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砂漠 の商品レビュー

4.1

322件のお客様レビュー

  1. 5つ

    120

  2. 4つ

    109

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    0

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2024/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今の私の現実的な大学生活の日常にはない、大学生活を描いていて、皆がみんな自分らしく生きていて、こんな大学生活もあったのかな。なんて少し寂しくなるようなお話だった。 卒業式での学長の 「学生時代を思い出して懐かしがるのはいいけれど、あの頃に戻りたいと思ってはいけないよ。」 という言葉は、私もこれからの人生前を向いて歩かなければいけない。と核心を付かれた。

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2024/03/07

【2024年50冊目】 大学生活を送る僕と仲間たちとの青春ストーリー、といえばなんだかキラキラした感じがしそうですが、実際には麻雀に明け暮れたり、合コンの後のボーリングでえらい目にあったりと、いたって、「健全な」学生生活を過ごす登場人物たち。 途中まではそんな彼らの学生生活を伊...

【2024年50冊目】 大学生活を送る僕と仲間たちとの青春ストーリー、といえばなんだかキラキラした感じがしそうですが、実際には麻雀に明け暮れたり、合コンの後のボーリングでえらい目にあったりと、いたって、「健全な」学生生活を過ごす登場人物たち。 途中まではそんな彼らの学生生活を伊坂幸太郎さんの軽快な文体と共に楽しく読んでいましたが、そんな彼らの生活を一変させるような出来事が起き、「健全な」学生生活と言い切ることはできなくなります。 僕こと北村の淡々とした物言いに、西嶋の突拍子のなさ、クールビューティ東堂に、春の日差しを思わせる南と、カワセミのような髪型の鳥井。付かず離れず、共に大学生活を送る彼らのことを表現しているのが、最後の最後に「幹事」が言った言葉なのかもしれません。 大学生であればぜひ読んで欲しいですし、大学生からは程遠い年齢になった今でも若人たちの一喜一憂を楽しく読めたなと思える作品でした。 綺麗にまとめすぎてるかも。

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2024/03/04

とても面白かった。 何気ない日常も、思い出の中でキラキラ輝いているものだと感じた。 登場人物みんな個性が立っていて、色々な経験を通して性格や考え方がほんの少し変わっていくことが、素敵だと感じた。 学生のときに読んでおくとより良いと思う、とおすすめされた理由がわかった。

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2024/03/02

大学生中に読めて良かった作品の一つ。 僕もいつか"砂漠"に出たら、今を懐かしむ気持ちにきっとなると思う。 そんな青春を送ってみたいと思った。 まだ猶予は残されている。 人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。

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2024/02/27

面白かったです。キャラが特徴的なので単にセリフや行動が笑えるという面白さもあれば、淡々と大学生5人の学生生活が過ぎていく様を眺めてるという面白さもあり、また彼らの成長していく過程の面白さもある。大きな事件が特に起きるわけではないと言うと、ちょっと違うかもしれませんが、いつもの伊坂...

面白かったです。キャラが特徴的なので単にセリフや行動が笑えるという面白さもあれば、淡々と大学生5人の学生生活が過ぎていく様を眺めてるという面白さもあり、また彼らの成長していく過程の面白さもある。大きな事件が特に起きるわけではないと言うと、ちょっと違うかもしれませんが、いつもの伊坂さん作品の感じからするとそこまでではなく、ほっこり、ひと休み読書用といった印象です。複雑で難しく頭が混乱するようなミステリーとか読み終わった後とかに、息抜き本として丁度いいかなと思いました。 麻雀、全くわからないので、知ってたらもっと楽しめたのかなと…なので⭐︎3止まりに。

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2024/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーではないけど、伊坂幸太郎らしい、伏線が散りばめられてて最後スッキリする感じ! 最後の鳥井がキックボクシングやってて復習して、南が車飛ばすのは鳥肌立った! 春夏秋冬で1年間の本かと思いきや、4年間だったのか、、、やられた。 重ねて言うけど、ミステリーじゃないけど面白かった。

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2024/02/16

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1758327828775669894?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2024/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」仙台を舞台に描かれた5人の大学生の群像劇は卒業式にて学長が述べたこの言葉を噛み締めて終わる。社会という砂漠に出る前の、4年間というモラトリアムが輝きに満ち溢れ、思い返しては余韻に浸ることを表しているのだろう。大学3年生の2月にこの本を読み、私は正直なところ彼らのように胸を張ってかけがえのない4年間だったと言えるようになっているかどうか不安である。しかし賭けボーリング、空き巣張り込み、はたまた文化祭や4年越しの恋愛だってただ降ってきた出来事なんかじゃない。彼らが迷い、傷つきながらも信念、興味、仲間を伴いながら選び抜いた結果であるのではないのかと私は思う。本当に登場人物のキャラクターが魅力的で、一緒に不安になったり推理したり、喜んだりできた。残りの大学生活1年間仲間を大切にして誇れる卒業式にできるよう、感性と相談しながらとりあえず西嶋のように目の前のことに全てを注いでいきたいと思う。犬を助けたりもきっと気概があればできる!!

Posted byブクログ

2024/02/06

大学生5人から成る群像劇。 大学入学のわくわく感や日常の時間を持て余してる感じがリアルで自身の大学生活が懐かしくなる。 久々に学生時代の友達と会いたくなる素敵な作品。 西嶋のようなユーモア溢れる芯のある人間に憧れるけどなりたいとは思わないかも。

Posted byブクログ

2024/01/28

この作品を読んで羨ましい学生生活を送っているなぁと思った人はいないだろうか?私はその1人である。友人もできず、大学4年間を正真正銘一人で過ごしたのだ。そんな私はすさんだ心を持ってこの作品と向き合っていた。つまり、登場人物に嫉妬していたのだ。当然のように友人がいて恋人もいる状況に羨...

この作品を読んで羨ましい学生生活を送っているなぁと思った人はいないだろうか?私はその1人である。友人もできず、大学4年間を正真正銘一人で過ごしたのだ。そんな私はすさんだ心を持ってこの作品と向き合っていた。つまり、登場人物に嫉妬していたのだ。当然のように友人がいて恋人もいる状況に羨んでいた。しかし、ある言葉によって前向きになることができた。それは、学長の別れの言葉である。「人間の最大の贅沢は、人間関係における贅沢だ」「過去を懐かしがってはならない」。くすぶっていないで行動しろと背中を押してくれたのである。

Posted byブクログ