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うしろめたさの人類学 の商品レビュー

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85件のお客様レビュー

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2023/12/09
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後ろめたさが公平さを取り戻す一つの手段、確かになと思う。そこまで積み上げてきた話からはあっさりな感じではあったが、わかりやすく具体例を出しながら説明してくれているので、人類学に疎い自分でも内容がよく分かった。

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2023/09/23

繋がり、学習とフィードバック、コミュニケーションなど3つを意識して経済を変えていこうとながれで勉強になりました。 (中学入試頻出文)

Posted byブクログ

2023/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり抽象的だが、世の中の仕組みが人間の行動や心情の何が影響してそのようになっているのかが理解できる一冊。 その中で贈与論という考え方が中心になっており、倫理性を学ぶことができる。 贈与論が全ての人間の生きる上での思考や言動の原点である。 経済(商品交換)→感情(贈り物)→関係性=社会への発展する。 上記の活動を成り立たせる心や身体は国家と市場という仕組みや枠組みに支えられており、それによって援助というものが生まれる。 良い社会の希求は公平性がある状態、バランスを取りたいがために「うしろめたさ」が生じる。バランスを取るためには、商品交換や贈り物などの物や財の移動が大切 市場と国家の間にスキマを自ら作り、枠組みを変えて、公平性を追求することが「構築」なのである。

Posted byブクログ

2023/06/13

文化人類学を学ぶ、ということはこういうことなのだろう。 普段生きている世界から、1歩外れてみる。 そして、そのフィールドの中に、どうしようもない「格差」を発見して、「うしろめたさ」を感じるのである。この感覚があれば、まだ、世界は良くなっていくさ。 ところどころに挿入された、著者が...

文化人類学を学ぶ、ということはこういうことなのだろう。 普段生きている世界から、1歩外れてみる。 そして、そのフィールドの中に、どうしようもない「格差」を発見して、「うしろめたさ」を感じるのである。この感覚があれば、まだ、世界は良くなっていくさ。 ところどころに挿入された、著者が初めてエチオピアにフィールドワークしたときの日記が面白い。若いピュアな感覚が表出されて、みずみずしい。

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2023/02/07

日本とエチオピアの対比とか、社会構造がどうとか、身構えて読まないといけない感じの本かなぁ?と思ったけど、そんなことなかった。ちゃんと自分に置き換えて読めた。でももっと咀嚼したいのでもう一回読み返したい。あの時の私だったら多分理解できなかったけど、今の私ならわかる気がする。今の私が...

日本とエチオピアの対比とか、社会構造がどうとか、身構えて読まないといけない感じの本かなぁ?と思ったけど、そんなことなかった。ちゃんと自分に置き換えて読めた。でももっと咀嚼したいのでもう一回読み返したい。あの時の私だったら多分理解できなかったけど、今の私ならわかる気がする。今の私が言語化できずモヤモヤしていた感情って「うしろめたさ」だったんだ!じゃあこれからどうする?程よい余韻が続く一冊です。

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2023/02/01

日本の社会とエチオピアの社会との「ズレ」から世界の仕組みを読み解いていく。 エチオピアではとにかく毎日感情が揺さぶられるほど物事がうまくいかないらしい。しかしその大変さは人間が生きるために必要なことなのかもしれない。 日本はとにかく便利すぎる。何でもかんでも至れり尽くせりの社会...

日本の社会とエチオピアの社会との「ズレ」から世界の仕組みを読み解いていく。 エチオピアではとにかく毎日感情が揺さぶられるほど物事がうまくいかないらしい。しかしその大変さは人間が生きるために必要なことなのかもしれない。 日本はとにかく便利すぎる。何でもかんでも至れり尽くせりの社会だ。この快適さが逆に感情を揺さぶる機会を減らし、表情を失った人が多い原因なのかもしれないと、この本を読んで感じた。

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2023/01/06

著者がうしろめたいと感じたエチオピアでの出来事を発展させた内容。日本とエチオピアのズレをもとに経済や感情、公平さについて語る。 81㌻ 外国人だから、文化が違うから、異教徒だから、◯◯だから…。とかく、僕らは異質な他者を既存のカテゴリーを押し込め、最初から関係を築くことを拒絶し...

著者がうしろめたいと感じたエチオピアでの出来事を発展させた内容。日本とエチオピアのズレをもとに経済や感情、公平さについて語る。 81㌻ 外国人だから、文化が違うから、異教徒だから、◯◯だから…。とかく、僕らは異質な他者を既存のカテゴリーを押し込め、最初から関係を築くことを拒絶してしまいがちだ。その排除のまなざしは、精神を病んだ人や障害を持つ人などにも向けられる。でも、この排除が、実は「わたし」や「わたしたち」の豊かな可能性を狭めてきていることに、多くの人は気づかない。

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2022/10/30

日本は感情をコントロールしている社会、排除の社会、無関心の国。 エチオピアとの比較で際立っていく。 日本に慣れすぎた私にはある意味ラクな社会。 でも格差はどんどん広がる。フタをされる。 わたしを変えて、世界を変える。 知らないうちに目を背け、うしろめたさを感じる気持ちを大切...

日本は感情をコントロールしている社会、排除の社会、無関心の国。 エチオピアとの比較で際立っていく。 日本に慣れすぎた私にはある意味ラクな社会。 でも格差はどんどん広がる。フタをされる。 わたしを変えて、世界を変える。 知らないうちに目を背け、うしろめたさを感じる気持ちを大切に、おせっかいな一歩を踏み出せは、つながりが生まれ、公平さへつながる。 人と親密になりたければ、積極的にモノや言葉で贈与する。 仕事とも贈与と思って取り組んではどうか。 自分の存在は周りの接し方でつくり出されている。 イヤな自分なら周りを変える、自分の接し方を変える。 茹でガエルにならないよう、周りを広げていく。 全く異なる周りと関わることも大切と思う。

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2022/08/27

私がいわゆる途上国へ行ったときの経験と、筆者のエチオピアでの経験が重なった。章の途中で学生時代のエチオピアでの日記が挟まれていて、「あぁ、そうそう、そうだよね」と思いながら読み進めた。 途上国へ行く人は、たいてい"物乞いには金を渡すな"と言われる。(少なくと...

私がいわゆる途上国へ行ったときの経験と、筆者のエチオピアでの経験が重なった。章の途中で学生時代のエチオピアでの日記が挟まれていて、「あぁ、そうそう、そうだよね」と思いながら読み進めた。 途上国へ行く人は、たいてい"物乞いには金を渡すな"と言われる。(少なくとも自分はそうだった)そこになんの疑問も抱かずにいたが、この本を読んで考えてみると、それは日本の基準で勝手に相手を評価しているようにも思われた。 "うしろめたさ"を感じたことに、正直になること。私たちは都合が悪いことから目を逸らして蓋をして生きてきた嫌いがあるから、そろそろ直視する練習をしてみても良いのかも知れない。でも最後はちょっとくどく感じてしまったな。

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2022/07/06

タイトルから想像していた内容とだいぶ違っていた あと文章が若い子のnoteみたいでちょっと辛かった わたしたちが物乞いに対して交換のモードに縛られているというくだりや送り先を意識した労働の話など、全体的に現実味がないというか理想論というか 教育を労働とみなさないのは普通にダメだ...

タイトルから想像していた内容とだいぶ違っていた あと文章が若い子のnoteみたいでちょっと辛かった わたしたちが物乞いに対して交換のモードに縛られているというくだりや送り先を意識した労働の話など、全体的に現実味がないというか理想論というか 教育を労働とみなさないのは普通にダメだと思う 唯一面白かったのはエチオピアの滞在記の部分だった

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