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さよなら、田中さん の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

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2024/09/13

とても面白かったです。 大変な状況に置かれているはずなのに、いつも明るく笑っている花ちゃんのお母さんが本当に魅力的でした。 そんなお母さんを持つ小学生の花ちゃんは、真っ直ぐで優しくて、しっかり自分を持った女の子。花ちゃんが見ている世界の中には教わることがたくさんありました。 私も...

とても面白かったです。 大変な状況に置かれているはずなのに、いつも明るく笑っている花ちゃんのお母さんが本当に魅力的でした。 そんなお母さんを持つ小学生の花ちゃんは、真っ直ぐで優しくて、しっかり自分を持った女の子。花ちゃんが見ている世界の中には教わることがたくさんありました。 私も辛いこと、どうにもならないこと色々あるけど、前向きに捉えて笑っていたい。 そして辛いときにはくよくよ考えているんじゃなくて、まずご飯を食べよう!!と思いました。続編を読むのが楽しみです。

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2024/07/08

これ読む前に読んでたのが、クソ長く濃い話だったので、日常系の短編集みたいのが読みたいなと、何気に手に取ったのが本作品になります。 うちの娘と同じ位の歳の子が、これ書いたってことにただただびっくりの一言です。 NHK で普通にドラマ化されてもおかしくない内容だし。 「もし死にた...

これ読む前に読んでたのが、クソ長く濃い話だったので、日常系の短編集みたいのが読みたいなと、何気に手に取ったのが本作品になります。 うちの娘と同じ位の歳の子が、これ書いたってことにただただびっくりの一言です。 NHK で普通にドラマ化されてもおかしくない内容だし。 「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。」 こんな言葉が14歳から普通出てきますか? 一周回って胡散臭くなるくらいですよ。 装画を西原理恵子さんがなさってますが、まさに彼女の作品「ぼくんち」あたりに出てきそうなセリフやし。 読みやすくて1日で読み終わりました。

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2024/06/17

経済的に恵まれていることが、子どもが過ごす日々の幸せと必ずしも一致するものではない、という私がインドを訪れた時から感じていた真実みたいなものを、小説という形でカタチにしてくれたような本。 子ども視点で紡がれる様々な登場人物の台詞から、社会が見えてくる。中学生でこんな社会が見えてい...

経済的に恵まれていることが、子どもが過ごす日々の幸せと必ずしも一致するものではない、という私がインドを訪れた時から感じていた真実みたいなものを、小説という形でカタチにしてくれたような本。 子ども視点で紡がれる様々な登場人物の台詞から、社会が見えてくる。中学生でこんな社会が見えているのかという驚きとともにどんどん読み進めてしまった。

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2024/06/09

#さよなら、田中さん #鈴木るりか 17/10/16出版 https://amzn.to/3Xi6nD4 ●なぜ気になったか 『星に願いを』の出版で著者を初めて知った。小学生の時に小学館の文学賞を3年連続受賞、14歳で作家デビューという経歴に驚いた。まずは受賞作を読んでみたくな...

#さよなら、田中さん #鈴木るりか 17/10/16出版 https://amzn.to/3Xi6nD4 ●なぜ気になったか 『星に願いを』の出版で著者を初めて知った。小学生の時に小学館の文学賞を3年連続受賞、14歳で作家デビューという経歴に驚いた。まずは受賞作を読んでみたくなった ●読了感想 本当にこれ小学生が書いたの?、と驚いた。人間の観察力、そしてそれを言葉で伝えられる表現力など、小学生でこのレベルは信じられない。将来的にどんな作品を生み出すか楽しみな作家さん #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き

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2024/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学生の書いた本だと侮るなかれ。 語彙力も豊富だし登場人物も個性的で面白かったです。 サバサバして大食いで愛情深いお母さんも魅力的だけど、花実ちゃんが大好きになりました。 花実ちゃんがお母さんの婚活?のために児童養護施設に入ろうと考えたり、クラスのいじめられっ子に周りに流されずに明るく接したり。 友達と遊園地に行くために自販機の釣り銭を漁っているところを同級生に見られても動じない肝っ玉っぷりも最高! 子供にも読んでもらいたいです。

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2024/03/20

小学校6年生の女の子の目線で書かれた短編4話と、同級生の男の子の目線の「さよなら田中さん」1話。貧乏な母子が明るく楽しく、時に切ない素晴らしい話ばかりです。

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2024/03/18

すごい。 純粋に面白くて心を動かされたという感動と、若き天才の最初の作品に立ち会えて嬉しいという感動。 若い人の文章ということで、読む前に「 独特な自分の世界という感じかな」とか「尖っててアグレッシブな感じなのかな」とか、無意識に予想してしまっていたのですが大いに裏切られました...

すごい。 純粋に面白くて心を動かされたという感動と、若き天才の最初の作品に立ち会えて嬉しいという感動。 若い人の文章ということで、読む前に「 独特な自分の世界という感じかな」とか「尖っててアグレッシブな感じなのかな」とか、無意識に予想してしまっていたのですが大いに裏切られました。完璧にエンターテイメントでした。 話もいいしキャラも立ってるし、なんというバランス感覚… ハラハラすることやゾッとすることもありつつ、気になるところは全て回収されてモヤっとすることもありません。 ものすごく文章がうまいけれど「大人が代わりに書いてるんじゃないか?」とも全く思わない不思議な作品です。主人公の心の動きがすごく等身大で自然な気がするからでしょうか… これを小学生が書いたということは本当に驚きでそこにどうしても注目しがちですが、たとえこの作品を前情報なしで読んだとしても私の評価が変わることはないと思います。 この本とどのような出会い方をしていたとしても、最後の1ページを読んでいる時私は涙を流していると思います。 老若男女におすすめしたい、出会えて良かった大切な一冊になりました。

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2024/03/05

死んで花実が咲くものか、つまりとにかく生きろということだ、と名付けの由来を語る母親。 花実は母子家庭で貧乏だけれど、腐らず元気に生きている。建築業界で身なりもかまわず働く母親。 さばさばした感じがいい。 「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食...

死んで花実が咲くものか、つまりとにかく生きろということだ、と名付けの由来を語る母親。 花実は母子家庭で貧乏だけれど、腐らず元気に生きている。建築業界で身なりもかまわず働く母親。 さばさばした感じがいい。 「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食くったら、その一食分だけ生きてみろ。それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生きるんだ。そうやってなんとかしのいで命をつないでいくんだよ。」 「その食べ物をくれる人には感謝しなくちゃいけない。それは命をつないで、生かしてくれる人だ。食事を作ってくれる人とか、食材を買うお金を稼いでくれる人とか、な。」 と、とにかく生きることを教えてくれる母親が、どれだけ苦労をして生きてきたのかと想いを馳せた。 最後の『さよなら、田中さん』の三上くんのこれからがとても気になる。14歳作家デビューの鈴木るりかさん。すごいな。

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2024/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 本当に小学六年生が書いた物語という点が驚愕。物語の時系列を時に失うことはあるが、文章や表現がしっかりしていて読みやすい。 何より細かい心情描写が素晴らしい。 あらすじ お父さんがいない小学六年生の花実が主人公。建設現場で働くガテン系のお母さんと暮らしている。そんな花実に起こる日常を描く。友達の優香ちゃんに会いにきた別れた父親、お母さんのお見合い話、Dランドに行きたいけどお金がない話、神社で七五三をした話、三上君の受験の話。

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2024/01/30

鈴木さんが小学生から中学生の間に書かれた5篇の短編集。 よく大人が子供の視点で書く青春小説はあるけれど、子供が子供の視点で大人の話を書くのは初めてだ。 大人の表面だけをなぞって物語風にしてるのじゃなく、これだけ本を読んでる私が話に引き込まれるのだからすごい。 「さよなら田中さ...

鈴木さんが小学生から中学生の間に書かれた5篇の短編集。 よく大人が子供の視点で書く青春小説はあるけれど、子供が子供の視点で大人の話を書くのは初めてだ。 大人の表面だけをなぞって物語風にしてるのじゃなく、これだけ本を読んでる私が話に引き込まれるのだからすごい。 「さよなら田中さん」も良かったが「銀杏拾い」が染みた。お母さんの娘を思う気持ちがぱっとは分かりにくく現れる。お母さんの精一杯を花実も明るく受け止める。幸せって心の持ちようなんだなと思わせられる。 それにしても本のタイトルを「さよなら田中さん」にするセンスもすごいなと思った。

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