1,800円以上の注文で送料無料

さよなら、田中さん の商品レビュー

4.3

185件のお客様レビュー

  1. 5つ

    77

  2. 4つ

    73

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/06/22

本当に中学生が書いたの!? 「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え」 生きろというメッセージがストレートに伝わってくる。 花ちゃんのお母さんとは対照的な三上くんの毒母。タイトルにもなっている最後の一編だけが、その三上くんの視点で描かれているところにやられた...

本当に中学生が書いたの!? 「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え」 生きろというメッセージがストレートに伝わってくる。 花ちゃんのお母さんとは対照的な三上くんの毒母。タイトルにもなっている最後の一編だけが、その三上くんの視点で描かれているところにやられたって感じ。 西原理恵子さんの装画もいい。

Posted byブクログ

2018/06/25

前々から気になっていたので読んでみました。 面白くて一気読み。 作者の鈴木るりかさん、いやはや凄いですね。 10代でこの才能!!羨ましいかぎり。 主人公の田中花実ちゃん(花ちゃん)とお母さんが良いですね~♪ 大家のおばちゃんも面白いし、毎日楽しく暮らしていて、貧乏でもとても素敵...

前々から気になっていたので読んでみました。 面白くて一気読み。 作者の鈴木るりかさん、いやはや凄いですね。 10代でこの才能!!羨ましいかぎり。 主人公の田中花実ちゃん(花ちゃん)とお母さんが良いですね~♪ 大家のおばちゃんも面白いし、毎日楽しく暮らしていて、貧乏でもとても素敵な温かい家族だと思いました。 「銀杏拾い」は読みながら想像して笑いました。 私も銀杏好きなんで一緒に拾いたい(笑) 表題作だけ花ちゃん視点ではないのですが、これが泣ける。 夜中に涙ボロボロ流しながら読みました。 でも基本温かいお話でほっこりするし笑える作品。 恥ずかしい事に初めて聞いた諺とかもいっぱい出てきて、またそこで「凄いな、この子」と思わずにはいられない。だけど堅苦しくなく読みやすい。 もし続きがあるなら読んでみたいですね。 鈴木さんの次回作楽しみです。 あっ個人的に木戸先生がお気に入りでした(笑)

Posted byブクログ

2018/05/31

…小学生が書いた小説ですが、泣けてしまいました。 同級生の信也くん目線で語られる最終章は花ちゃん母娘の魅力を際立たせています。主人公とは対象的な二つの目線で囲うことでキャラクターに深い人間味が加わり大人が書いた作品であるかのような読後感がありました。 外見や肩書き…上っ面ばかり...

…小学生が書いた小説ですが、泣けてしまいました。 同級生の信也くん目線で語られる最終章は花ちゃん母娘の魅力を際立たせています。主人公とは対象的な二つの目線で囲うことでキャラクターに深い人間味が加わり大人が書いた作品であるかのような読後感がありました。 外見や肩書き…上っ面ばかりで人を見定めてしまいがちな現代にあって、一日一日を逞しく明るく生き倒していく姿に感銘とそして反省を覚えました。

Posted byブクログ

2018/05/24

帯の紹介文に錚々たる作家さんのお名前が! それでも中学生の作品でしょう…と思いながら読み始めたら…とんでもなかった!私何様!なんたる上から目線! 途中から中学生作家ということは忘れて夢中になって読んだ。 私も小学生の頃、両親の離婚経験があり、父子家庭での生活を思い出した。幸せだっ...

帯の紹介文に錚々たる作家さんのお名前が! それでも中学生の作品でしょう…と思いながら読み始めたら…とんでもなかった!私何様!なんたる上から目線! 途中から中学生作家ということは忘れて夢中になって読んだ。 私も小学生の頃、両親の離婚経験があり、父子家庭での生活を思い出した。幸せだったし不自由はなかったが、それでも時々感じる両親が揃っていたら…とふと思うぶつけどころのない切なさ。 みずみずしい感性で心に素直に染み込む…とても良かった!

Posted byブクログ

2018/05/15

14歳の少女の書いた小説と言うことで 最初は興味本意で読み始めたが そんな事はすぐに忘れてしまった。 みずみずしくて その感性に脱帽 登場人物も魅力的で 木戸先生の使い方が上手!

Posted byブクログ

2018/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そうだ、笑いとばせばいい。 どうにもならないことは笑いとばせ。 著者は本当に12歳前後でこの作品書いたのか。 ただただ驚いた。 自分と比べちゃ申し訳ないけど、少なくとも私は小学生のときこんなに冷静に物事を見れてなかった。小説を書くって自分の気持ちや物事を客観的に見るってことだ。想像力や視点のはっきりさに度肝を抜かれる。 しかし著者の年齢の件を抜きにしてもとびきりすてきな小説だった。まず花実とお母さんの明るさ、強さに惹かれる。他人から見たら恵まれた環境にはいないかもしれない。でも悲しいことを悲しいことにしない。それは「強さ」だ。 「Dランドは遠い」で花実はものすごく行きたいDランドに行けない。でもそれは「家が貧しい」からじゃない。花実が自分の遊びのために、お母さんに無理をさせるのが嫌だから、なのだ。そして花実はそのDランドに行けない事実すらそっと笑いとばす。そこに私たちが見るのは「強さ」だ。「かわいそう」とか「健気さ」を見るのではなく「強さ」を感じられる。 それがこの作品のすてきなところだ、と思う。 他にも「花も実もある」の紅茶の茶葉のジャンピングのくだりでは声を出して笑ってしまった。そんなユーモアもたくさんあって、本当にすてきな作品だ。 また時間を置いて読み直したい。

Posted byブクログ

2018/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書記録です。まだの人は読まないでね。 おばちゃんはびっくりした。著者の年齢と経歴を読んで。「史上初、小学4,5,6年連続で小学館主催『12歳の文学賞』大賞を受賞、受賞した(当時の)作品に大幅加筆はしたものの、書き下ろしも含めてうちの子より年下(中2)で第三刷っていうことに! もっと子どもらしいほわほわした作品と思って読み始めたのに、けっこう重い内容もあって読み応えありました。田中さんのお母さんの過去もいつか書いて欲しいです。その生きていく強さと洞察力はどんな人生で培われたものなんだろうか、読んでみたい。 西原さん、もっと黒くても良いからもうちょっとキレのあるシャープなお母さんにして欲しかったな~。これじゃお見合いと卒業式のキレイな姿が想像できないよ…

Posted byブクログ

2018/04/26

ビンボーな母子家庭の子ども、花実ちゃんを主人公に、パワフルなお母さんとの日々を小学生らしい視点で描いた短編5作。(ただし、5作目の主人公は親子ではない。) 普通に物語としても面白かったです。 また、読み終わって、作者は中学生という事を考えると、すごいな、と思いました。 本を読んで...

ビンボーな母子家庭の子ども、花実ちゃんを主人公に、パワフルなお母さんとの日々を小学生らしい視点で描いた短編5作。(ただし、5作目の主人公は親子ではない。) 普通に物語としても面白かったです。 また、読み終わって、作者は中学生という事を考えると、すごいな、と思いました。 本を読んで知った世界と、自分の目で見て知った世界を、重ね合わせて、奥行きを想像できる、っていう事は、本を読んでも勉強しても大人になっても、誰しもが大きく育めるものじゃないと思う。 田中さん親子の生き方や言葉に、勇気や元気をもらえる、そんな力のある物語を書けることがすごい。

Posted byブクログ

2018/04/24

著者は中学2年生!私の中学生時代は読書感想文を書くのもヒーヒー言ってたのに…。 5篇の連作短編集。母子家庭の小学6年生の女の子が主人公。貧乏だけれど底抜けに明るくパワフルな母親との日常が描かれている。どの場面も生き生きとしていてテンポよく、クスっと笑いハラハラして、ツボにはまり、...

著者は中学2年生!私の中学生時代は読書感想文を書くのもヒーヒー言ってたのに…。 5篇の連作短編集。母子家庭の小学6年生の女の子が主人公。貧乏だけれど底抜けに明るくパワフルな母親との日常が描かれている。どの場面も生き生きとしていてテンポよく、クスっと笑いハラハラして、ツボにはまり、ちょっとほろりとする…。冷静に大人社会を見ているみずみずしい目線と鮮やかな感性で綴られた文章に驚く。並みの小説家の本よりずっとおもしろい。続編が読みたくなります。 末恐ろしい「スーパー中学生」です。

Posted byブクログ

2018/04/18

この文章を小学4年、5年、6年、のときに書いたのかと思うと驚きです。とにかく 読みやすいし 面白いし 泣かせるし 将来がものすごく楽しみな作家さんです。

Posted byブクログ