サラバ!(中) の商品レビュー
2018.01.05読了 星は4.8位いってますがその0.2で4ツにしました。 おもしろいです。先が読みたくて読みたくて上中下巻あっという間でした。こういった作品に出会うと幸せ感でいっぱいになります。 内容は主人公 圷歩 の37歳までの人生を描いた作品。 家族、友情、恋愛、いろ...
2018.01.05読了 星は4.8位いってますがその0.2で4ツにしました。 おもしろいです。先が読みたくて読みたくて上中下巻あっという間でした。こういった作品に出会うと幸せ感でいっぱいになります。 内容は主人公 圷歩 の37歳までの人生を描いた作品。 家族、友情、恋愛、いろいろな側面で彼の感性を感じられ、声を出して笑ってしまう場面や嘘でしょっ!とイライラしてしまう場面、うるるときてしまう場面盛りだくさんです。 さて、そんな作品のマイナス0.2はどこからくるのか?それは本当に本当にわたしの読解力の無さからくるものなのですが、それが致命的なのです。最終数十ページ、本当にこの作品の核が語られている大切な場面、これが私には難解だったのです。作者の言葉をのみ下すことが出来ないのです。作者はおそらく自分の信じるものは自分で決めるのです。あなたの信じるものはあなたが決めてください。ということを伝えたいのだということは理解できます。が、そこに至る少し前歩にとってのサラバ!の意味がどうにもつかめなくなってしまったのです。 読了後1時間程でこの感想を書いています。 もう少し時間をおけばなにかこれか!?という気持ちになるのでしょうか?! そこに賭けたいと思います(笑) 再読必須の作品でした。 追伸。。。私は作品読了後に解説を読まないようにしている。何故なら解説はその解説者の理解であって私自身の解釈や感想に影響を及ぼされたくないからだ。 小学生の頃から国語が苦手だった私は、いつもテストの点数が悪く、私の考える作者の考えと解答が違っていたりすると「じゃあさ、先生は太宰治と友達だったわけ?」などと悪態をついていた(余談だが)。しかし今回は解説者の又吉氏の力を借りてみることにした。(恥) 又吉氏は白い化け物をヤコブと歩が出会った奇跡の証明とし、その後にはその白い化け物は過去に自分(歩、ヤコブ)を巻き込んで起こった出来事やその時間を孕んでおり(これは私にも理解できていた)、歩はそれをサラバと名付けたとある。そして歩は僕の神様は(おそらく信ずるもの)はサラバだ!と宣言したという理解が示されている。んーーーーー。そうならそう書いてほしかったなー(笑) 結果、私の理解として、 白い化け物はあらゆる過去に起こった出来事の象徴でそれは全て奇跡なんだと。良いことも悪いことも含めて、奇跡的に起こった出来事(過去)が白い化け物であり歩はその時々をおそらく"サラバ!"で乗り越えてきたのだろう。絶望でもサラバ!幸福にも希望にもサラバ!だ。歩はそんな時の流れを背負ってこれまで生きてきた自分を信じて生きているそしてこれからも生きていくのだ。!ということで落ち着いた
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中巻は正しく一気読み。 何なんでしょう。地味な変態たちがジワジワくる。 歩の姉がどんどん可愛く思えてくる。 母もここまで突き抜けていると腹立たしさは感じず、むしろ清々しい。 そしてサトラコヲモンサマ、思いっきり吹き出してしまいました。 いやぁ、ジワジワくるなぁ。 下巻へ続きます。
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上巻とは打って変わり、日本を中心舞台とした展開に。 青春時代、様々な人から影響を受け成長していく歩。その一方で変化していく家族。 バラバラになった家族が今後どうなるか、またエジプトの思い出が物語に結び付くのか?最終巻での収束が気になりました。
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なんでしょう?この感じ。。 ミステリーでもなく、ファンタジーでもなく。 ほんとに、なんでしょうか? いつも寝る前に少し読もうと思って読むけれど。 ページをめくる手が止まらない。 とんでもない出来事ばかりだけど。。身近に感じでしまうのはなんで。。 「下」につづく。
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上巻の歩の受け身姿勢には共感できたが、中巻の歩の身勝手さには腹が立ってきた。勝手な理由で人を嫌ったくせに、または人から離れたくせに、その人が自分のことを嫌うと、失望する身勝手さ。
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上巻と打って変わって、なかなかどっぷりと深くて思い時期に入ってきたなぁ・・という感じで、スルスルと読み進めてしまいました。 関西人なので、阪神大震災のところでは自分の当時の思いとも重なってしまって、少し感情的になりながら読みました。 西さんの魂から出てきた内容なんだなぁと思います...
上巻と打って変わって、なかなかどっぷりと深くて思い時期に入ってきたなぁ・・という感じで、スルスルと読み進めてしまいました。 関西人なので、阪神大震災のところでは自分の当時の思いとも重なってしまって、少し感情的になりながら読みました。 西さんの魂から出てきた内容なんだなぁと思います。 そんな中でもププッと笑えるところもあったりして、それも、さすが西さんだなぁと思います。 下巻を読むのがとても楽しみです!
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上巻よりもぐっと面白くなる中巻。主人公の思春期から青年期の話。主人公のこころの動きが的確な言葉で表現されていて、自分の事のように思えてくる。誰にでもあるような青春時代を過ごしながら、異常な家族に囲まれつつ、ついにその家族が崩壊するところまでを描く中巻。ただ、なんの話なのか、相変わらずわからない笑。どうやって終わるのか。下巻が楽しみすぎる。
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両親の離婚 帰国… 阪神神戸大震災 お姉さんは貝になってしまう。 どーなるんだろう? サトラコウモンサマには、びっくりです!
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エジプトから帰って来てからの、歩青年期。 須玖、鴻上、新しいキャラが出てくるが、一体これはどういう小説なのだろう? 下巻を読むまで全く予測できない。 淡々と歩の一生を書いた物語なのか? それとも??
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父と母が離婚し、エジプトから日本に帰ってきたところから物語は展開していく。相変わらずマイノリティーになりたがる姉は転入した新しい中学でもやらかし、自分の部屋に引きこもるようになり、ついには高校は行くことをやめた。そんな姉がのめりこんだのがサトラコヲモン様といういつのまにか矢田のお...
父と母が離婚し、エジプトから日本に帰ってきたところから物語は展開していく。相変わらずマイノリティーになりたがる姉は転入した新しい中学でもやらかし、自分の部屋に引きこもるようになり、ついには高校は行くことをやめた。そんな姉がのめりこんだのがサトラコヲモン様といういつのまにか矢田のおばちゃんの家にできていた宗教のようなものだ。「あの」姉の弟という目で見られることを嫌がる歩は姉のことを次第に憎むようになっていく。 強烈な母と姉に囲まれて生きてきたせいで、歩はどこにいっても不自由なく馴染む力を身につけていた。しかし、この巻の最後あたりから歩の悪いことは全て人のせいにする性格が徐々に顔を出し始める。特に出家しようとする父に詰め寄るシーンは歩に対して腹が立ったが、実際自分がこの立場になったら同じようなことをしてしまうだろうと思った。圷家がこのあとどうなっていくのか気になる。
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