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Red の商品レビュー

3.6

247件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    82

  3. 3つ

    82

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    3

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2019/03/24

夫と2歳になる一人娘がおり、夫の実家にて義母と同居する30歳の女性・塔子が主人公の物語です。 「元気な娘がいて、友達のように気さくな姑と同居していて、夫にはそれなりの収入があって」という周囲からは幸せに見える塔子でした。が、その実はマザコン気味の夫に、同居する義母への気遣い、子育...

夫と2歳になる一人娘がおり、夫の実家にて義母と同居する30歳の女性・塔子が主人公の物語です。 「元気な娘がいて、友達のように気さくな姑と同居していて、夫にはそれなりの収入があって」という周囲からは幸せに見える塔子でした。が、その実はマザコン気味の夫に、同居する義母への気遣い、子育てに…と日々の様々なことへのストレスを感じやり場のない生活で、そんな環境なら不倫に走ってしまうのもわかるなーと思いました。 感情の機微が正確で、塔子の心情なども読みやすく、それでいて不倫は悪だと全面的には言えなくなるような…そんな考えさせられる本でした。 マザコンで、与えられるばかりで塔子には何も与えることのない、でもそれでいて悪気のない夫の言動にイライラしながらこうはなってはいけないなと思いながら読んでいました。が、その一方、娘の翠が可愛くて癒されました。 濃密な性描写も多かったですが、精微で綺麗な文章で最後までスラスラと読めました。

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2019/03/07

愛すること愛されること,またそのタイミング,本当に難しい.それぞれの登場人物が少しずつみんな幸せでない,その感情のすれ違い具合が絶妙で,イライラしながら最後まで読んで,エピローグで少し救われた.

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2019/01/22
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凄い女性だなぁと感じた。不倫が悪くないように感じられる。こんな旦那なら仕方ないのかな。いやいやダメでしょ。

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2018/11/02

3.5。 途中、官能小説を私は読んでいるのか?と錯覚するくらいだった。 不倫のお話。主人公もやたら恋に落ちやすいけども、旦那が、まあ兎に角イライラした。 エピローグ読んでちょっと旦那許せたけど。

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2018/08/29

180829*読了 あえて、今風の言葉で言うなら、わかりみが凄すぎる!!! 今のわたしが読むべきだと、神様が引き合わせてくれた本だと思う。それぐらい塔子に共感できました。 わたしもアラサーの子持ち主婦。そして、今後は働きながら子育てしていく身。さらにいつか義実家で暮らさなければい...

180829*読了 あえて、今風の言葉で言うなら、わかりみが凄すぎる!!! 今のわたしが読むべきだと、神様が引き合わせてくれた本だと思う。それぐらい塔子に共感できました。 わたしもアラサーの子持ち主婦。そして、今後は働きながら子育てしていく身。さらにいつか義実家で暮らさなければいけないかもしれないということまで…。重なる重なる。夫の性格まで若干似てるときたらもう…わかりみが凄いとしか言えません。笑 不倫に関しても、こんな風に溺れていくんだなぁ、と。 現実の苦しさから逃れられるのは、こういう非現実の快楽であったり、家族ではない誰かから向けられる優しさや愛城なんだなぁ、と。そう思いました。 夫も義両親も所詮は他人。育ってきた環境も価値観もまったく同じというわけではない。 塔子はバリバリ働けるだけの能力があったからこそ、重苦しい環境から抜け出すきっかけを得られたわけだけれど、これが能力もない、稼げる仕事を得られない、というような女性であれば、ただただ心を殺して、夫と義両親と暮らしていくしかないのかもなぁ…。 島本さんの著作を読むのは、ナラタージュに続き2作目。 どこか暗さがある文章が、わたしは得意とは言えなくて、すらすらと読み進めることは前回も今回もできませんでした。これは合う合わないの問題、それだけだと思う。 だから、星3つにしようかとも考えたけれど、やっぱりここまで義実家と同居する子持ちキャリアウーマンの心情を描くことができるのはすごいことだなと思い、星4つにしました。

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2018/08/15

結婚して幼い子どももいる女性が主人公。 学生時代の不倫相手に偶然出会ったことから、恋愛が再燃し、それまで幸せだと信じていた生活が一変していく。 自己肯定ができずに精神的に不安定な主人公は、お坊っちゃま育ちゆえに恐ろしく鈍感な夫との生活を、幸福だと思い込もうとしていた。でもそれは...

結婚して幼い子どももいる女性が主人公。 学生時代の不倫相手に偶然出会ったことから、恋愛が再燃し、それまで幸せだと信じていた生活が一変していく。 自己肯定ができずに精神的に不安定な主人公は、お坊っちゃま育ちゆえに恐ろしく鈍感な夫との生活を、幸福だと思い込もうとしていた。でもそれは、波風を立てるのが苦手で違和感に気づかないふりをしていただけで、じつは自分のうちにある激情をもて余している。 だからこそ、外の世界が開けたとき、かつての不倫相手や同僚のアプローチを驚くほど簡単に受け入れ、制御できずに自分から踏み込んでいく。 前半は、そんな節操のなさに呆れたけれど、次第になりふり構わず突き進んでいく主人公のその未熟さ、葛藤こそが作品の魅力だと気づいた。 赤裸々な官能描写は少し過剰で、笑ってしまう部分もあったけれど、夫との生活の欺瞞に気づき前に進むためには必要な要素だったのかな。 不倫相手との恋愛物語として読んでいたけれど、終わってみれば、結婚後の恋愛を通して主人公と夫が成長していく話とも言える。 『夏の裁断』と続けざまに読んだため、途中男性の人物像がダブって見えたところもあったけれど、のどかなお盆休み、濃密な世界にどっぷり浸かり一気読み。

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2018/07/27

内容(「BOOK」データベースより) 夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引...

内容(「BOOK」データベースより) 夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。上手くいかないのは、セックスだけだったのに―。島清恋愛文学賞受賞作。

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2018/07/25
  • ネタバレ

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島本理生さんの作品の、一つの完成形だと思った。 精緻で、それでいて説明がましくない描写、感情の機微の正確さ、「不倫は悪」と言い切ってしまわない甘さ、すべてが心地よくて心から共感するシーンが多かった。 エピローグから、負の連鎖、というか、家庭環境に問題を抱えて育てられた子のそのまた子の家庭環境、の整備の難しさみたいなものが感じられて、賛否両論はあるかもしれないけれど、実は表面化しきっていないだけで、あちらこちらの家庭に起こっているある種の問題なんじゃないかとも思う。 特に女同士の関係は。

Posted byブクログ

2018/07/25
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こうすべき、こうあるべき。 それが正解。 生き方に、それはあるのだろうか。 常識的に考えて、 そうすべきでない、とは 思っても、こうしたほうがよい、 と、わかっていても、 そうできない。 その苦しみ、葛藤が、とてもていねいに 美しい文章で書かれていた。 読後、どうしようもない寂しさが 感じられたのは、登場人物一人一人への 共感なのかもしれない。 共感させられるような作品だった。

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2018/07/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

本当に好きな人。 って⁉︎ 想い浮かべて、想像できて。 あっという間に読了。 小鷹くん描き方も良かった。 嫌いじゃない。 ヤッパリ鞍田さんだ、けど。 エピローグが、光る。

Posted byブクログ