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ミステリークロック の商品レビュー

3.1

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

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2021/09/18

中編集。最初の「ゆるやかな殺人」は他の本にも収録されていたようで既読だった。タイトルにもなっている「ミステリークロック」はトリックが細かすぎて小説で表現するのには無理があるのでは?映像だったらよくわかって面白かったかも。というわけで、最後の「コロッサスの鉤爪」が一番良かった。

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2021/07/13

このシリーズ屈指の難解さ。理解できたとは到底言えないので、謎解きの爽快さは味わえず。純子がどんどんコメディキャラクターになって行く。今回榎本は自分のための泥棒はしなかったのかな。 ドラマだと純子が榎本に淡い思いを寄せている感じだが、小説では明らかに泥棒扱い。 殺人は割に合わない。...

このシリーズ屈指の難解さ。理解できたとは到底言えないので、謎解きの爽快さは味わえず。純子がどんどんコメディキャラクターになって行く。今回榎本は自分のための泥棒はしなかったのかな。 ドラマだと純子が榎本に淡い思いを寄せている感じだが、小説では明らかに泥棒扱い。 殺人は割に合わない。手間暇かけた甲斐がない。例外が「コロッサスの鉤爪」かな。イカが人を襲うって初めて知る。

Posted byブクログ

2021/05/03

防犯コンサルタント(裏稼業は泥棒)の榎本径と刑事事件弁護士の青砥純子コンビが様々な密室事件に挑むシリーズ作品第四作。 貴志さんの作品で唯一読んでいるシリーズだが、この作品だけ読み漏らしているのに気付いて今さらだが読んでみた。 密室トリックは様々ある。犯行後何らかの仕掛けにより現...

防犯コンサルタント(裏稼業は泥棒)の榎本径と刑事事件弁護士の青砥純子コンビが様々な密室事件に挑むシリーズ作品第四作。 貴志さんの作品で唯一読んでいるシリーズだが、この作品だけ読み漏らしているのに気付いて今さらだが読んでみた。 密室トリックは様々ある。犯行後何らかの仕掛けにより現場を密室にする方法、密室ではない現場を犯行発覚後に密室だったように偽装する方法、密室内にいる被害者を外部から何らかの方法で殺害する方法、被害者自身が殺人に見せかけて密室内で自殺する方法…等々、ちょっと挙げただけでも切りがない。 もっと言えば密室の設定にも様々なバリエーションがある。鍵が掛かっている等の物理的理由で入れない状況の密室から、部屋自体は密室ではないが雪に足跡がないなど人が近付いた形跡がない状況的密室、衆人環視やカメラによる監視状況という意味での密室などなど。 今回収録されている四編は先に挙げたパターンもあれば違うパターンもある。 第一話「ゆるやかな自殺」はヤクザの事務所が舞台。犯人視点で描かれているが、その犯行方法は描かれていない。 トリックについてはそんなことで?と懐疑的になるが、これが堪らなく好きな人なら気持ちは分かるかも知れない。 第二話「鏡の国の殺人」は美術館で迷路を配置した企画展の準備中に起きた殺人。 アリスの世界との矛盾点からの謎解きは面白い出発点だが最終的には…。 第三話は表題作の中編。山荘で起きた殺人事件。やたら時刻が出て来てその時刻がわざわざ太字で強調されているので時刻のトリックであろうことは予想出来る。 綾辻行人さんの『時計館の殺人』ほどではないが、なかなかの仕掛けだった。面倒くさがりな私には無理な犯罪。 第四話「コロッサスの鉤爪」は潜水調査中に洋上で起きた事件。カメラと音声記録と人の目と、様々な要素で見守られた現場でどうやって殺害出来たのか。 榎本の範囲外かと思えば意外にも熱心にやっていた。 相変わらずポンコツな純子と呆れる径の図。よくこれで人の弁護を出来るなと逆に感心する。 肝心のトリックについては二話以降、作家さんにはすまないが付いていけなかった。純子のことを笑えない。表題作の題名でもある『ミステリークロック』に至っては画像を検索しても良く理解出来なかった。これは個人の理解力不足なので作家さんのせいではない。 全体を通して思うのは、現代の技術では大抵のことは出来てしまうということ。逆に言えば不可能と思われることも金と時間を惜しまなければ出来るので面白味はなくなる。 最終的には『そりゃ最先端テクノロジーならなんでも出来るよね』という冷めた感想になってしまったのが残念。

Posted byブクログ

2021/02/05

「ゆるやかな自殺」と「鏡の国の殺人」はドラマで見た話だった。 「コロッサスの鉤爪」が一番面白かったな。 深海というシチュエーション、トリック、動機、殺人犯のキャラ。最高。

Posted byブクログ

2021/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話は面白い。 しかし初っ端から時計を利用したトリックというのも犯人もバレバレな状態でどんな展開に持っていくのかと思ったら、無茶苦茶細かくて荒唐無稽とまではいかないが非現実過ぎる…正直図解されても分かりにくい。 ヤクザの話はシンプルで良かった。

Posted byブクログ

2021/02/14

そんな手があったか!という驚きよりも、そこまでやるのか!という呆れ混じりの驚きを受け入れられる人向き。

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2020/12/31

12/29 貴志さんの小説の中ではインパクト低めの読み応え ミステリークロックは映像化したらわかりやすそうだと感じた、時計を使ったトリックがいまいちイメージしづらかった ゆるやかな殺人は読んでて楽しかった、特に新しい手法などはなくありきたりっぽいトリックだったが主観で語られる文が...

12/29 貴志さんの小説の中ではインパクト低めの読み応え ミステリークロックは映像化したらわかりやすそうだと感じた、時計を使ったトリックがいまいちイメージしづらかった ゆるやかな殺人は読んでて楽しかった、特に新しい手法などはなくありきたりっぽいトリックだったが主観で語られる文が楽しく感じられた

Posted byブクログ

2020/12/24

よくこんな精密なトリックを思いつくと感心した。ただ、鏡の国の殺人も、ミステリークロックは内容が細かくてストーリーがほぼ解説メインになっていたため、読み進めるのが難しかった。

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2020/08/30

防犯探偵シリーズの短編集。シリーズも最初は良かったが、どんどん現実離れしてきている感は否めない。 現実味はともかくとして、トリックで読ませてくれる本。逆にトリックに頼りすぎ?な感もあり、実際にはありえないでしょと突っ込んでしまう部分もあるが、それを読ませてしまう著者のストーリー展...

防犯探偵シリーズの短編集。シリーズも最初は良かったが、どんどん現実離れしてきている感は否めない。 現実味はともかくとして、トリックで読ませてくれる本。逆にトリックに頼りすぎ?な感もあり、実際にはありえないでしょと突っ込んでしまう部分もあるが、それを読ませてしまう著者のストーリー展開、書きっぷりはさすが。 本シリーズも、そろそろ完結させてしまった方が良いかもと言うのが読後の感想。

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2020/03/11

4編で構成されているが、表題作が一番面白かった.人里離れた山荘で繰り広げられる時計にまつわる事件の謎を解き明かす物語だが、豪華な調度の中に高価な時計が出てきて、参集者をけむに巻く.オーナーの森怜子が殺害され、犯人探しが始まるが、榎本の推理の組み立てが素晴らしい.ミステリー作家はよ...

4編で構成されているが、表題作が一番面白かった.人里離れた山荘で繰り広げられる時計にまつわる事件の謎を解き明かす物語だが、豪華な調度の中に高価な時計が出てきて、参集者をけむに巻く.オーナーの森怜子が殺害され、犯人探しが始まるが、榎本の推理の組み立てが素晴らしい.ミステリー作家はよくこのようなトリックを考え出すものだ.感心した.

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