう言うわけで、星は２つ。

2023/01/21

貴志祐介先生の小説は「新世界より」が大好きで、「悪の教典」「青の炎」「黒い家」という有名所は読みました。こちら「ミステリークロック」はそれらとはすこし違ってコメディ要素があります。そういえばだいぶ昔に読んだことがあるなと読み始めて気づきました。短編集が4作品収められていますが、1番長くて本の題名にもなっている『ミステリークロック』はトリックの説明が多くてほぼ読み飛ばしました笑 自分も誰が犯人か考えたい！と思ってる方は1冊丸ごと楽しめると思います。こちらシリーズ物？と思って調べましたが、『防犯探偵・榎本』シリーズなんですね。

2022/01/29

皆さんの感想のように、表題の「ミステリークロック」の謎が難解すぎて理解に苦しみました。
「コロッサスの鉤爪」が一番読みやすかったです。

2022/01/06

全ての事件において共通していますが、文章だけではトリックが分かりにくい。ミステリークロックにおいてはトリック解説の数ページを飛ばしました。
このシリーズは青砥先生と榎本の掛け合いが魅力なんですね。トリック以外は読みやすく、楽しく読めました。
原作と実写は違いがありますがドラマをもう一度見返したくなりました。

2021/11/25

4話入った短編集。

表題にもなっているミステリークロックは、仕掛けが複雑でついていけませんでした。

4話目のコロッサスの鉤爪は1番良かったと思います。

弁護士の純子と榎本とのやり取りがしつこいというか、このやり取りはいるのか？と思ってしまい、ページを進める手が止まりました。

2021/10/10

久しぶりに榎本くんと青砥弁護士の活躍を読んだが、青砥弁護士って、こんなにアホの子だったかな？というのがまずの感想。推理力がない私でもそんなこと考えないが、青砥弁護士は「分かった！！」って言いながらトンデモ発言して、なんだかそれが読んでてすごく苦しかった…榎本くんと同じように「お願いだから黙ってて…」ってなったし、あと自分の容姿に自信ありすぎて引く。
もう何年も前に読んだから青砥弁護士のキャラを忘れてしまっただけなのかもしれないが、なんだかそこが辛かった。

最初の「ゆるやかな自殺」はなかなか面白かったにだが、そのあとの「鏡の国の殺人」と「ミステリークロック」はトリックがよく分からなかった…ちょっと想像力がない私が悪いのだけど、なるほどね！とならなかった。ちょっと難しかった。

榎本くんだけならまだなんとか読めるので、青砥弁護士がいないシリーズがあったらそっちだけ読もうと思う。私には青砥弁護士がキツくて無理。

2021.10.10 読了