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さよなら、田中さん の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

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2024/01/24

鈴木るりかのさよなら、田中さんを読みました。 鈴木るりかが中学の時のデビュー作です。 10部売れ海外でも翻訳版が、出ているそうです。 このあとの作品を読んでいるので、成長していく姿とかいろいろ分かっていますが、この作品が一番面白いですね。 作者のお母さんのキャラが強烈です。 この...

鈴木るりかのさよなら、田中さんを読みました。 鈴木るりかが中学の時のデビュー作です。 10部売れ海外でも翻訳版が、出ているそうです。 このあとの作品を読んでいるので、成長していく姿とかいろいろ分かっていますが、この作品が一番面白いですね。 作者のお母さんのキャラが強烈です。 この家族だけが、戦後の昭和のようです。笑 作者とお母さんの生きる力が面白いです。 タイトルのさよなら、田中さんは友達の視点から作者を見ているのですが、どこまでが本当なのかなと思ってしまいました。

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2023/12/04

読んだ後の爽快感、素晴らしい、13歳の中学生が書いた作品とは思わなかった。作中に出てくるセリフがおもしろく的を得ている。「なんだかメスのカバが、神様に頼んで一日だけ人間にしてもらったらこうなりました、という仕上がりだった。」「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシ...

読んだ後の爽快感、素晴らしい、13歳の中学生が書いた作品とは思わなかった。作中に出てくるセリフがおもしろく的を得ている。「なんだかメスのカバが、神様に頼んで一日だけ人間にしてもらったらこうなりました、という仕上がりだった。」「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生きるんだ。そうやってなんとかしのいででも命をつないでいくんだよ」食べることに関してのユニークな発想もおもしろいです。

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2023/11/20

文字も大きめでサッと読んだけど、これを14歳の中学生が書いたとは思えない...! 「悲しいとき、腹が減っていると余計に悲しくなる。辛くなる。そんな時はメシを食え。もし死にたいぐらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。そしてま...

文字も大きめでサッと読んだけど、これを14歳の中学生が書いたとは思えない...! 「悲しいとき、腹が減っていると余計に悲しくなる。辛くなる。そんな時はメシを食え。もし死にたいぐらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。そしてまた腹が減ったら一食分食べて、その一食分生きるんだ。そうやってなんとかしのいで、命をつないでいくんだ。」 母子家庭で育つ母親想いの花実ちゃんと、明るくて強いお母さんの物語。

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2023/11/27

「君のお母さんがあんなキツイ仕事をしているのは君のためだよ。君がいるからあんなにがんばれるんだよ。お母さんの幸せのために自分がいなくなるなんて間違っている。君がいなくなったら、お母さんは幸せどころか、世界一の不幸になっちゃうよ」 「どんなに絶望的で最悪の状況でも、その人なりの希望...

「君のお母さんがあんなキツイ仕事をしているのは君のためだよ。君がいるからあんなにがんばれるんだよ。お母さんの幸せのために自分がいなくなるなんて間違っている。君がいなくなったら、お母さんは幸せどころか、世界一の不幸になっちゃうよ」 「どんなに絶望的で最悪の状況でも、その人なりの希望があるから生きていけるんじゃないかな。たとえ針の先ほどのわずかな希望でも、かすかな光でも、幻でも、それがあれば、なんとかすがって生きていける」 「うらやんだり、ねたんだりするというのは、その人に近い事柄や自分と似たような環境、境遇の人に対して起こるのではないだろうか?自分とはあまりにかけ離れている人、明らかに別世界の人は、嫉妬の対象にならない。同じようなレベル、階級の人に嫉妬心は生まれるのだ」 「疑われるような行動はつつしめ」 「悲しい時、腹が減っていると、余計に悲しくなる。辛くなる。そんな時はメシを食え。もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生きるんだ。そうやってなんとかでもしのいで命をつないでいくんだよ」 「その食べ物をくれる人には感謝しなくちゃいけない。それは命をつないで、生かしてくれる人だ。食事を作ってくれる人とか、食材を買うお金を稼いでくれる人とかな」

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2023/10/20

鈴木るりかさんの物語には「14歳、明日の時間割」で初めて出会いました。この時、読み終わった後の心地良さに感動して今回も違う作品を手に取りました。 常に明るいお母さんと人の苦しみが分かる愛情ある娘さん。貧乏で母子家庭だけど田中さん親子は人間としてほんとうに大切なものを持っていると...

鈴木るりかさんの物語には「14歳、明日の時間割」で初めて出会いました。この時、読み終わった後の心地良さに感動して今回も違う作品を手に取りました。 常に明るいお母さんと人の苦しみが分かる愛情ある娘さん。貧乏で母子家庭だけど田中さん親子は人間としてほんとうに大切なものを持っていると感じました。 どんな時も笑い飛ばして前向きなお母さんの言葉には力を貰えました☺️ 【さよなら、田中さん】では、胸がきゅっとするような苦味も味わえて笑いあり涙ありの素晴らしい物語でした!

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2023/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

14歳の作家さん、共感する部分多々あった。貧乏な母子家庭だけど、愛ある母と子。しかも相手のおかれている立場を理解する能力に長けている。こういう母子って強い。強いって何か?精神的・身体的にも。相手のことを思いやるには、共感する経験が必要。こういう子どもこそ、日本の政治を変えるべきと思う。「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。」「まず、その1食分だけ生きろ、そしてまた飯を食え」この言葉が人間の根幹なんだろうと思う。生きるって辛い修行。田中母子から、今だけ懸命に生きよう!と思えた。⑤

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2023/09/04

飛ばし読みしたが中学生とは思えない表現力、文章能力。 最下層の貧困家庭にありながら主人公が聡明で心優しくて温まるが、題材は毒親だったり離婚だったり結構重たい。

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2023/08/29

とても文章が読みやすいです。 ほのぼのと見せかけて、少しゾッとする要素が入り込む巧みな展開でした。 ただこれは中学生が書いたという付加価値での評価です。

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2023/08/04

女子中学生が書いたということで ずっと気になっていた本。 書影も、目立っていますよね! . この本は、花実という主人公目線で 描かれているの短編集です。 読んでいると、私も小中学生の頃は 花実とおんなじこと思ってたなぁと なんだか当時のことを鮮明に思い出して 胸がモゾモゾしちゃい...

女子中学生が書いたということで ずっと気になっていた本。 書影も、目立っていますよね! . この本は、花実という主人公目線で 描かれているの短編集です。 読んでいると、私も小中学生の頃は 花実とおんなじこと思ってたなぁと なんだか当時のことを鮮明に思い出して 胸がモゾモゾしちゃいました笑 . それから、登場人物の一人ひとりが 本当に実在するかのように頭の中で いきいきと動いている感覚もあり、 これこそ作者の、気取らない文章力 なのかな、と思います! . 最後のお話だけ、他者目線で花実と 母が描かれているのですが、 ウラオモテなく、意思を一貫してもつ 強さというのを感じて、感動しました。 . くすっとできて時に切なくなる とてもバランスがよく読み心地が良かった 作品なのでおすすめです。

Posted byブクログ

2023/06/28

一気に読み終わった後、著者のページを見て驚きました!! 中学生でこの表現力は凄すぎます。。 クスリと笑いもあり、ホロリと涙もあり、冷静な主人公とワイルドな母親のコントラストがとても面白い。 ちょっと切ない気持ちになるが、笑い飛ばして強く生きる主人公に元気をもらえる小説です。

Posted byブクログ