1,800円以上の注文で送料無料

さよなら、田中さん の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/04/15

これを書いたのが中学生ですか? さくさくとテンポよく読めて面白かったです!すごい才能! 「さよなら、田中さん」は、花実ちゃんの同級生が主人公になっていて、毒親に苦しめられる姿に泣きそうでした。ガハハ笑いの豪快なお母さんが、実はとても素敵な大人でした。

Posted byブクログ

2023/03/25

友達から借りて読んだのですが、とても面白かったので自分でも買おうと思ってます! 主人公の花ちゃんの考え方が大好きです 悩みも吹き飛びます!

Posted byブクログ

2023/02/13

図書館で借りた鈴木るりかさんの二作目の著書『14歳、明日の時間割』に感動したのでデビュー作を購入。 「いつかどこかで」「花も実もある」「Dランドは遠い」「銀杏拾い」「さよなら、田中さん」5話収録の連作短編集。 ビンボーな母子家庭で暮らす小学6年生の田中花実が主人公。 大食いで...

図書館で借りた鈴木るりかさんの二作目の著書『14歳、明日の時間割』に感動したのでデビュー作を購入。 「いつかどこかで」「花も実もある」「Dランドは遠い」「銀杏拾い」「さよなら、田中さん」5話収録の連作短編集。 ビンボーな母子家庭で暮らす小学6年生の田中花実が主人公。 大食いで良く笑う母と娘の日常を、温かみのある言葉で真っ直ぐ、ユーモアたっぷりに描いている。 中学生作家とは思えない表現力に驚かされる。 凄いのはただの単純な物語に終わらず、毒親問題など現代における問題提議を含ませている点。 年齢・性別を問わず楽しめる作品。

Posted byブクログ

2022/12/16

とても良かった。 貧乏な人は強い。この親子は見栄を張らずに生きているのが清々しい。 子供の残酷さ。その中だから花実の優しさが際立つ。 自分が小さい頃にもこんな優しい子がいた。 救っているつもりは無くても、救われている人がいるって素敵だな。 14歳。こんなに親の気持ちも悟っている...

とても良かった。 貧乏な人は強い。この親子は見栄を張らずに生きているのが清々しい。 子供の残酷さ。その中だから花実の優しさが際立つ。 自分が小さい頃にもこんな優しい子がいた。 救っているつもりは無くても、救われている人がいるって素敵だな。 14歳。こんなに親の気持ちも悟っているなんてスゴい。花実のお母さんの言葉などは本当に胸を打つ。 尊敬しかない。

Posted byブクログ

2022/11/14

ただただ、中学生が書いたのか~。と感心しながら読んでしまった。 「さよなら、田中さん」の意味が分かった最後の章で泣かされました。

Posted byブクログ

2022/10/21

鈴木るりか 著 著者14歳の誕生日に、待望のデビュー作を刊行 「さよなら、田中さん」 14歳スーパー中学生と絶賛された話題の本! ブクログの方々の本棚レビューで取り上げられおり、以前から気になって読みたい本として、私も本棚に登録はしていた本。 内容は全く知らずに 西原理恵子さ...

鈴木るりか 著 著者14歳の誕生日に、待望のデビュー作を刊行 「さよなら、田中さん」 14歳スーパー中学生と絶賛された話題の本! ブクログの方々の本棚レビューで取り上げられおり、以前から気になって読みたい本として、私も本棚に登録はしていた本。 内容は全く知らずに 西原理恵子さんのアニメ調な装画にグフフッと笑い漏れる声が聴こえてきそうなコメディタッチのほのぼの系なのかなぁ…なんて思いながら読みました。 表紙の絵からも想像出来るような、 ビンボーな母子家庭だけれど、明るく逞しく生きる親子愛を綴っているのだろう…と。 この本を読むきっかけとなったのは、ブクログの方々の本棚で興味を持ったからなのだけど、 私事だけど^^;実はちょうど、姪っ子にプレゼントする本を探していてーー 「今、興味ある夢中になってる本とか好きな本を教えて」と軽い気持ちで聞いたら、ナ、なんと‼︎ 「プレゼントしてくれるなら、選書してくれた本がいい!」と言われ戸惑う(・_・;) 最近は児童文学書もあまり読んでいないし…小学6年生という年頃に選書したい本って何だろう?どんな本がいいかなぁ(・・?)って悩んでおり、全く思いつかず(*´-`)ブク友さんの本棚レビューに関係のない私のコメントで助けを求めた有様(その人の名は松子さん、まっちゃん、ごめんね。色々相談にのってくれてありがとう!助かりました。) 何せ、沢山の本を既に読んでいるらしい… それに、小学校高学年向きの本って難しい(" ̄д ̄)選書するなら自分も読んでなくっちゃいけないかな?と思い、まっちゃんも言ってくれた私の好きな伊坂幸太郎さんの本にしようかと迷ってたところで、思い出した‼︎「そうそう、この本読みたかったんだ!年齢的にも合うんじゃない⁈」おお〜‼︎ 本題に入るまでに長くなりましたが、そんな訳で自分が読むきっかけともなった本です!(姪っ子は読んでるかもしれない) それでも、中学生が書いた作品と侮るなかれ〈いや、全然侮ってませんでしたけど…〉姪っ子がこの本を読んでいようがいまいが、そんなこと全然関係ねぇ♪(古っ!失礼(^_^;) 本当に良かったんです!小学生が、中学生が描いたという先入観なしに読める。 お薦めの選書!選書決まったぁ!本のタイトルの「さよなら、田中さん」とは?と意味を考えながら読み進めていたのだけれど…主人公の花実とお母さんを中心とした日常の大事件や小さな出来事を、素直なタッチで描いていて、この純粋で惚けながら真剣な可笑しさ、何だか笑いながらホロッとしてしまう。鮮やかでいて鋭い感性が時々、胸を締め付ける痛みを感じる。みずみずしい目線とまだ大人になりきれていない子どもの危うい気持ちや明るさと悲しみが共存している。 私は泣きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)ボロボロ泣いた。 表紙の可笑しさから想像出来ないほど、いい作品じゃない!こんな揺さぶられる内容だったとは…些か衝撃。おみそれいたしました。 ラストの方になるにつれて悲しいけれど、 心が爽やかになってゆく感情が自分の中にも溢れだしました。 『自分の好きな人たちが泣いた後も笑顔で幸せになってほしい。だから自分も頑張る。』        本当にそう思えました。 綴られた内容は他のブクログの方々がレビューで紹介して下さっているので省きますが… 「いつかどこかで」 「花も実もある」 小学4年生時の初受賞作を大幅改稿した 「Dランドは遠い」 「銀杏拾い」 「さよなら、田中さん」、 全5編収録されています。 心惹かれた胸に沁みた文章は色々あり 書き写したいところだけど…一人一人が 読んでその背景を思い返し心に刻んでほしい。 文中に引用されていた 「寒さに震えたものほど、  太陽を暖かく感じる。 ホイットマン」 その言葉の中にこの物語の象徴するものがあるような気がしました。 この作品の続編にあたる『太陽はひとりぼっち』も是非読みたいと思いました。 “姪っ子に本の選書してる場合じゃない(^^;;笑” 勿論、この本送りたい、送りつけますけどね(^^) 鈴木るりかさんの他の本も追ってゆきたい! 要するに私が読みたいのだ!(°▽°) でも、読むきっかけとなった姪っ子にも感謝(*'▽'*)     

Posted byブクログ

2022/09/19

 これが噂のスーパー中学生、鈴木るりかさんのデビュー作か。まず、カバーの折られた所のプロフィールを見る。2003年生まれ。好きな作家は志賀直哉、吉村昭!うわっ、渋っ!ってか私、志賀直哉読んだことないんじゃないの。よし、この後、慌てて読むぞ。好きな音楽はボカロ。今どきだね。  主人...

 これが噂のスーパー中学生、鈴木るりかさんのデビュー作か。まず、カバーの折られた所のプロフィールを見る。2003年生まれ。好きな作家は志賀直哉、吉村昭!うわっ、渋っ!ってか私、志賀直哉読んだことないんじゃないの。よし、この後、慌てて読むぞ。好きな音楽はボカロ。今どきだね。  主人公は小学生の田中花実。母子家庭で、お母さんはお父さんについては全く喋らず、お母さん自身孤児で施設で育ったらしく、親戚もなく、二人っきりで暮らしている。だけど、そこに悲惨さはなく、お母さんは工事現場で、男性に混じって毎日、真っ黒になって働き、ガリガリに痩せているが、食べる時は「犬のように食べ」、とにかく生命力があり、底抜けに明るい。 本当に味があるお母さん。名言の宝庫!例えば (お父さんが交通事故で亡くなった友達の家では“陰膳”を供えていてるから「うちはしなくていいの?」と花実が聞くと)「うちはお母さんが、毎食ニ人前食べてるから大丈夫。」  (お父さんのことを教えてとしつこく言う花実に)「“秘すれば花”って言葉知らん?世阿弥の言葉だよ。置き網じゃないよ、世阿弥だよ。その人が言ったんだよ。何でもかんでも明らかにすればいいってもんじゃないって。人生には謎の部分を残しておいたほうが、いろいろ想像の余地があって趣深いってこと。」 (尊敬する人は誰?と聞かれて) 「水田歩道橋の下にいるホームレスのおっさん」とのこと。理由は「二十年以上、誰とも関わらず、道行く人の視線に耐えて、気温四十度近くの時も大雪の降った凍てつく朝もずっと同じ所に座り続けている。強靱な体と鋼の精神力を持った人だから」。 極付は、「もし、死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。それで、また腹が減ったら、一食食べて…そうやってなんとかでもしのいで命をつないでいくんだよ。」 ちなみに、主人公の“花実”という名前は「花も実もある人生」というのが表向きの意味で、実は、「死んで花実が咲くものか」から取ったらしい。大きな声では言えないが私はこの諺、知らんかった。意味は「とにかく生きろ」ということらしい。  そう、これらのお母さんの言葉からも分かるように、このお母さんは中学校までしか出ていないのに、なかなか教養がある(ということは書いている鈴木るりかさんに教養がある)。意外にも新聞を読むことが好きで、「学歴はもう付きませんが教養は付きますからね。」と言っている。そして、虐待死した子供のニュースが出ていると、その子の名前と年齢を手帳に書き留めて、そっと冥福を祈るという繊細な心の持ち主。いや、このお母さん、相当苦労してきたのだろうな。  鈴木るりかさんがすごいのは、想像力と文才も然ることながら、十代前半にしての教養の深さと哲学観なのだ。 「この歳にしてこの考え方!」と感心する反面、「10代だからこそ、捉えてしまう大人の真理」というものもこぼさず、掬い挙げている。最後の「さよなら田中さん」の語り手、三上君は中学受験に全部失敗して、母親に「お前は、私を絶望させるために生まれてきたの」と言われ、その後、山梨県の全寮制の中学校に入るように言われ、その理由が実は「遠い所の寮に入ってくれれば私の視界から消える」からと母親が伯母に話しているのを聞いてしまう。「自分なんかいないほうがいいんだ」と川に飛び込もうとしている時、田中さん親子(花実の親子)に声をかけられる。「何してるの?うちにきて一緒にご飯食べようよ。」と。そして、花実の母親の人格に触れて「田中さんのお母さんは、中学校までしか出てないみたいだけど、一生懸命働いて、ちゃんと田中さんを育てている。うちのお母さんは、高校どころか大学へ行ったって、いいところじゃなければ人生終わりだ、みたいなこと言うけど、違うみたいだ。」と悟る。この辺り、この小学生の視線を通して、ハッとする大人多いと思う。 連作の短編集になっているのだが、一番好きなのは、「銀杏拾い」かな。銀杏の季節の日曜に、お母さんと花実が起きると「今日はアレだな」と毎年恒例の「銀杏拾い」のことを思って、ニンマリ笑うシーン。そして、銀杏が大切な食料源になっている田中家では、スーパーの袋を持って、冬眠前のリスのようにあっちの公園、こっちの神社へと銀杏を集めに回るシーン。貧しいけれど、親子仲良くて、温かくていい。神社で銀杏集めをしている時に、七五三祝いをしにきた友達と出会い、花実は別に羨ましくなかったのに、その後、お母さんがスーツを調達してきて、花実のために知り合いのカメラマン見習いに記念写真を撮ってもらったこと。お母さんが花実をどれだけ大切に思っていたか…とジーンとくるシーンだった。  

Posted byブクログ

2022/09/16

とても読みやすい文章。 花実ちゃんもお母さんも、大好きになった。やっぱり登場人物を好きになれる話っていいなと思う。キャラクターが魅力的なので、続編も是非読みたい。

Posted byブクログ

2022/08/26

親からの虐待のニュースが流れてくる昨今、「最後に見たのが自分のことを殺す親の顔なんて、悲しすぎる」というお母さんの言葉が沁みた。信也くんも生き抜いてほしい

Posted byブクログ

2023/10/17

小学六年生の田中花実と男前な母親との身辺雑記が五編収められた連作短編集。貧しい母子家庭だが悲惨さは微塵も感じられないのは、母親のおおらかで前向きな性格からだろうか。著者が中学二年生で平成末期に出版されたにもかかわらず、何処か懐かしく感じられるのは、母娘の会話や言い回しに昭和の雰囲...

小学六年生の田中花実と男前な母親との身辺雑記が五編収められた連作短編集。貧しい母子家庭だが悲惨さは微塵も感じられないのは、母親のおおらかで前向きな性格からだろうか。著者が中学二年生で平成末期に出版されたにもかかわらず、何処か懐かしく感じられるのは、母娘の会話や言い回しに昭和の雰囲気が感じらたから。読みやすくて面白く、老若男女問わずお薦めできる作品。

Posted byブクログ