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さよなら、田中さん の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

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2019/11/03

お母さんと二人暮らしの小学6年生の花ちゃん。ちょっと、いや大分貧乏だけど心豊かに過ごす毎日が色々なエピソードで描かれている。このエピソードが離婚してずっと会えなかった娘に父がこっそり会いにくる話とかお母さんの再婚話に自分がどう影響するか悩む話とか中学受験とお母さんとの関係の悪影響...

お母さんと二人暮らしの小学6年生の花ちゃん。ちょっと、いや大分貧乏だけど心豊かに過ごす毎日が色々なエピソードで描かれている。このエピソードが離婚してずっと会えなかった娘に父がこっそり会いにくる話とかお母さんの再婚話に自分がどう影響するか悩む話とか中学受験とお母さんとの関係の悪影響の話とか簡単にお涙頂戴になりそうなのに絶妙な温度で、かつ判りやすい描写で描いているのが凄い。友達同士のお金とかの家庭レベルの差に悩んだりする花ちゃん視点だけじゃなく大家の息子や激安堂の社長、そして悲しい事があるならメシを食え、と言う素敵な言葉を放つ格好いいお母さん等の大人視点まで!同級生の三上君視点で花ちゃんの格好良さが見られる最後の話もいい。頑張って真っ直ぐ生きていこうと襟正させる一冊。

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2019/10/23

物語はやっぱりいいなぁ。その世界に入り、登場人物の想いに寄り添いながらゆったりと読み進めることができました。 読者にそう思わせる、表現ができているからこそなんだけど、それを中学2年生がしているということに驚き。 好きこそ物の上手なれと言うけれど、きっと作者は物語が物凄く好きなんだ...

物語はやっぱりいいなぁ。その世界に入り、登場人物の想いに寄り添いながらゆったりと読み進めることができました。 読者にそう思わせる、表現ができているからこそなんだけど、それを中学2年生がしているということに驚き。 好きこそ物の上手なれと言うけれど、きっと作者は物語が物凄く好きなんだろうなぁ。作品の内容も素敵でした。作者の実体験ではないでしょうが、想像力が素晴らしいと感じることができる作品です。

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2019/09/12

図書館にて。 久々に心を揺さぶられ、星5つをつけてしまった。 この子は天才だ。 どの作品も秀逸だが、ラストに鎮座する表題作は涙なしでは読めない。 繊細でいて図太く、敏感でいて柔らかく優しい。 大切なもの、伝えていきたいこととは何か、ぐらぐらと揺さぶられる。 ぼろぼろ泣きながら読...

図書館にて。 久々に心を揺さぶられ、星5つをつけてしまった。 この子は天才だ。 どの作品も秀逸だが、ラストに鎮座する表題作は涙なしでは読めない。 繊細でいて図太く、敏感でいて柔らかく優しい。 大切なもの、伝えていきたいこととは何か、ぐらぐらと揺さぶられる。 ぼろぼろ泣きながら読んでいたので、明日目が腫れることは決定だ。でも涙は止まらない。 この本が読めるようになったら、絶対の絶対、うちの娘にも読ませよう。 この本は絶対、専業主婦である私の昔自力で稼いだお金で、一番つぶれてほしくない近所の商店街の小さな本屋で注文して定価で買うぞ。 この本にはその価値がある。 この本の作者鈴木るりかさん、あなたの未来はこれから。 今後の作品を待っています。

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2019/09/07

読みやすくってどんどん進む。 漫画的な感じ。14歳でこんな 小説がかけるのはすごいな。 ちょっと涙する場面もあった。

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2019/08/26

中学生ですか。すごい子が現れたものだ!面白かったし、文章力が素晴らしいと思いました。一番最後の さよなら、田中さん がとても切なくなったけど、良かった。

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2019/08/20

面白い。子どもの書いた文章とは思えない…とは言わない。確かに大人の文章じゃない。なのにこの読み応えはどこからくるの?!子ども視点の世界にこんなにひきこまれるなんて。嬉しい驚きとともにぐいぐい引き込まれます。

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2019/08/17

話題になっていた本。 中学生が書いたようです。 何度も涙がでてくる場面があった。 シングルマザーの田中さん親子。 お金に苦労する話や、色々な人間がいることを教えてくれる。 読んで良かったです。

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2019/08/09

本屋で見かけ、「14歳の作家」という部分に興味をひかれ購入した。 中学二年生で、こんな言葉の言い回しとか表現ができるんだと、所々感心したり、驚いたりしたが、どうしても最後まで物語に完全に入り込んで読むことができなかった。 ただ、最後の「さよなら、田中さん」は胸にくるものがあった...

本屋で見かけ、「14歳の作家」という部分に興味をひかれ購入した。 中学二年生で、こんな言葉の言い回しとか表現ができるんだと、所々感心したり、驚いたりしたが、どうしても最後まで物語に完全に入り込んで読むことができなかった。 ただ、最後の「さよなら、田中さん」は胸にくるものがあった。それまでの章とは違い、主人公のクラスメイトの視点から描かれたお話。 花実とは対照的な家庭環境、経済状態の中で育ってきた彼だが、ではどちらが幸せかと問われると、私は悩んでしまう。この最後の章は、親が子のため!っと思う気持ちと、子が親を慕い思う気持ちと、複雑な親子の気持ちのやり取りや関係性がしっかり描かれていて、これを中学生が書けるのか・・・っと関心した。 機会があれば、2作目「14歳 明日の時間割」も読んでみたいと思う。

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2019/08/08

スーパー中学生作家・鈴木るりかさんの14歳の誕生日に発売された本です。 知り合いのブログで「大人が読んでも楽しい。」と書かれているのを見て興味を持ちました(正確には2作目の『14歳。明日の時間割』の感想ですが)。図書館の分類では【利用対象】中学生、となっており借出すのが多少気恥ず...

スーパー中学生作家・鈴木るりかさんの14歳の誕生日に発売された本です。 知り合いのブログで「大人が読んでも楽しい。」と書かれているのを見て興味を持ちました(正確には2作目の『14歳。明日の時間割』の感想ですが)。図書館の分類では【利用対象】中学生、となっており借出すのが多少気恥ずかしくも有りましたが。 読み始めてすぐに笑っちゃいました、「文章うめぇ~」。 ずんずんと物語に入り込んでいきます。いつもスーパーの半額セールばかり食べてる貧乏暮らしの母子家庭。工事現場で肉体労働者として働き、何よりも食べることが大好きで、いつも明るいスーパー母ちゃんと6年生の娘はとても前向きです。中程まで行くと、なんか森沢明夫とか小路幸也なんかを読んでる気分。そこいらのラノベじゃかなわないのじゃないかな。 最後の1編、表題作の「さよなら、田中さん」は”問題作”っぽいところがありますが、それも愛嬌。 中学生作家というフィルターなしに充分に楽しめました。

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2019/08/02

関西風のユーモアと大人びたペーソス、マジで読ませます。大人が子供の世界を借りて書いたとしか思えません。大人の世界、子供の世界、貧しい家庭、リッチな家庭と目配りが老成しています。どんな作家さんになっていくのか楽しみです。

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